少数派シリーズ 特設|新型コロナウイルス VOL.46
愛猫家注意!猫同士の新型コロナ感染を確認・人から猫への感染も可能性あり
■今回の報告では「ネコ同士でも容易に感染する」ことが明らかに
既号で、蚊による新型コロナの感染にWHOは「科学的根拠ない」としていますが、やはり心配だと申し上げました(下記リンク参照)。続いて、新聞に猫同士が感染する気になる記事が掲載されていましたので紹介します。蚊の場合も今回の猫も検証例が少ないため、やや曖昧な表現になっています。別の海外の報告では、飼育員から動物園のライオンやトラに感染が確認されました。そして今回の報告では、猫=猫の間での感染が明らかになっています。残るケース・猫から人間に感染するかは、まだ事例が確認されていません。しかしこれらの関係から、十分、注意が必要と考えます。
▽毎日新聞・5月14日付
『新型コロナウイルスはネコ同士でも感染し、容易に感染が広がる可能性があるとの研究成果を、東京大医科学研究所などの研究チームが、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」電子版で発表した。研究チームは「新型コロナ終息に向けた対策の一環としてネコの間でも感染を広げないことが重要になる可能性がある」としている。
動物への感染を巡っては、米国やインドの動物園で、ライオンやトラなどネコ科の動物への感染が明らかになっている。また、米国やベルギーでは、ネコへの感染が報告されているが、現時点でネコから人に感染したという報告はない
研究チームは、感染した人から分離したウイルスを含む液体を、生後15~18週のネコ3匹の鼻の中と気管、口、目に垂らした。鼻の粘膜を調べたところ、3日後までに3匹全てから感染力のあるウイルスが検出されるようになり、6日後まで排出が続いたという。
感染させたネコを、それぞれ未感染のネコ1匹と同じケージで飼育したところ、3組全てでネコ同士での感染を確認した。また、6匹とも体温の異常や体重減少、結膜炎の症状は示さなかった。研究チームによると、基礎疾患があるネコ以外では症状が出ない可能性があるという。研究チームの河岡義裕・東大医科研教授(ウイルス学)は「人からネコに感染する可能性があり、感染者は触れあわないようにするべきだ」と指摘する。』
■動物悲喜|繁華街のドブネズミ餌不足・奈良の鹿は食べ過ぎ解消で健康取り戻す
新型コロナの影響で自宅待機・観光自粛の対応から、人間様だけでなく動物にも異変が起きています。まず新宿・歌舞伎町などの繁華街では飲食店から出される生ゴミが少なくなり、ドブネズミが餌を求めて人目につく路上を、平気で昼間からウロツクようになったと言います。本来、生息地を変えることはないのですが、餌がなければやむなく住宅街へ移動する可能性があると言います。反対に住宅街から排出されるゴミが急激に増えていることから、居つかれる恐れがあります。次に奈良公園の鹿は観光客が減って、鹿せんべいを与えることが少なくなり、健康になったそうです。従来、せんべいを食べ過ぎて下痢になったり、袋のプラごみを誤飲して死亡する鹿が多かったからです。
3つめが、ウサギの楽園、広島・竹原市の離島・大久野島では観光客の餌付けに頼っていたが、来島が少なくなり運営会社は「餓死させるわけにはいかない」と対応に苦慮しています。動物の世界でも、初めて起きた新型コロナで苦労しているようです。最後が、カナダのカルガリー動物園のジャイアントパンダ2頭が、中国に返還されることになりました。これも新型コロナの影響で、餌の笹の輸送経路が断たれたことです。パンダを空腹にすることはできないとして、笹が豊富な中国に戻すことになったのです。コロナ第2波の可能性を考えると、10年間の借入契約も3年残しての返還です。
次号/47・コロナ専門家会議の詳細議事録存在なしに唖然!この期に及んでも官邸の安倍忖度
前号/46・コロナ感染軽症者用ホテルが設置されても敬遠され利用者はたった8%に過ぎない
42・蚊による新型コロナの感染にWHOは「科学的根拠ない」と言うがこの時期心配
愛猫家注意!猫同士の新型コロナ感染を確認・人から猫への感染も可能性あり
■今回の報告では「ネコ同士でも容易に感染する」ことが明らかに
既号で、蚊による新型コロナの感染にWHOは「科学的根拠ない」としていますが、やはり心配だと申し上げました(下記リンク参照)。続いて、新聞に猫同士が感染する気になる記事が掲載されていましたので紹介します。蚊の場合も今回の猫も検証例が少ないため、やや曖昧な表現になっています。別の海外の報告では、飼育員から動物園のライオンやトラに感染が確認されました。そして今回の報告では、猫=猫の間での感染が明らかになっています。残るケース・猫から人間に感染するかは、まだ事例が確認されていません。しかしこれらの関係から、十分、注意が必要と考えます。
▽毎日新聞・5月14日付
『新型コロナウイルスはネコ同士でも感染し、容易に感染が広がる可能性があるとの研究成果を、東京大医科学研究所などの研究チームが、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」電子版で発表した。研究チームは「新型コロナ終息に向けた対策の一環としてネコの間でも感染を広げないことが重要になる可能性がある」としている。
動物への感染を巡っては、米国やインドの動物園で、ライオンやトラなどネコ科の動物への感染が明らかになっている。また、米国やベルギーでは、ネコへの感染が報告されているが、現時点でネコから人に感染したという報告はない
研究チームは、感染した人から分離したウイルスを含む液体を、生後15~18週のネコ3匹の鼻の中と気管、口、目に垂らした。鼻の粘膜を調べたところ、3日後までに3匹全てから感染力のあるウイルスが検出されるようになり、6日後まで排出が続いたという。
感染させたネコを、それぞれ未感染のネコ1匹と同じケージで飼育したところ、3組全てでネコ同士での感染を確認した。また、6匹とも体温の異常や体重減少、結膜炎の症状は示さなかった。研究チームによると、基礎疾患があるネコ以外では症状が出ない可能性があるという。研究チームの河岡義裕・東大医科研教授(ウイルス学)は「人からネコに感染する可能性があり、感染者は触れあわないようにするべきだ」と指摘する。』
■動物悲喜|繁華街のドブネズミ餌不足・奈良の鹿は食べ過ぎ解消で健康取り戻す
新型コロナの影響で自宅待機・観光自粛の対応から、人間様だけでなく動物にも異変が起きています。まず新宿・歌舞伎町などの繁華街では飲食店から出される生ゴミが少なくなり、ドブネズミが餌を求めて人目につく路上を、平気で昼間からウロツクようになったと言います。本来、生息地を変えることはないのですが、餌がなければやむなく住宅街へ移動する可能性があると言います。反対に住宅街から排出されるゴミが急激に増えていることから、居つかれる恐れがあります。次に奈良公園の鹿は観光客が減って、鹿せんべいを与えることが少なくなり、健康になったそうです。従来、せんべいを食べ過ぎて下痢になったり、袋のプラごみを誤飲して死亡する鹿が多かったからです。
3つめが、ウサギの楽園、広島・竹原市の離島・大久野島では観光客の餌付けに頼っていたが、来島が少なくなり運営会社は「餓死させるわけにはいかない」と対応に苦慮しています。動物の世界でも、初めて起きた新型コロナで苦労しているようです。最後が、カナダのカルガリー動物園のジャイアントパンダ2頭が、中国に返還されることになりました。これも新型コロナの影響で、餌の笹の輸送経路が断たれたことです。パンダを空腹にすることはできないとして、笹が豊富な中国に戻すことになったのです。コロナ第2波の可能性を考えると、10年間の借入契約も3年残しての返還です。
次号/47・コロナ専門家会議の詳細議事録存在なしに唖然!この期に及んでも官邸の安倍忖度
前号/46・コロナ感染軽症者用ホテルが設置されても敬遠され利用者はたった8%に過ぎない
42・蚊による新型コロナの感染にWHOは「科学的根拠ない」と言うがこの時期心配