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二枚貝探しに新規開拓してきました。まずはオイカワ。
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ウグイは全国的に見れば普通種ですが、地域によってはカワムツに押されて数が少なくなっている印象です。飽くまで僕の感覚ですが、カワムツを50匹位網に入れて、ウグイがやっと一匹捕れるかどうかというところです。
アイソという地方名があり、川魚料理として親しまれて食べられているようですので、純然たる在来種だと思います。
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噂のカワムツ。栃木の川にはどこにでも定着してしまっている…といっても過言では無いと思います。
適応力が高く、かなり繁殖力も強い印象ですので、同所に生息するコイ科の魚に悪影響を与えていると思われます。
↑カワムツの本来の分布域は愛知県以西のようです。国内外来種というやつですね。
侵入してきたカワムツが増殖・分布拡大することによって、相対的に生息環境のかぶるウグイは数が減ってしまいますね。コイ科にしては口が大きく開くので、タナゴ類の幼魚も食害していることでしょう。日本の魚とはいえ、本来の分布域外ではバスギル並みに厄介かと…
ウグイとカワムツは日淡に興味が無い人にとっては同じに見えるかもしれませんが、鱗の大きさが違いますよね。幼魚サイズは僕も同定に悩むことがありますが、10㎝クラスなら見分けは容易です。
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スナゴカマツカ(分布域同定)
分布域同定と書いたのは、関東で捕れたから必ずしもスナゴとは限らないからです。西日本由来のカマツカが関東に入り定着し、スナゴとノーマルカマツカが同所に生息し、雑種まで発生している状態らしいです。
https://blog.goo.ne.jp/gai6969/e/c6139605013cae38e5e56406eec606e8
↑岐阜のノーマルカマツカと比較すると頭部が丸っこいと思うので、スナゴですかね?
↑岐阜のノーマルカマツカと比較すると頭部が丸っこいと思うので、スナゴですかね?
↑カマツカ3種の見分けは難しい…
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ニゴイは今まで幼魚サイズしか捕ったことが無かったので、成長したものが捕れて嬉しいです^^チョウザメ感があって、
カッコいい!
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ツチガエルは水中越冬してました。
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カジカ大卵型。渓流魚のはずが流れの緩やかな小汚ないボサにいて一瞬、ドンコが網に入ったかと思ってしまった(笑)
いかにもな感じの急流の石の下では見かけなかったんですが…
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新規の場所でマタナゴの姿を見つけると感激と同時に安堵します。
僕もブロガーの端くれとして、タナゴ釣りブログに目を通しますが、どうも栃木県北にタイバラとアブラボテが侵入し、定着しているらしいんですよね…
ブログ書いた本人は無邪気に喜ばれておられましたが…本当にタナゴが好きなら外来タナゴの存在は悲しむべきであって、喜ぶのは浅はかですかね。
先ほどのカワムツの話と繋がりますが、水槽ではなく川の中ですから、タイバラが増えれば相対的に他の魚が、つまり在来タナゴが減っていくはずです。産卵母貝も競合しますし…
例えば宮城県ではタイバラとカネヒラに押されて、マタナゴとアカヒレタビラは野生絶滅寸前らしいですし、タナゴ釣りや飼育をする人皆が真剣に考えるべきですよ!
釣り人目線ですと、単純に魚種が増えて嬉しいのかもしれませんが…
僕も街中だとか開発が進んで、自然度の低い場所であれば諦めがつくし、タイバラでも捕れたら喜ぶかもしれません。僕もダントウボウ狙ってますし。
ですが、自然度の高い、希少になってしまった在来種の生息地での外来種の存在は僕ならば喜べないです。
肝心の二枚貝探索はまたしても空振りに終わってしまいました…タイワンシジミの殻を時折、見かける位でイシガイ類はさっぱりです。
関東で生きたマツカサガイとヨコハマシジラガイを見つけるのは相当難しいな…
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カワムツは駆除も兼ねて、内臓と鱗を取って素揚げで食べました。幼魚サイズはそのまま美味しく食べれますが、10㎝クラスは骨が気になります。
大型個体は口がハスみたいになりますしね!
淡水魚天国の当方地元の岡山県でも、カワムツがいる川ではオイカワやタカハヤが減っています。
昔あれだけいたはずのウグイは、ほぼ絶滅状態!
ウグイがアユモドキやスイゲンゼニタナゴより超希少種になってます。
カワムツはやはり魚食性が高いんですね~西日本でもカワムツの勢力が強いんですね。岡山はタナゴ類やカワイワシといった新参者等、魚種が多いイメージですので意外です。
ウグイが絶滅寸前とのことですが、アユモドキやスイゲンゼニは種類そのものが風前の灯ですよね。