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松尾貴史コラム◇ウイルス検査数の少なさは感染実数を隠蔽しておきたいのか?/少数派

2020年03月03日 | 新型コロナウイルス
Ns170minoritytp 少数派シリーズ特設|新型コロナウイルス VOL.51547230b30
松尾貴史コラム◇ウイルス検査数の少なさは感染実数を隠蔽しておきたいのか?

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■ 「コロナ罹っている人いないよね」 ネットに大量増殖中・政治的工作か?
松尾貴史氏のコラムの文中では省略しましたが、ネットでは「よく考えたらコロナ罹っている人あんまりいないよね」の投稿文が大量増殖中です。松尾氏は、安倍政権を支援する「ある人達」が世論工作を仕掛けていると指摘しています。事態を矮小化させて、後手に回りお粗末なコロナウイル対策についての政府への批判を抑制する目的で、動員させているのだろうとも言っています。また投稿者は何度も書いたが、安倍首相を支持する医療関係者がTV出演して政府の対策を絶賛したり、田崎史郎氏が、連日、情報番組に出演。専門外にも関わらず、口出ししてあらぬ方向へ導こうとしています。既号では出演させるメディアを批判したが、当然、その背景には政権に近い者がメディアへ圧力を掛け、出演させているのは間違いありません。結局、国民の生命よりも、政権維持を優先する「力学」は許されません。皆様はそうした背景を見ながら、彼らの発言を鵜呑みにせず正しいウイルス対策をしましょう。


毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムから抜粋した記事をご紹介します。松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*タイトル付け、文章の省略化、補足は投稿者によるものです。

 ↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム

■加藤厚働大臣の会見は他人事・遠い国の出来事のようだ
<省略> ここまで政府や行政のオペレーションが“すっとこどっこい”だと、どう身を守ってどう流行を防げばいいのか、ただただ混乱がますばかりだ。厚生労働大臣の会見を見ても、何か遠い国の出来事のような、ひとごと的口ぶりで「検疫官の検査はしない」などと言っている。集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で業務に当たっていた職員のほとんどが、ウイルス検査をせずに職場などに戻っていたが、「検疫官や医師、看護師の資格を持つ職員は、専門知識があり予防対策ができている」から検査しないのだそうだ。そんなことを言っていても、現に検疫官が発症しているではないか。

厚生労働省職員ら3人のチームで2人が感染し、残る1人は「マスクも着けていたし濃厚接触はしていない」という判断で検査もせず、何日も通常業務をした後に「陽性」が出た。それでも適正だったと言い張るのみ、現政権の「芸風」がここでも顕著だ。しかし「対応は変えない」。「感染防止対策が不十分だったと本人から申し出があえば検討したい」という。いや、検査をしないことが「不十分」の一部になっているのは明らかだろう。最も感染リスクの高い状態であった人たちを検査対象外にするというのは、いったい何が目的なのか皆目わからない。医師、医療従事者とはいっても同じ人間なのに、どういう魔法をかけているというのか。

2月18日から、1日最大3830件のウイルス検査ができる」とも言っていたが、実際に18日に検査を実施したのは、996件だったという。隣の韓国は、毎日数千件の検査をしているというのに。いや、必要性がないならしなくてもいのだが、今はそういう状況ではないだろう。この、あいまいもことしたやり方は、わざと疑心暗鬼を増大させたいのだろうか。それとも、検査数を少なくして、コロナウイルスに感染した人の実数を隠蔽(いんぺい)しておきたい理由でもあるのかと思えてしまう。ダイヤモンド・プリンセスから下船した人と、確実に連絡が取れるようにしていなかったずさんさも、ただ情けない。 <省略>

■<医学誌発表> スウェーデンの研究チーム 「下船対応なら感染は大幅減に
クルーズ船内の感染率は中国の最悪の感染地域より約4倍高かった

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での、新型コロナウイルスへの対応を下船して行っていれば、感染者を大幅に減らすことができた可能性があると、スウェーデン・ウメオ大学の研究チームが国際的な医学誌『ジャーナル・オブ・トラベル・メディシン』(2月28日付)に発表しました。それによると、ダイヤモンド・プリンセスが横浜港に入港してすぐに乗客を下船させ、陸上で新型コロナウイルス感染者と感染が疑われる人をほかの乗客と分けて感染対策を実施していた場合、感染者は約70人にとどまったとみられるとしています。

実際には、ダイヤモンド・プリンセスは2月3日に横浜港に入港した後、乗客乗員を船内にとどめたうえで5日から検疫が行われた結果、下船が始まった19日までに乗客乗員619人の感染が確認されました。研究チームは「船内の感染率は、中国の最悪の感染地域でみられるより約4倍高かった。推定される原因は、船内で人々が互いに接近していたことである」と指摘しています。

Sankoub
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Ntopkeiji

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