サイプレス

鬱病になり不安定な毎日。今は宝塚熱が再燃して、これがいい処方箋になっています。

麻原 彰晃の誕生

2012年06月20日 | 読書
高山 文彦著 文春新書 2006年


一連の『オウム関係』の指名手配犯がつかまり、月日の流れの速さと

人間やっぱり『逃げ切れる』ことはないんだな・・・と、思っていた私。


で、ふと図書館で目に留まった一冊。

麻原 彰晃と名乗る松本死刑囚があの『狂気』に走っていたのか・・・・と言うことを

本人は、なにも証言していないので、彼と関わりのあった人の証言で綴られている。

少年時代、盲学校で小学生から寄宿生活をし、そのときにあまりにも両親は

貧しかったので、彼に出る就学奨励金を生活費に充てたいと学校に申し出たことがあったそうな。

6歳から20歳まで寄宿生活で、「その間親が休みに迎えに来たりすることも、

服を送ってくることもなかった」と、当時の関係者が証言していた。

本当に貧しくて来ることが難しかったのだろうけれど、きっと彼は

寂しさと怒りとか色々な感情をこの間に育てていったのだろう。

だからと言って、彼のやったことがいくら寂しくてかわいそうな少年時代を

送ったからといって、正当化できるものでは決してない。

人間自分が愛されたことがなければ、人に愛を示すことは出来ないと私は思う。

彼には、両親に対しての恨みにはじまって、社会全体や国家に対する

私怨が膨らんでいったのだろうけれど、結局はこの個人的な私怨のために、

賛同して大勢の若者たちの人生を狂い、また、たくさんの被害者がでるような

テロを起こしてしまったことが、あまりにも不可解で理解不能な私。


で、ふと思い出したのがテレビの中継の最中教団幹部が刺殺された事件の犯人は、

すでに刑を終えて出てきているらしいが、彼のブログをみつけた。

そういや、「オウム」と覚せい剤とか北朝鮮との関係とかロシアとの関係とかが

あの当時は取りざたされていたような気もするけれど、記憶があいまいだ。

あの頃、テレビに出てそのディベート術で活発に発言していた上祐氏。

最近また、メディアでの露出が増えているけれど、「ひかりの輪」のHPで公開されている、

オウム事件についての総括を読んでもいまひとつよくわからない私。

また、今は宗教活動をしていないと言われている野田氏のブログのアドレスがアレフと読めるのは私だけなんだろうか・・・。



宝塚式「ブスの25箇条」に学ぶ「美人」養成講座

2012年06月06日 | 読書
宝塚式「ブスの25箇条」に学ぶ「美人」養成講座

貴城 けい(たかしろ けい)著

講談社+α文庫

退団後の彼女

貴城 けいは2007年2月に退団したトップスターである。

在団中は、品のある貴公子のような容姿で舞台にたち、観客を楽しませてくれていた人である。

その彼女が、2008年にタイトルの本を出版した。

この5月に文庫となった。

まあ、これを読んだからといって、お顔が美人になるわけではありませんが、

以前から「ブスの25箇条」が気になっていたので、読んでみました。

その25箇条とは、”とある時期”から宝塚歌劇団の”とある場所”に貼り出されていたものだそうで、

誰が書いたのか、いつから貼られていたのか、誰も知らないものだそう。

その内容とは、

1.笑顔がない
2.お礼を言わない
3.おいしいとは言わない
4.目が輝いていない
5.精気がない
6.いつも口がへの字の形をしている
7.自信がない
8.希望や信念がない
9.自分がブスであることを知らない
10.声が小さくイジケている
11.自分が最も正しいと信じ込んでいる
12.グチをこぼす
13.他人をうらやむ
14.責任転嫁がうまい
15.いつも周囲が悪いと思っている
16.他人にシットする
17.他人につくさない
18.他人を信じない
19.謙虚さがなくゴウマンである
20.人のアドバイスや忠告を受け入れない
21.なんでもないことにキズつく
22.悲観的に物事を考える
23.問題意識を持っていない
24.存在自体が周囲を暗くする
25.人生においても仕事においても意欲がない

なんだそうで、なかなか判っているけれど、無意識に実行することが

難しいことが多い。

出版社は、「美人」と銘打っているくらいだから女性に向けたものなんだろうけど、

この25箇条は男性にもあてはまるよね。

でも、確かに、一時的に負のスパイラルに入ることは人間誰しもあることだけど、

こんなことが貼られていたら「あっ!」とか「はっ!」と思うかもしれない。

誰が考えて貼ったのかは謎らしいけれど、きっとその人が

どうしたら「よくなれるか?」と自分自身に問いかけてつくったものなんだろうな。


で、この本を読みながら、彼女が退団して間もない時期だったこともあり、

また、15歳から17年ほどを過ごした宝塚でのエピソードを交えての文章に

「あ~~あのときのことかな~~」と、思いをめぐらせながら私自身は

楽しんで読ませていただきました。

まあ、少しは気をつけながら、生きていこう!!っと。

最近のお気に入り

2012年06月04日 | 美味しい物



ここ2年弱ほど、全くといっていいほどアルコールを摂取していない私。

(とは、言ってもノンアルコールは、場合によっては飲んでるけど・・。)

もともと、家では全く飲まない私。

外でガブガブ(笑)飲んでいたので、友人なども「家では飲まない」と言うと、

「嘘でしょう?」と聞かれるけれど、友達が来ていて飲む時以外は

全く飲まなくても平気。

今から思うと、あのお酒を飲む場の楽しさが伴わないと

お酒を飲みたいとは思わないらしい。

3年ほど前に、処方された薬がアルコール厳禁だったので、

外でもまったくアルコールの摂取をしなくなった。

そうすると、不思議なことに今まで日中に炭酸を飲んだりすることは、

まれだったのに、今は無性に炭酸が飲みたい!!気分。

で、最近のお気に入りは「キリンの泡」

ちょっと、甘さ控えめの大人の炭酸飲料。

ホップの香りのせいか、ちょっとお酒を飲んでいる気分になります。

アップルとグレープフルーツとホップの割合がきっと絶妙なんだな!!

仕事の合間に気分を変えたいときに飲んでいる一つです。






ぼちぼちに過ごす難しさ

2012年06月03日 | うつ病


まあ、誰でもそうだと思うけれど、月曜日に出勤を失敗すると、

まるで、この世のおわりか・・・と思うほど落ち込み悩む私。

悩むだけならまだしも、動けない日が続く・・・ことが、かなり長い間続いていて、

いまだに土日の過ごし方は、要注意。

もう、友達にあってテンションが上がろうもんなら、回復するのに2~3日かかる。

先日も、友人とランチをしたけれど、会う時間は3時間と決めて、友人にもそのことを断り、

携帯のアラームを鳴らして、友人との楽しい時間も強制終了させたのだ。

このくらいで、ちょうどいいというか、もしかしたらもう1時間くらい時間を

短くしたほうがいいかも?っていうくらいなのかもしれないけれど、

友人にあって、2時間は、『ありえない!』

ので、テンションをあげずにぼ~っと過ごすことが肝心のようである。(笑)



どうやら、仕事だけでなく、友人とあって楽しい時間ですら、自分にとっては

エネルギーを使う『疲れる』原因だとわかってきたのは最近のこと。

なんでも、数字化したり、表にしたりと目に見えるものにするのが好きな私。

ここ3ヶ月ほど、一日の過ごし方や疲れ方、何かイベントの後の

動けなくなる日数やを、それこそ昔の夏休みの一日の過ごし方のような

表をせっせとつけて(友人には、やりすぎと注意された(笑))、

やっと、仕事をやりすぎるだけが問題ではなく、家でのそれこそ

掃除にかかった時間やら、料理の時間やら内容をメモしていって、

はじめて、これらのことすべてが「自分にとってあまりよくないこと」

だと、初めて知った。


その中で、親しい気の置けない人たちとのご飯ですら私にとっては

危険だということがわかったのだ。

会いたい友人と会うと、当たり前だがテンションがMAXになってしまい、

気がつかないうちにエネルギーの消費が大きいらしい。

今は、義務的な会社の会には、すべて不参加している私。

これは、義務的なことは「疲れるから・・・・」と、納得が最初から出来ていたけれど、

それでも、忘年会などの行事に「不参加です」と伝えるのは私にとっては

かなりハードルが高かった。

それでも、「Drストップがかかっているので・・・・」

と、自分なりに納得のいく言い訳ができたこともあって、この手のものは、

割と早い段階で軽くなったのだ。



 でも、会いたい人と会っても疲れてしまう私に気がついたのは、最近。

で、先日最近定年で卒業された方を囲んでのお食事会の案内が来たのだけど、

悩んだ挙句、幹事をしてくださっている方と、その後、ご本人に電話で

「今回は遠慮させて欲しい」と理由も正直に言って伝えたら、

本当にこの方たちはすごいと本当に思ってしまった。



「いやぁ~よかったね~。自分がどうすれば危ないかがわかって

そのことに対処できるようになって、おまけにそういった会に参加できないと伝えることは

自分にとってはすごい負担なことなのに、それを言える様になったのは、

会いたいけれど、そのほうが嬉しいよ!!」

と同じようにそれぞれがおっしゃて下さり、『あ~~私って本当に幸せ者』

としみじみしたのでした。



で、写真は、今日のお散歩でみつけたハチです。熱心に木の実をつついていたので

恐る恐るながらちょっと近づいてみました。