魚を大事にしない日本人シリーズ R2-4
ROUND2 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part1 枯渇・絶滅しそうな魚は食べるのを少なめにしよう
ここ30年で鮮魚売場はすっかり外国魚ばかりが並んでしまった
昔は、家庭のほとんどが鯵(あじ)・鯖(さば)・秋刀魚・鰯(いわし)などを丸ごと1匹買って塩焼きにしたり、つみれ汁や干物・みりん干などを日常的に食べてきました。中年以上の方は、真面目な魚屋で青魚を主体に安く・安全な魚を食べて健康を保ってきました。しかしここ30年でスーパーに並べられる魚は、日本各地で獲れた地魚・青魚から、鮪(まぐろ)・高級白身魚・鮭(さけ)~チリやノルウェー産などの切身(刺身)、東南アジアの海老に変わってしまいました。
丸ごと1匹魚が占めた売場は、すっかりパックに入った外国魚ばかりに様変わりです。外国で獲れる魚、特に高級大型魚が並び、これでは青魚・小型魚主体の日本の漁業が崩壊してしまいます。惨澹(さんたん)たる漁獲の現状を回復し、豊富な海~漁場に戻すのは、やはり賢い消費者の振る舞いに掛かっています。
脅かしているのではなく、あなたの子供や孫の時代にも蒼々とした海を保ち満足に魚が食べられるように、またバランスよく魚を食べるように考えて頂きたいのです。激安居酒屋の刺身、回転寿司ネタもたまにはよいでしょうが、そればかりを食べるのではなく、健康のためにも、日本の漁業のためにも、国内で獲れる魚を主体に食べていくべきです。