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ザハ案・新国立競技場を毎月満席にできるのはポール・マッカートニーとAKBだけ/東京五輪の危うさR3-6

2021年04月16日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.30
ROUND3 新国立競技場 (ザハ・キールアーチ)編 6
ザハ案・新国立競技場を毎月満席にできるのはポール・マッカートニーとAKBだけ

Wjpn19621010_03オリンピック募金切手のご案内・第3次(フェンシング) 1962年発行

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2015年5月、旧ブログに投稿したものです。ザハ氏デザインによる新国立競技場案は、白紙撤回されました。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■ロンドン五輪もザハ氏デザインの青いクジラを採用したら当初予算の4倍に
今号は一挙、過去のアンビルト、開閉式遮音装置、ラグビーW杯について検証します。2012年・ロンドンオリンピックでも、ザハ氏デザインの競泳会場が、当初予算の4倍になった事実です。現地組識委員会が、ロンドンは安心さはあるが真新しさに欠けると心配し、招致の際に大会の象徴として、斬新なザハ氏のデザインを提案しました。それが“青いクジラ”と言われる、流線形(流体)を基調にしたアクアティックスセンターです。しかし当初146億円がその後も膨らみ続け、ザハ氏にデザイン変更の依頼をしたが、結局、完成時は4倍近くの543億円にも膨れ上がってしまったのです。

日本の新国立競技場もザハ氏に騙されたというか、全く同じ過ちを繰り返しました。曲線を使ったデザインは、建て難く高く付くと思いますね。ただロンドンの賢いところは、大会時17,500人の席(ほとんどが仮設席)を、終了後は市民プールとして使うために、2,500人に縮小できる設計をしたことです。一方、新国立競技場は8万人を対象にして、陸上競技の他にラグビー・サッカー、さらにコンサート会場にするため、巨額の費用が掛かり、大会終了後、肝心の市民が使えないことになるのです。既号のように1つの器(競技場)を何通り(多目的)にも使うことは、現代のスポーツ事情からみて時代遅れの考え方です。

■気の毒でもポールとAKBには毎月コンサートを開いてもらうしかない
開閉式屋根は、正しくは「開閉式遮音装置」と言うそうです。その屋根によって陽が遮られグランドの芝が痛むため、夏期5か月は養生のためイベントはできません。しかし計画案では、コンサートを年12回(残り7か月間に)開く計算です。8万席の会場に数万人程度の客を集めても、却って空虚感が出るためそもそも企画されません。確実に満席にできるミュージシャンといえば、P.マッカートニーとAKB48だけです。ポールは生涯、AKBはオバサンになるまで、双方とも年6か月間、毎月、開くしかないのです(笑)。屋根設置は2021年以降なので、失礼ながらお二方はどうなっているか分かりません(苦)。

[参考]極端な言い方でしたが、7万人収容ができる横浜競技場のイベント例を載せます。2010年・EXILE XJAPAN、12年・矢沢永吉、13年・AKB48、14年・ももクロZ、15年・SEKAI NO OWARI 福山雅治です。ごく限られたミュージシャン、それも全体で年間1、2回開くのが限界です。新国立競技場なら騒音が解消できるとしていますが、そういうことではなく年間12回のコンサート案がいかに嘘かお分かり頂けます。

机上案のコンサートために、300億円の税金を使って屋根を付けるのは罪悪です。音響のよい一般会場、大規模にやるなら武道館・球場など、身の丈にあった場所で開いたほうが、アーティスト本人やファンのためにもよいでしょう。新国立競技場設置の有識者会議のメンバーである、山口百恵やヒット曲を連発した作曲家・日本音楽著作権協会の都倉俊一会長は、コンサートには屋根が必須と発言したそうです。この方も歳を食い、ボケましたね。「アーティストのことを考え、こんな場所にお金を掛けるより、各地に大勢集められる会場を設置して」と要望するのが、音楽界の重鎮でしょう。

■森・元首相自身のラグビーへの挫折を払拭するための新国立競技場
新国立競技場問題には、必ず2019年・ラグビーW杯の話が付いて回ります。それは大会組識委員会会長が悪名高い森・元首相であり、それまで10年以上「日本ラグビーフットボール協会」の会長をしていたからです。森氏がラグビーW杯を招致し政治家としての影響力、安倍首相の顔色を恐れる文科省の大臣や役人では、畏れ多くて様々なことが決められません。そこが、新国立競技場騒動の根幹です。森氏は政治的根回しばかりで、リーダー性を発揮しないのは怠慢です。フットワークが悪い人間がトップにいる限り、周りは動くに動けず今後も重大な場面で遅れが出ると思われます。

森氏は、早大時代にラグビーを志しながら挫折しました。そのためラグビーへの思い入れが強く、ラグビー組識への影響力を強めていきました。基を言えば旧国立競技場を建て直すことになったのは、オリンピック招致以前に、日本でのラグビーW杯のためです。そのため森氏は、新国立競技場は4,000億円掛かってもよいと発言し物笑いになったのです。自身のラグビーの挫折を払拭するために、大事な国民の税金を使うなよ! ラグビーW杯は、新国立競技場では開幕戦(開会式)と決勝戦しか使われません。今から横浜競技場へ変更しておくのが、身のため・ファンのためです。

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