原発被害で食べるものに不安感が募る今。
TPP推進論者にとっては絶好のチャンスかもしれない。
ハイパーインフレになれば食べるものが安く流入してくる可能性が高いTPPは歓迎されるかもしれない。
だけど、それとこれとは話が別ですよね。
農業の明日を議論しようよ。
酪農家の未来像を探そうよ。
拙速にTPP導入は危険だと思います。
農産物の自給率100%になってからの議論ならTPPはメリットのある話だと思いますが、自給率が低い日本がTPPを導入したら生産国の顧客になりこそすれ、優位に立てることはまずないでしょう。
せめて自国で食べるものは自国でまかなえるようにならなければ。
今回の原発被災のように後で「食べるものがここまで外国食料に席捲されるとはまったく想定外のことでした」ではすまない。
が、原発利権に群がった人がいるように、何がしかのメリットを感じる人もいるのでしょう。
今回TPP推進をこのドサクサにテレビで発言した女性のコメンテーターは朝の討論番組できらびやかなダイヤのネックレスとイヤリングという豪華なよそおいで、画面を見ていた私は、もうひとりの経済常識にはあんぐりだけれども発言機会をおくせずとらえてパンチを繰り出す消費者代表の彼女によりもどんぴく感情を覚えました。
何で今、こんだけ日本の農家、酪農家が疲弊している今の今、TPPなどダイヤぎらぎらのいでたちで口にできるのだろう?
ああ、信用ならない。
どさくさにまぎれて妙な法律が通っていく。
そのことをある仕事での調べごとでしみじみ感じました。
日銀法は1997年改正、1998年施行。
商法、会社法、金融商品販売法、金融商品取引法。
日本はバブル崩壊後、着々とまったく別の国に変っていた、そう感じました。
ところで原発は推進にあたって日本の大物がかの国のエージェントになっていたのですね。平凡新書の本に詳しい。
戦後日本。
そして食われ行く今の日本。
TPPで仕上げられていくのでしょうか。
よーく勉強し続けたいと思います。
それからマスコミの論調は被災一ヶ月とかになっていますが、私は地震がこれで終わったとは思えない。
これからが本格期なのではないでしょうか。
そのリスクに備えたいと思います。
誰もが想定しないまさか、のリスク。
人間の歴史なんて振り返ればそんなことだらけ。
たまたま戦後日本で、たまたまものすごく経済が潤っただけ。
あのころの経済がスタンダードだと思っているなら、
今一度足元を見直す必要があると思います。
テレビの報じる悲惨な映像に私たちは今、何が大切なことなのかを改めて教えられているのだから。