食品のカラクリと暮らしの裏側

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林修先生のことば検定|「当たり前」◆元々一人の取り分を当たり前と言った・当たり前の給料を払わない非正規雇用は異常/VOL.5

2021年12月27日 | 毎日ことば・林修検定
Kotobaa1tp250 林修先生のことば検定シリーズ VOL.5
「当たり前」◆元々一人の取り分を当たり前と言った・当たり前の給料を払わない非正規雇用は異常

Uindemamf0096fl テレ朝の番組を投稿者がまとめたものです。

当たり前と言えば、ご年配の方は昔のCM「あたり前田のクラッカー」の記憶があると思います。
昭和30年代後半に、藤田まことのTV番組「てなもんや三度笠」が大ヒット。前田製菓が提供
しオープニングに、氏が演じる「あんかけ時次郎」が、「俺がこんなに強いのも、あたり前田の
クラッカー」の決め台詞が忘れられません。その後も、必殺仕事人、はぐれ刑事純情派、シリア
スなドラマに多数出演されました。これも、「あたり前田のクラッカー」の効果でしょうか。

さて本題に入り、日常で分配される分を「分け前」、取り分を「取り前」と言います。「当たり
前」の語源は、漁や狩りなどの共同作業で行った場合、古くは一人当たりの取り分のことを「当
たり前」と言いました。その後、作業に携わった者がそれを受け取るのは当然の権利であること
から、「当然」の意味を持つようになったと言われます。

20世紀までは、8時間を普通に働けば、当然、「当たり前の給料」を貰うことができ、当たり
前の労使間のシステムでした。しかし小泉首相=竹中平蔵路線を一部の軽率な国民の支持によっ
て、人材派遣と非正規雇用制度を猛烈に推進しました。結果、非正規雇用者が4割を占め、まと
もに働いても「当たり前の給料(取り分)」を貰えない事態になってしまったのです。「自民党
をぶっこわず」どころか 自民党は“ぶっこわれず”に、「日本の雇用体形」と「給料体形」が“ぶ
っこわされて”しまったのです。

当たり前の給料、当たり前の暮らし、当たり前の人間関係、当たり前の老後~と、いくらでも並
べられますが、もうこの世の中は「当たり前」が無くなってしまったのでしょうね。特に非正規
労働者の給料は異常で、人権問題の域に達します。彼等の給料、パート・アルバイトの賃金、正
規労働者の給料を上げない限り、景気回復はあり得ません。暮らしにくい世の中です。ぼやいて
も仕方ないので藤田さんの真似をして、久しぶりに「前田のクラッカー」でも食べて元気を出し
ますかね。

広辞苑◆第七版  *時代とともに番号順に言葉の意味が変化していく
①そうあるべきこと。当然。「そんなことは-だ」
②ごく普通である様。「-の服装」

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テレ朝の「林修先生のことば検定」番組を参考に、池上彰氏の番組、NHK「チコちゃんに叱
られる」、その他の番組や書籍などの内容を付け加え投稿者がまとめたものです。従って、『こと
ば検定』の番組進行とは異なります。
広辞苑▽第七版  広辞苑の説明①②などは、時代とともに言葉の意味が変化していく経過を番
号順に並べたものです。

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