少数派シリーズ/学校・公営プール事故6
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
教育現場がプールの恐怖を感じないことがプール事故による生徒の死者を増やした
有田一彦氏の主張/学校プールの底や側面などに設置されている排水口は、閉塞率50%ぐらいでは問題ない。しかし手足や頭がはまり込んで穴全体を塞ぐ閉塞率100%に至ると、急激に吸引力が増し、最大では200kgを越すデータが記してある。
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生徒達は危険を知る由もないが、一連のプール事故が起こり続けていても、学校のプール管理者は水の凄まじさを分っていない。排水口の吸引力が少ないイメージでしか捉えておらず、安易に考え蓋の重さだけで十分と思っている。あるいは蓋が不整備でも、何とも思っていないことが最大の問題だ。
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数十年前の当時から、文部省の通知や事故・事例が新聞に報道されているにもかかわらず、他人事のような対応する始末だ。過去の悲惨な生徒の死が、全く教訓に生かされていない。学校や公営プールの管理者がこんな意識である以上、プール事故はなくならない。
投稿者補足/ふじみ野市営プール事故では、吸引力が280kgであったとされます。また閉塞率とは、身体自体によって排水口を塞ぐ割合のことです。例えば、掃除機をホースのまま使うと、物やカーテンを巻き込むなどして、なかなかはずせなくなります。
▽排水口の閉塞率と吸引力の関係/図表 (前出)
![参考書籍 Sankoubook](http://okdkurashi.cocolog-nifty.com/blog/images/2018/09/21/sankoubook.gif)
参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦
■戸丸瑛梨香さんや多くの生徒達のブール事故死を忘れないために
ご両親や亡くなった大勢の生徒達の無念さと行政の怠慢をお伝えするために、事件後・数年あるいは数十年経っても、こうしてマイブログでお伝えしております。