木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

長距離移動の蝶 名前はまだない

2020-06-30 07:52:57 | 昆虫など

大阪アメダス    今朝の最低気温 22.1℃   昨日の最高気温 31.1℃   天気 雨
開田高原アメダス  今朝の最低気温 13.0℃   昨日の最高気温 24.1℃ 

木曽からの
来客が実は
もう一種類いる。


大阪生まれの
木曽育ち
名前はまだない。


先日
スジボソヤマキチョウの
飼育の様子を
詳しく紹介した。


その食樹
クロウメモドキに
名無しの権兵衛
わらじのような
緑色をした小さな幼虫を
見つけた。


最初は
気にしていなかったが
どんどんそのわらじが
大きくなってきた。


まあいいか!
クロウメモドキを
食べてくれるのだから
スジボソヤマキチョウと
一緒に育てていた。




わらじ型の幼虫と言えば
シジミチョウ
クロウメモドキ
シジミチョウで
検索をかけると
ミヤマカラスシジミと
ヒットした。




似ている!!
クロウメモドキの冬芽に
卵を産み付け
展葉と同時に孵化する。


まさにドンピシャだ
名無しの権兵衛でなく
ミヤマカラスシジミとして
それからは育て始めた。
しかし確証はない。


木曽から卵を付けた
クロウメモドキを
運んできて
大阪で孵化して
木曽で育ち
もう一度大阪に
戻ってきて
蛹になった。




なんと
長距離移動した蝶として
ギネスに載るのではと
思うくらいだ。


ミヤマカラスシジミと呼べるのは
蝶に羽化してからになる
この蛹今の所
名前はまだない!






フタリシズカ これが花なのか?

2020-06-29 07:56:35 | 木曽Now

大阪アメダス    今朝の最低気温 20.5℃   昨日の最高気温 27.7℃   天気 晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温  8.6℃   昨日の最高気温 22.4℃ 

今日も
開田高原での話
大失敗の巻きです。


木曽に着いて
すぐの散歩で
フタリシズカの花を
見つけた。


しゃがんで
写真を撮ったが
まだ花は蕾だった。


数日後
同じ場所で
フタリシズカの花を見たが
ほとんど変化なし
蕾の時期が長い花だ。


それから1週間
違う場所のフタリシズカの花は
葉の上に蕾が落ちている。


これはおかしい?
こんなに蕾の時期が
長いはずはない!
花をルーペで確認
花は立派に
これで咲いていたのだ。


よく観察すると
蕾だと思い込んでいた
白い塊が
花だったのだ。


スプーン状のものが
3個合わさった内側に
薄黄色い葯が
見えている
この白いものは
ひょっとして雄しべ?


写真を撮った後
家で調べてみると
『花糸は短く内側に曲がって雄しべを包む』
とある。


花弁も萼片もない
不思議な花だ
さすがセンリョウ科
面白い花をつけるものだ。


本日はコメント欄を
閉じています。







オオムラサキ 元気に育っています

2020-06-28 07:27:07 | 昆虫など

大阪アメダス    今朝の最低気温 22.7℃   昨日の最高気温 29.4℃   天気 雨
開田高原アメダス  今朝の最低気温 14.1℃   昨日の最高気温 23.4℃ 

今日も
蝶の幼虫が出てきます
苦手な方も
可愛い幼虫ですので
我慢して見てください。



木曽から
長旅の疲れも見せず
元気です。


我が家のエノキから
オオムラサキの幼虫3頭
連れ帰ってきました。


大阪の暑さにも負けず
エノキの葉を
もりもり食べて
大きく育っています。


夏に孵化した幼虫は
エノキの葉を食べて
秋まで育ち
落葉する前に
地上に下りてきます。


エノキの根元
落ち葉の下で
厳しい冬を
越すためです。

(2019.11..12 撮影)

次の年の春
幼虫はエノキが
展葉する少し前
木に登ります。

(2020.5.5 撮影)

しばらくの間
枝の分かれ目などで
じっと張り付いています。

(2020.5.7 撮影)

葉が伸び始めた頃
脱皮して
鮮やかな緑色の幼虫に
変身です。


この体色だと
木の幹にいると
鳥に狙われます。


体の色と同じ葉に
糸を吐き台座という
住み家をつくります。


ほぼ昼間は
この場所で
じっとしています。


辺りが薄暗くなり
鳥の活動が終った頃
食事に出かけます。


糸を吐きながら
移動するので
食事が終ったら
その糸を頼りに
出発した我が家まで
正確に戻ることができます。


しっかり食べた幼虫は
もうすぐ次のステージ
蛹になります。





ウツギとバイカウツギ 開田高原

2020-06-27 07:28:51 | 木曽Now

大阪アメダス    今朝の最低気温 24.6℃   昨日の最高気温 31.4℃   天気 曇り
開田高原アメダス  今朝の最低気温 12.0℃   昨日の最高気温 21.0℃ 

大阪滞在4日目
暑くてたまらない
昨日の最高気温は31.4℃
早くも音をあげそう。


毎日歩いているが
ブログの材料が
見つからなくて
困っている。


今日も木曽で
撮っておいた写真で
お茶を濁すことに。


木曽でもシーズンが
ほぼ終了した
ウツギの花から。


毎年ブログに
登場してもらって
書くこともないのだが
我が家のまわりで
この時期
一番よく見られる花。




雨に濡れてしっとり
美しい花である。




卯の花の匂う垣根にと
歌われているのに
匂わないと
何度か書いたが
匂うウツギを
見つけた。


今年の冬から
新しく増えた
散歩コース
鳥撮りのコースで
出会ったウツギだ。


花が梅の花に似る
バイカウツギ
そばを通るだけで
優しく甘い香りが漂う。


梅の花と
大きく違うのは
花弁が4弁だ。


お庭に植えられている
バイカウツギは
何度か見たことがあるが
山で自生しているのを
見たのは初めてだ。


多数の雄しべの中に
4裂した雌しべがあるが
たっぷり花粉が
ついているため
雄しべと区別が
つきにくい。


卯の花の匂う垣根と
歌われたウツギは
このバイカウツギでは
ないかとさえ想うほど
素敵な香りが
漂っている。






カンボク 開田高原を彩っています

2020-06-26 07:30:08 | 木曽Now

大阪アメダス    今朝の最低気温 25.0℃   昨日の最高気温 27.4℃   天気 晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温 17.7℃   昨日の最高気温 26.1℃ 

オオカメノキの
白い花が終った
開田高原でまた
白い花が満開です。



(オオカメノキの装飾花と両性花)

馴染みのない花?かも
しれませんが
カンボク
レンゲツツジが終った
高原を彩っています。


漢字で書くと肝木
薬用された事から
ついた名前だそうです。


全国で見られるようですが
標高の高い山
亜高山帯の
日当たりの良い場所に
生育しますから
見たことがないと言う方が
多いかもしれません。


オオカメノキと同じ
装飾花がついています。


この時期
林内を歩いていますと
白い蝶のような
カンボクの花が
たくさん落ちています。


装飾花は
雄しべも雌しべも
退化しています。


真ん中の両性花は
5本の雄しべと
雌しべがあるため
秋には赤い実を
たくさん実らせます。





(カンボクの果実 2019.10.30撮影)

この花に近づくと
たくさんの虫が
集まっています。


体中花粉だらけにした
甲虫類やハチの仲間が
多いようです。




オオカメノキや
ヤブデマリなど
よく似たような花が
多いですが
葉が大きく3裂するので
見分けがつきます。




虫と友達 身近な虫たち

2020-06-25 07:38:33 | 木曽Now

大阪アメダス    今朝の最低気温  23.2℃   昨日の最高気温  31.4℃   天気  曇り
開田高原アメダス  今朝の最低気温  15.6℃   昨日の最高気温  23.3℃ 

昨夜遅く無事
大阪に到着しました
しばらくの間
開田高原の写真です。


今日も蝶の幼虫が
登場します
苦手な方スルーしてください。



雨のやみ間に
開田高原や
家の周りで出会う
虫たちを
紹介します。


まず家の周りで
出会う虫たち
木曽に来て初めて
目に飛び込んできた虫は
玄関ドアの上に
巣を作っていた
アシナガバチの仲間。


ここはやめてよ!
と可哀そうだが即駆除
それでも虫と友達か?
とおしかりを受けそう。(笑)


草刈りをしたあとの長靴
ヒョウモンチョウの仲間が
さっそくやって来た。




イチモンジチョウも
負けじと長靴と
花を往復している。


エノキの葉には
オオムラサキの幼虫が
可愛い顔して
こちらを見ている。


大きなオニグルミには
クスサンの大きな幼虫が
たくさんいる。


異名はシラガタロウ
なんともフサフサの白髪を
なびかせている
少し分けてほしいくらいだ。


開田高原の散歩道
遅れて出てきた
ヒメシジミの雌が
ひらひらと待っている。




待っていた雄とさっそく
愛を確かめ合っている
カップルも目立つ。


鳥撮りの邪魔をする
ハルゼミの雌?(間違っているかも)
たくさんいるため
手で捕まえられる。


ベニシジミの
紅子ちゃんは
相変わらず
タンポポの上で
一回転。


特別のダンスを
披露してくれた。


水辺では
イトトンボの仲間が
たくさん飛び回っている。


名前は調べてみたが
自信がないので
載せないでおく。


蛾の名前も苦手で
調べても分からない
どなたか分かる方
教えてください。



ギンリョウソウ 鬼太郎の目玉おやじ

2020-06-24 07:00:05 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  15.4℃     昨日の最高気温  24.7℃    
木曽町新開      午前7時の気温  16.5℃       今朝の天気  曇り

ウォーキングコースで
毎年ギンリョウソウに
出会っている。


時期が少し遅いからか?
今年は出会わないなと
思っていたら
少しコースから
外れた所で
見ることができた。


美しい個体は
少ないが
真正面から
のぞいて見ると
薄紫色の雌しべを
クリーム色の雄しべが
囲んでいるのがよく分かる。


雌しべの先柱頭は
光っているように見える。


誰が
受粉の手伝いを
するのだろう?


受粉がうまくいくと
まるで鬼太郎の
目玉おやじのような
果実をつくる。


薄暗い林内で
出会うと
相変わらず
ドキッとしてしまう。


毎年出会う植物に
今年も出会うと
嬉しくなる。



今日昼から
大阪に帰ります
本日コメント欄
閉じています。



虫のゆりかご 落し文

2020-06-23 07:00:05 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  12.4℃    昨日の最高気温  17.9℃    
木曽町新開      午前7時の気温  13.5℃      今朝の天気  曇り

神社の境内
ケヤキの大木の下で
不思議なものを
たくさん拾った。


これはオトシブミと言う
小さな虫がつくる
ゆりかご(落し文)です。


落し文とは
江戸時代
恋文などひそかに
渡すため道などに
そっと落とした
巻物のことです。


落し文をほどきながら
撮影してみました。




・ ・ ・ ・ ・
歩き回っていた虫が、葉っぱの根元の近くで止まった。
あっ、虫が葉っぱを横に切りだした。
するどくとがったあごを使って、切っている。
真ん中の太いすじだけをのこして、葉っぱは、あっという間に切れた。


しばらくすると、虫は、また、葉っぱの上をあちこち歩き始めた。
よく見ると、あごで葉っぱをかんでいる。
葉っぱをやわらかくしているようだ。


虫が、葉っぱのうらに回った。今度は何をするのだろう。
真ん中の太いすじにまたがって、葉っぱをかかえるようにして、二つおりにしだした。
足を広げて、大きな葉っぱを二つおりにする。
そのたびに、葉っぱはとじたり開いたり。
まるで、チョウが羽をとじたり開いたりしているようだ。


そうやって、葉っぱを二つにおりながら、少しずつ上へ登っていく。
虫は、またがっている太いすじをあごでかんで、きずをつけているのだ。
後で丸めやすくしているのかな。


二つおりにする仕事が終わった。
虫は、葉っぱの先まで下りてきた。
そして、葉っぱの先をまきだした。
元にもどらないように、足で葉っぱをおさえながら、まき上げていく。


少しまいたところで、葉っぱの真ん中をかじって、あなを空けた。
そして、あなにおしりをつけて、三十秒くらいじっとしている。
たまごをうみつけているんだ。




虫は、また、葉っぱをまきだした。
体を上手に使いながら、少しずつ少しずつ、まき上げていく。
ついに、さっき切った切り口までまき上げた。


そして、葉っぱのはしをうら返しにして、まきもどらないようにした。
まるで、手品みたいだ。


そうしておいて、虫は、さっき切りのこしておいた太いすじをかじりだした。
さいごの仕上げだ。
横に切った上の方に体をうつして、かじっている。
ガリ、ガリ、ガリ。切れた。


まかれた葉っぱが、地面に落ちた。
葉っぱを切りだしてから、1時間ぐらいかかった。


まかれていた葉っぱは、子どもを育てるゆりかごだったんだ。
・ ・ ・ ・ ・


光村図書出版(株) 国語三下 あおぞら 
岡島 秀治『虫のゆりかご』より一部引用



成虫が見つからないため
オトシブミの種類は不明。



(これはケヤキの葉でなく、オトシブミも別種と推測している)






御嶽山 雪どけが進んでいます

2020-06-22 07:01:32 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  13.8℃     昨日の最高気温  24.1℃    
木曽町新開      午前7時の気温  14.5℃       今朝の天気  曇り

(2020.5.27  柳又ビューポイントバス停より)

雨が多くて
歩いていても
なかなか
御嶽山の顔を
拝めない
ご機嫌斜めのようだ。


先日
梅雨の中休み
ほとんど雲がなく
御嶽山の全体の姿を
拝むことができた。

(2020.6.16  柳又ビューポイントバス停より)


もう種まき爺さんの姿は
どこへやら
まったく分からない
雪どけがずいぶん
進んだものだ。

(木曽馬の里より)

いよいよ
梅雨が終れば
御嶽山の夏山
シーズン到来だ。


火口から1Km以内は
まだ立入規制が
継続されているようだ。


本日
コメント欄
閉じています。



モズ 高い所がお好き

2020-06-21 07:00:05 | 散歩道の鳥たち

開田高原アメダス   今朝の最低気温  12.1℃     昨日の最高気温  21.2℃    
木曽町新開      午前7時の気温  12.5℃       今朝の天気  晴れ

毎日
鳥撮り用のカメラを
首からぶら下げて
歩いている。


キビタキに
出会いたいと
思っているが
肝心のキビタキの声が
ハルゼミの鳴き声に
かき消されて
まったく聞こえない。


おまけに木々には
深緑が生い茂り
鳥の姿が見えづらい。


そんな中で
協力的な鳥がいる
モズだ。


人家近くで
縄張り宣言だろうか
いつも大きな声で
鳴いている。


それも見晴らしの
良い所でだ
木のてっぺんだったり
はさ掛けの支柱の
上だったりする。




電線にとまって
高らかに
鳴いていることも多い。






子育て中なのか
大きな蜘蛛を
捕まえている姿も
目撃した。


口を開けている
写真ばかりになったが
いつも馬鹿みたいに
開けている訳ではないので
念のため(笑)