福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

チゴ回し(独楽回し)

2013-01-15 20:05:12 | 小物
先日の会合にて、来月開催予定の尾之間温泉市で、

市を盛り上げるために、また、子供達にも楽しんでもらうようにと、

伝統的な遊びであります、チゴ回しをやってみようという意見が出まして・・・


移住者の私にとって、チゴ回し?って何ですかと聞きましたところ、

60歳過ぎのご年配の方々が子供の頃にやっていた独楽回しの遊びということで、

普通の独楽と違い、竹の棒に木の皮で作った紐をつけて、

この紐を独楽に巻いて回すとのこと。


ここまでは珍しくないのですが、このチゴ回しでは、

回した後、回転が落ちてきたら、先ほどの竹にくくりつけた紐で、

回転している独楽の側面(胴体)めがけて、回転方向に鞭打つように叩いて、

速度を増して遊びます。


ですので、独楽の形状は紐が当たる面積を広く取るため、やや胴長となります。

また、小刀一つで子供たちが簡単作っていたこともあり、

作り方は、適当な大きさ(握り拳くらい)に木や枝を切って、

鉛筆のように先っちょを削っただけのシンプルな形の独楽です。

ただし、中心が出ていないと、ちゃんと回らないので、

削りながら調整(←これが面白い)していきます。


木工を少しかじっている私に、その独楽をつくれますか~と聞かれて、

ついつい調子よく、出来ます作りますと言ってしまったことから作ることになった次第です。



年一度、使うか使わないかのホビー用の卓上木工旋盤を引っ張り出してきて ↓






材料は、敷地で伐採した薪ストーブ用の薪を流用 ↓






割と真っ直ぐな枝材を使えば、一度に3個分の加工をしたりして ↓






ついつい夢中になって大小いくつか作りました ↓






棒は、竹と木の皮を使うのが本来ですが、ありあわせのもので。



独楽の胴体に紐を巻いて ↓






ビュンと引っ張って回します ↓






胴体を紐で上手く叩くと、勢い良く速度を増して回ります。


写真のようなビニール紐ではすべるので、やはり木の皮がよいようですが、

布切れを使っても良いようです。

また、写真の独楽の胴はちょっと長めですので、もう少し短くすると安定感が増すと思います。


子供だけでなく、大人も十分に楽しめますよ。





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