少数派シリーズ 特設|新型コロナウイルス VOL.15
Q.「PCR検査」とはどういう技術? 遺伝子増幅技術などPCR検査用語の説明
■ポリメラーゼというDNA合成酵素を使い遺伝子のDNAを複製・増殖する技術
連日の報道で、嫌と言うほど「PCR検査」の言葉が出てきます。新型コロナウイルスを検出する方法とは分かっていても、どういうものなのかは報道でも中々紹介されません。そこで今さら聞けない新型コロナの疑問 第1弾として「PCR検査」について池上彰氏がテレビ朝日・テレビ東京の番組で解説した事柄と、投稿者が調べた内容を投稿します。後号で、「コロナ」とはどういう意味? 「ウイルスとばい菌」はどう違う? スペイン風邪について、国立感染症研究所と「CDC」(アメリカ疾病管理予防センター)との比較などを取り上げます。分かりやすく、疫学というかサイエンスの面からの内容を強調します。
Q.「PCR検査」とは Polymerase Chain Reaction ポリメラーゼ(酵素) 連鎖 反応の略
「遺伝子増幅技術」と呼ばれ、ウイルスなどの病原体を、DNAを増幅させることによって検出する検査方法です。ポリメラーゼというDNA合成酵素を使って、遺伝子のDNAを複製・増殖する技術です。
投稿者補足/検体(新型コロナウイルス)に含まれる調べたい遺伝子のDNAの量が少なくて、そのままでは検出できなくても、PCR法を使うことで検出できるようになるのです。
具体的には~
①喉などの粘膜から検体を取る ⇒
②特別な機器によって、加熱・冷却を20回ほど繰り返す ⇒
③その方法によって、遺伝子を100万倍に増やす ⇒
④すると新型コロナウイルスの場合は、光るようになり可視化できる ⇒
⑤光るものが「陽性」、光らないものを「陰性」とする
※この検査1つに、数時間を要す
投稿者補足/遺伝子のDNAを増幅する過程で、蛍光色素を取り込ませることで、塩基配列を読み取らなくても、調べたい遺伝子のDNAが存在するかを知ることができる方法です。しかしPCR法による検査で、必ずしも新型コロナウイルスに感染しているかどうかが分かる訳ではなく、感染していても陰性と判別される場合や、その逆もあるのです。この方法を発見した米国の生化学者、カリー・マリス博士は1993年にノーベル化学賞を受賞しました。
■PCR検査は30年以上前に開発され容易だが検査数が増えない本当の理由
投稿者文章/既号でご紹介した上(かみ)昌広氏、医療ガバナンス研究所理事長、元・東京大学医科学研究所・特任教授によると、「PCR検査は、比較的難しくない。30年以上前に開発され、長い間、臨床現場で使われてきた検査だ。中々、PCR検査が受けられない原因は、国立感染症研究所(感染研)にあった。ここが、全ての検査を仕切っていたからだ。ここは飽くまで研究所で、より多く感染者の陽性を検出する作業よりも、研究そのものを主体にしているので、たくさんのサンプルをさばけない」と言います。これが感染者を増やした原因、あるいは最近になってPCR検査が民間委託され検査数が増えたため、陽性感染者が増えた理由です。感染研だけに頼った、政府・厚労省の初期対応が誤っていたのです。
次号/16・Q.新型コロナウイルスの「コロナ」の意味は? 大人は過去に何らかのコロナに罹った?
前号/14・昭恵夫人はコロナ警戒時期に事実上の花見飲食・かばう安倍首相のバカップルかげん
Q.「PCR検査」とはどういう技術? 遺伝子増幅技術などPCR検査用語の説明
■ポリメラーゼというDNA合成酵素を使い遺伝子のDNAを複製・増殖する技術
連日の報道で、嫌と言うほど「PCR検査」の言葉が出てきます。新型コロナウイルスを検出する方法とは分かっていても、どういうものなのかは報道でも中々紹介されません。そこで今さら聞けない新型コロナの疑問 第1弾として「PCR検査」について池上彰氏がテレビ朝日・テレビ東京の番組で解説した事柄と、投稿者が調べた内容を投稿します。後号で、「コロナ」とはどういう意味? 「ウイルスとばい菌」はどう違う? スペイン風邪について、国立感染症研究所と「CDC」(アメリカ疾病管理予防センター)との比較などを取り上げます。分かりやすく、疫学というかサイエンスの面からの内容を強調します。
Q.「PCR検査」とは Polymerase Chain Reaction ポリメラーゼ(酵素) 連鎖 反応の略
「遺伝子増幅技術」と呼ばれ、ウイルスなどの病原体を、DNAを増幅させることによって検出する検査方法です。ポリメラーゼというDNA合成酵素を使って、遺伝子のDNAを複製・増殖する技術です。
投稿者補足/検体(新型コロナウイルス)に含まれる調べたい遺伝子のDNAの量が少なくて、そのままでは検出できなくても、PCR法を使うことで検出できるようになるのです。
具体的には~
①喉などの粘膜から検体を取る ⇒
②特別な機器によって、加熱・冷却を20回ほど繰り返す ⇒
③その方法によって、遺伝子を100万倍に増やす ⇒
④すると新型コロナウイルスの場合は、光るようになり可視化できる ⇒
⑤光るものが「陽性」、光らないものを「陰性」とする
※この検査1つに、数時間を要す
投稿者補足/遺伝子のDNAを増幅する過程で、蛍光色素を取り込ませることで、塩基配列を読み取らなくても、調べたい遺伝子のDNAが存在するかを知ることができる方法です。しかしPCR法による検査で、必ずしも新型コロナウイルスに感染しているかどうかが分かる訳ではなく、感染していても陰性と判別される場合や、その逆もあるのです。この方法を発見した米国の生化学者、カリー・マリス博士は1993年にノーベル化学賞を受賞しました。
■PCR検査は30年以上前に開発され容易だが検査数が増えない本当の理由
投稿者文章/既号でご紹介した上(かみ)昌広氏、医療ガバナンス研究所理事長、元・東京大学医科学研究所・特任教授によると、「PCR検査は、比較的難しくない。30年以上前に開発され、長い間、臨床現場で使われてきた検査だ。中々、PCR検査が受けられない原因は、国立感染症研究所(感染研)にあった。ここが、全ての検査を仕切っていたからだ。ここは飽くまで研究所で、より多く感染者の陽性を検出する作業よりも、研究そのものを主体にしているので、たくさんのサンプルをさばけない」と言います。これが感染者を増やした原因、あるいは最近になってPCR検査が民間委託され検査数が増えたため、陽性感染者が増えた理由です。感染研だけに頼った、政府・厚労省の初期対応が誤っていたのです。
次号/16・Q.新型コロナウイルスの「コロナ」の意味は? 大人は過去に何らかのコロナに罹った?
前号/14・昭恵夫人はコロナ警戒時期に事実上の花見飲食・かばう安倍首相のバカップルかげん