ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

まだまだ通過点でしかない

2014-03-11 07:47:43 | 日記
 東日本大震災から3年を迎えます。

 「被災地・被災者の方々はいま、何を求めているのか」 これは被災地へ思いを馳せる方であれば常に頭の中にあるテーマです。 私たち、ふんばろう宮城プロジェクト(ふんばろう東日本支援プロジェクト)は2012年3月末でいわゆる個人を対象とした物資支援を終了し、その後もさまざまなプロジェクトが誕生し、必要性がなくなったプロジェクトは発展的解消をしながら現在に至っています。

 3年を経過すると支援の押し付けにならないように遠慮がちな被災者の気持ちを察知しなくてはと自分に問いかけながら地道に活動を続けています。
 広義で言えばこれからのボランティアは生業や地域づくり、メンタルヘルスなどの継続的な活動へとシフトしているわけですが、多くのメディアでも報じられている通り「これからの支援はより専門的」になってきていると感じています。それではその道のプロ集団でなければ不要なのか?といえば、そうではないと思っています。

 人の集まるところ、さまざまな考えもあるし向かおうとしているところも違います。これは役割の問題だと思っています。行政の役割、企業の役割、その両者が担おうとしないことをやるのがボランティアだと考えています。そして、専門性の高いメンタルヘルスや学習支援などの取り組み以外にも不自由をされている課題って、結構あるものです。

 いま、さまざまな課題を被災者自らが考え、解決していこうとしています。サポート役が多数いることで余計な歪みが生じるのではないかとも思います。「寄り添う」ということは、課題を改善してやることではなく、自分たちで考え、選んだことをサポートすることなのではないかなと。専門家から言われた通りにやることが結果として正しいのかもしれないけれど、あてがわれた生活って楽しいのかなと思うわけです。人は金太郎飴ではないのですから。

 マスメディアでは「震災から3年」というテーマで被災地の今を伝えています。3年という月日をひとつの区切りとして報じているメディアも少なくありませんが、まだまだ通過点でしかありません。自分たちにできること、続けていこうと思います。(こせきかつや)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿