2013年12月01日(日)、曇り
参加者: G.G.、他 8人
歩行距離: 8.9km
行動時間: 4:50(休憩、昼食を含む)
アクセス: 各務原7:00→各務原IC→(東海北陸道)→(名神)→(北陸道)→木之元 IC→8:35上丹生登山口P
コースタイム:P 8:50→10:30山頂、瑠璃池11:00→12:20菅沼、昼食12:50→(一般道)→13:40 P
コース:実際に歩いたGPSトラック(登り:赤線、下り:青線、平地:紫線)及び標高図を下に示す。
山行記事:■9人もの大勢の参加は久々である。2台の車に分乗して高速を使って走る。途中「神田PA」で小休止して、一路、上丹生集落にある登山口に向かう。七七頭ヶ岳は地元では丹生富士と親しまれている山であり、上丹生地区に入ると正面に左右対称の三角錐の山容が望まれる。(カシミール3Dによる立体地形画像、赤線は登路を示す。)
■上丹生の駐車場の右側に「伊香西国29番札所 七七頭ヶ岳観音参道」の立派な石柱が建っていて、その脇から登山道が始まる。
因みに、伊香西国33箇所は西国33箇所に因んだ札所で、伊香郡は高月町、木之本町、余呉町などを含む地域を指す。
■道の左側が開けていて余呉トレイルの山並みが見えているが、生憎の曇天で山の同定はできない。
■直に薄っすらと雪が積もった道となるも歩行に支障はない。一際、大木の杉やブナが人目を引く。
■道路脇の雪の上に熊の足跡らしき痕跡を見つけるが、本当の熊の足跡か或いはハイカーが悪戯して付けた手の跡かで意見が分かれる。足跡が続いていない事、爪の跡が見えないことから熊ではなさそうである。
■1時間40分で山頂に達する。10cm位の雪に覆われ、ブナ林に囲まれた広場の一隅に西林寺の額を掲げた小さな祠と、宝篋印塔が建立されている。札所と言っても無住で、ちっぽけで貧弱な建屋である。
■先客の男の親子がいたので、集合写真を摂って貰う。9人もいると賑やかでその後、暫し撮影会となる。
■5分位で、40m位、雪の急斜面を下りた所に「瑠璃池」があると事前に知っていたので見物に行く。昔、村の娘が顔に出来物ができたが、ここの水で洗ったところ綺麗になったという謂れがあるそうである。清水がちょろちょろと流れ出していて流し台風のコンクリート箱で受けているだけで池には見えない。
当寺の御詠歌で「はるばると 登れば水の 涼しさよ 七七頭ヶ岳の 庭の瑠璃池」と詠われている昔に思いを馳せると、嘗ては池だったのかも知れない。
■山頂は展望がなく、気温も低く、霧雨も降ってきたので、昼食は下山後として、山頂を後にする。所々急斜面があり、落ち葉の上に雪が積もっていているので、滑り易く、歩き難く必死に降る。
■木の間越しに、時々、高時川を隔てて正面に雪の積もった横山岳の西尾根と墓谷山がボンヤリと望まれる。
■冬間じかであり花はないが、「冬イチゴ」など赤い実をつけた小さな植物が4、5種類はあった。
■下山道が乾いていれば1時間位で降りられる筈であるが、道が滑り易く、1:20も要して、菅並集落に降り立った。集落は静まり返り、人影もない。半数くらいの家が空き家の雰囲気である。三々五々、畑の畦などに座り昼食を摂る。天候が不安定で一時、止んでいた小雨が又、降り始める。
■ここからは高時川沿いの立派な車道を、三々五々雑談しながら、のんびりと上丹生の駐車場まで戻る。この間、車に一台も擦れ違うことも無かった。
■途中に、墓谷山の麓の路傍に「胡桃谷の名水」と看板がある水場があり立寄る。高時川は水量豊富な急・清流で見ながら歩くのは気持ちが良い。
総括:
本コースを総括してみると下記の通り。
・登りの登山道は左側の展望が開け、道も歩きやすいハイキングコースであった。
・山頂の西林寺、瑠璃の池には見るべきものは無いが、御詠歌でも知っていれば、感慨も異なろう。
・下山道は所々、急斜面があり、然も手入れも不十分で、危険ではないが歩き難く、展望もなく味気ない。
・総括すれば、当コースはこの時期、特段の見所などはないが、新緑や紅葉の時期に訪れれば、別の顔を見せてくれるかも知れない。
反省点:
・山頂付近は二、三日前の寒波で10cm位の積雪があり、この地方が豪雪地帯である事を覗わせる。下山時アイゼンを着ければ楽であった。この時期、入山するには軽アイゼンを用意するのが賢明であろう。(以上)
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