回転寿司の真相シリーズ242皿目 第3部/回転寿司に行くなら店を選ぼう編
ROUND14 回転寿司の歴史とスタイルの変遷
これからの回転寿司店は家族構成・嗜好などで店を選ぶ時代
回転寿司の長い歴史の中で、拡販戦略はかつての“携帯電話の戦略”と全く同じターゲットで進められました。世間をあっと言わせた超軽量携帯・ムーバ(当時は超軽量級だった)が、世に出たのが1991年です。当時、投稿者は携帯の部品会社に勤務していたので、開発や販売の苦労を覚えております。携帯の売り込み戦略は、当初の中年ビジネスマン⇒若者世代⇒女性・主婦⇒学生⇒子供⇒高齢者へと、少しずつターゲットを移して普及してきました。
今までの回転寿司店の販売戦略が、それと全く同じなのです。発祥当初の中年オヤジ対象から、現在は子供(ファミリー層)や高齢者を増やしています。携帯からスマホなどの機種に変わりつつも、様々の方へ食い込むため多岐に渡る機種が生まれてきました。回転寿司店も高級感溢れるデザインの店や割烹と見紛う店から、店にプロたる板前はおらず、裏では全てロボットが握り・全員が寿司を握れない店員やアルバイトで埋め尽くす回転寿司店タイプが圧倒的です。
これからは寿司メニューも店舗形態も、携帯・スマホ同様に各客層に合わせて嗜好・価格など多様化しています。お客の側が、容赦なく回転寿司店を選別していく時代なのです。幅広い回転寿司店のスタイル、個性ある店造りが求められています。場所・客層・家族構成などとベストマッチした店のみが、生き残れる時代です。よく使われるフレーズのように、たかが回転寿司・されど回転寿司です。以上が、紆余曲折・試行錯誤の回転寿司の歴史でした。
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。