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国葬9|安部元首相の国葬式次から見えてきた美化礼賛、公私混同、戦前思考の出鱈目さ/少数派

2022年10月03日 | 国葬・桜・森友・赤木
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
国葬9|安部元首相の国葬式次から見えてきた美化礼賛、公私混同、戦前思考の出鱈目さ

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■「国葬が終わっても反対①」 防衛省・自衛隊偏重と公私混同、統一教会の絶大なる支援?
突然ですが「東京五輪が終わっても反対する」と発したのは久米宏氏ですが、投稿者も今回、安部元首相の「国葬が終わっても反対する」と申し上げたい。国葬の政治利用、憲法違反は既号で散々書いたので、9月27日の葬儀から見えてきた出鱈目さと、安倍氏への美化・礼賛について連載する。自分自身が思った疑念と、サイトの批判などをまとめた。当日は6000人の参列者を予定したが、最終的に4183人(うち海外は734人)・約7割だった。さて政府・自民党の政治的意図がミエミエで、これでは国葬ではなく自民党葬だろ!と言いたい。それこそネットに溢れている、「死者の政治利用」に他ならない。自民党支持者や右翼層は菅前首相の弔辞に感動を寄せているが、内容の裏側を吟味すれが興覚めする(次号掲載)。国葬が終わり、政府・自民党は今まで批判されっ放しだった態勢を挽回すべく、御用メディア・御用コメンテーターをフル稼働させて、国葬そのものへの美化と”やってよかった論”を展開している。しかし済んだから終わりではなく、野党や大勢の国民が大反対したように、国民を二分した大きな課題は冷静な「検証」が必要だ。

▽1.遺骨のお見送りが国葬にも関わらず「防衛省」のみだった(投稿者指摘)
できるだけ国葬当日の流れの順に指摘したい。当日午後、安倍家を出発した霊柩車は防衛省経由で会場の日本武道館へ行った。もうここからして間違っている。なぜなら国葬でありながら、お見送りの箇所が「防衛省」のみと言うのは偏重と公私混同が極まり、よく言われる国会無視。首相は自衛隊の最高責任者だが、最期のお別れが防衛省だけというのは公的な振る舞いとして異常だ。憲法9条に自衛隊の名称を加えようとする、安倍氏の意向を汲んだ”奢りたかぶり”の表れ。公的な立場であれば、三権分立の拠点、国会・最高裁・官邸を経由すべきだ。この点にメディアの指摘がなく、お粗末。翌日、御用コメンテーターの田崎史郎氏は「国会などは既に家族葬で回ったから不要」と、またまた失言。公的・私的が逆でしょ!築地本願寺で行われた家族葬にも関わらず、”自衛隊が出動”し儀仗隊(ぎじょうたい)が添えていた。ここでも公私混同ぶり。

もう1点、家族葬について指摘したい。統一教会の信者60万人、実働部隊のコア層は8万人と言われる。後号でも書くが、教会本部の最大限の強制指令を受けた全国の相当数の信者が、家族葬の参列、献花や霊柩車のコース沿道に並んだと思われる。ご存じのように、統一教会中枢の位置に”鎮座”していた安倍氏への行動の表わし方は並大抵ではない。具体的な動員数は分からずとも、かなりの人数が加わったと思われる。家族葬のその凄まじいまでの安倍崇拝シーンに岸田首相や自民党幹部が錯覚し、今日までもめている国葬を決意したのではないかと想像する。これも後号で説明するが、国葬当日の献花に2.6万人が訪れたが、そこにも相当な信者が動員されていたと推察される。そうであるならば、統一教会はどこまでも罪深い。

▽2.国葬なのに喪主が昭恵氏でいいのか?(SNS指摘)
ネットには、国葬なのに喪主が昭恵氏個人というのはどうなの?という投稿に、多くの人が共鳴していた。確かに、考えさせられる。それには伏線があり、かつて森友学園問題で安倍首相の責任を無理やり隠すために、昭恵氏をわざわざ閣議決定までして「私人」とした経緯がある。例えばある会社の社長死去に伴う社葬は、喪主は社長の妻か遺族などだ。日本の宗教の仕来たりはそうであっても、実際には100億円近い莫大な国民の税金と陣容を注ぎ込んだ国葬(国家事業)に、喪主が昭恵氏個人(私人)というのは、やや、わだかまりが残る。ご都合主義の矛盾が、ここで表れた。厳格に国葬というなら、喪主は国民全員ではないのか? とは言え家族葬は終えており、実質は”お別れセレモニー”の位置付けであるので、相応しい立場の名称が必要と思われる。つまり国葬の基準を定めず、国会での手順を無視した結果、おかしなことになってしまったのだ。

▽3.参列者の8~9割が男性・ジェンダー問題解決にはほど遠く(SNS指摘)
今でも、黒白の縦縞の鯨幕(くじらまく)が使用されるんだと思った。そこに多数の”黒装束”の参列者が集まった武道館は、異様そのもの。さて参列者は8~9割が男性で、過去数十年前から安倍氏と関わり合った政治家や関係者。ましてや右翼思想が強い故人から鑑みれば、男性主体が当然と言えば当然だ。SNSの指摘通り、ジェンダー問題が存在しえないほどの丸々の「男社会」(揶揄・皮肉)。過去はこういう姿で、政治や社会が回されてきた証明書。「国葬からも見えてきたジェンダー問題」~SNSのある方の指摘は鋭い。次に毎日新聞の記事によると、男性トイレが“長蛇の列”だったそうだ。普通は、女性トイレに起こる。トイレにも、ジェンダー問題?が発生した。1つは前述の男性割合の多さ、2つ目が21年の東京五輪開催によるジェンダー問題解消のため、男性トイレの一部を女性用に切り替えたこと。投稿者は、何とも皮肉と言いたい。“耐久時間が”短い高齢者にとって、まさくし「酷葬」と化しただろう。事務的に言えば、主催者の配慮が足りなかったこと。事前に出席者名簿を把握していたのだから、一部の女性トイレを男性専門に開放するなどの手立てがあったろうに。根本的に、所要時間4時間は長過ぎる。

▽4.自衛隊音楽隊が演奏した曲は「戦前や神の国」を讃えるもの(SNS指摘)
(1)SNSサイト者の指摘に、投稿者が詳細を付け加える。演奏曲「国の鎮(しず)め」(1942年)は、旧海軍省が作曲し、靖国神社や国家神道を讃える曲だ。別曲「悠遠なる皇御国(すめらみくに)」(1883年)も、天皇が治める国の意。前者は続日本紀を発祥としているものでも、実態は両曲とも明治政府以降あるいは戦前まで“国威発揚”に重用されてきた曲。今でも自衛隊の楽曲として流されており、自衛隊が戦前体質をそのまま維持している怖さ。実質選曲した官邸は、「国葬」の曲として相応しいか否か見極めもできないほどの愚かさか?(次項も含め)、あるいは逆に「戦争をする国」や戦前思想を願う安倍氏に配慮したものか? いずれにせよ、楽曲の点でも国民が願う平和に逆行する態度がまざまざと滲み出ている。

(2)別のSNS指摘者によると、BGMに流れた曲にも「大失態」と政治的意図があったと言う。マスカーニ作曲:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(間奏曲)は、静かで落ち着いた曲。しかしオペラ劇の内容が三角関係のもつれから、主人公トゥリッドゥが決闘の末に死をとげるという筋書き。ベートーヴェン作曲・交響曲第6番「田園」は、岸田首相の肝煎り政策「デジタル田園都市構想」に忖度して選曲委員会が選んだもの。証言が出ているので、間違いない。ここでも国葬の趣旨から離れ、政治的姿勢の表われ。余談ながらドビュッシー「月の光」が、統一教会のマザームーンを連想させると懸念されたそうだが、岸田氏が一蹴したそうだ。投稿者はクラシックをよく聞き、「カヴァレリア・ルスティカーナ」は実に美しい曲だが、皮肉過ぎる(最低!の選曲)。こういう場合は、メロディだけで選んでは駄目。だいたい歌劇・オペラは、男女のいざこざ・もつれが多い。選曲にあたり、専門家に聞かずとも愛好家でもすぐ分かるはず。実にマヌケとしか言いようがない。日本の歌謡曲は、“これ見よがし”の詞が鼻についた。安倍氏は「美しい国」を標榜したのに、なぜか日本を象徴する童謡・唱歌がなかった。♪さくらさくら~は気の毒か?

Sankoub
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