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ザハ案の新国立競技場の年間維持費は46億円、大半は税金で補てんすることになる/東京五輪の危うさR3-3

2021年04月15日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.27
ROUND3 新国立競技場 (ザハ・キールアーチ)編 3
ザハ案の新国立競技場の年間維持費は46億円、大半は税金で補てんすることになる

Wjpn19630623_02オリンピック募金切手のご案内・第4次(ボクシング) 1963年発行

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2014年12月、旧ブログに投稿したものです。ザハ氏デザインによる新国立競技場案は、白紙撤回されました。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

新国立競技場の建設費は、低く見積っても2,520億円は要するとお伝えしました。しかし費用は、それだけに留まりません。年間の維持管理費が、46億円も掛かり続けるのです。因みに、従来の国立競技場の維持費は4億円でした。建替え計画を進めるJSC(日本スポーツ振興センター)は、年間、50億円の会場収入が見込まれるから4億円の利益が出ると自慢しています。果たして、そうでしょうか? 46億円の支出に対して、見え透いた辻褄合わせの収入源の提示に無責任さ感じます。

新国立競技場の収入内訳は、企業の展示会やイベント・14億円、年間シート契約・12億円、コンサート12億円、その他12億円としています。開催種類は、サッカー20日、陸上競技11日、ラグビー5日、コンサート12日を主体に、年間48~57日の使用を見込んでいます。陸上・銅メダリストの為末 大氏によると、8万人規模で陸上競技をする大会はオリンピックや世界陸上など、世界でも年1~2回程度と言っています。またスポーツの振興に、寄与しないとも付け加えていました。

コンサートでも、8万人を動員できるアーティストはどれだけいるのでしょうか? 特にコンサートの場合は空席が目立つと、観客は興ざめし主催者側もイメージが悪くなるので、使いづらいのです。それが計画では毎月1回開くとしているため、これだけ見てもJSCの計画に信憑性はありません。スポーツやイベント会社によると、従来よりも10倍も掛かる維持管理費によって、重い利用料負担が考えられ、ますます新国立競技場で開催する団体が少なくなるとしています。

維持管理費が高くなる理由は、オリンピック後に取り付ける開閉式屋根の維持費です。またサッカーなど1回・数千万円や1億円ともいわれるピッチの芝の張り替えを、年2回するとしています。その他、下記のような設備、メンテナンス費用も挙げられます。収入名目から見て確実に収入を得られるものでもなく、実際には年間数十億円もの大幅な赤字と推定されます。半世紀に渡り赤字は税金で補てんされ、若い世代の“ツケ”になることを知っておいて下さい。

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