食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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ベビースターラーメン(おやつカンパニー)◇即席麺の欠片(クズ)を商品化/社名・商品名のイワレ

2022年07月01日 | 社名・商品名のイワレ
Nametp175 社名・商品名のイワレ[食品編]
ベビースターラーメン(おやつカンパニー)|即席麺の欠片(クズ)を商品化

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◆商品の始まりは今で言う「訳あり商品」 or まやかし食品の元祖かもしれない
「ベビースターラーメン」 は、今から60年前の1959(S34)年にベビーラーメンとして発売されました。松田産業(当時)の創業者、故・松田由雄氏が主力商品の即席麺(インスタントラーメン)の製造時に出る麺の欠片(クズ)を商品化したことに由来します。元々は捨てていたものを商品化したことから、今で言う「訳あり商品?」あるいは“まやかし食品”の元祖かもしれません。その小ささを表すために、「ベビー」と名付けました。麺の欠片に味付けし、1袋10円の手頃な価格で売り出したのです。しかし初期は、ラーメンを菓子にしたことが受け入られず食品問屋では不評でした。販路を菓子問屋へ広げたところ、売上が上向きに転じました。人気上昇を受けて1973(S48)年、「子供達のおやつの中で1番になるように」の願いから、名称に『スター』を挿入したそうです。後付けの感がしますが、スターの文字が入ることによって商品名にインパクトが増します。その後、駄菓子屋だけでなくスーパーやコンビニにも広がり、売上が増えていきました。

当初のチキン味から、現在は約40種にも及びます。1992(H4)年にはベビースターラーメン専用工場を完成させるとともに、翌年、社名を「おやつカンパニー」としました。年間、5億食を生産しています。そういえばマスコットキャラクターも、独特ですね。中国服の男の子(ベイちゃん)・女の子(ビーちゃん)から、現在は三代目の「ホシオくん」へ。個人的には、ベイ、ビーちゃんのほうが愛嬌があって好きでした。我が家の子供は大きくなって、さすがにベビースターラーメンをそのままポリポリと食べなくなりました。それでも、家で作るもんじゃ焼きには欠かせません。もんじゃ焼き店でも、ベビースターラーメンが付いている店があります。60年前、苦肉の策で売り出したのでしょうが、今日の“国民食”になるほど飛躍するとは想像できなかったと思います。

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