木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

スジボソヤマキチョウ 夏眠から目覚める

2021-08-30 07:00:32 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温 14.0℃  昨日の最高気温 28.4℃     
木曽町新開      午前7時の気温 14.5℃    今朝の天気  曇り

真夏には
全く見かけなかった
スジボソヤマキチョウが
最近やたらと
目につきます。


スジボソヤマキチョウは
成虫で越冬した個体が
春に卵を産み
初夏に羽化します。


その成虫は
暑い真夏の時期
活動を全くしない
冬眠ならぬ夏眠を
行います。


毎年9月に入ると
開田高原のあちこちで
見かけるのですが
今年は長雨の影響か
8月中旬過ぎから
夏眠から目覚め
活動を始めています。


夏眠していたためか
翅は美しく
コウゾリナやアザミ
ヒヨドリバナなどで
盛んに吸蜜しています。


秋に活動して
交尾を済ませ
寒くなると
成虫で越冬し
また春に産卵と言う
ライフスタイルを
おくっているのです。


同じ個体が
夏眠と冬眠を行うのは
とても珍しい生態なのです。


ほぼ1年近く
生き続けるために
暑い夏はできるだけ
エネルギーを使わない
省エネ生活で乗り切ろう
としているのかもしれません。


秋に交尾と書きましたが
開田高原では
冬眠明けの5月
交尾している個体を
何度も見ています。