食品のカラクリシリーズ/林修先生のことば検定・食べ物の名
から揚げ②|チコ情報◇から揚げと「フライドチキン」はどこが違うのか?
◆肉に味付けがから揚げ・衣に味付けがフライドチキン、フライドチキンは召し使いの技
前号で、本来は「空揚げ」と書くことをお伝えしました(下記リンク参照)。鶏肉に軽く小麦粉をまぶして揚げた鶏の空揚げは、明確に日本発祥です。半世紀前には「空揚げ」の字を充てていたことを、高齢者の方はご存じと思います。しかし空揚げと表示すると若い方から“誤植”と指摘されるように、もはや世の中のすう勢が「唐揚げ」に変わってしまいました。若い方は物足りないでしょうが、小麦粉の代わりに「米粉」を使うとあっさりしています。ここからはチコ情報/皆さんは、骨なしがから揚げ、骨付きがフライドチキンと思っていませんか? あるいはどちらもいっしょ? 正解は、肉に醤油や生姜などで味付けしたのがから揚げ。衣に黒コショウ・ガーリック・パプリカなどのスパイスで味付けしたのがフライドチキンです。から揚げは、醤油の塩分が肉を柔らかく筋繊維を縮みにくく固くならないようにしているのです。フライドチキンのスパイスは、油で揚げると香りが引き立ち、衣を美味しくする作用がある。フライドチキンの発祥は1830年代の米国で、当時の鶏料理はローストチキンが一般的。しかし手羽や脚の骨が多くて食べにくく、肉が残ったまま捨てられていました。そこで召し使い(使用人)がもったいないとして編み出した技が、今日まで伝わっている「フライドチキン」なのです。
◆から揚げと「カラオケ」はもとをたどれば同じ言葉の使い方だった
ここからは投稿者の文章/カラオケのカラも、から揚げと同様に「空」、オケはオーケストラの略です。言うまでもなくバンドなどの生演奏ではないので「空」、CDなどの記録媒体で代用することです。個人的にカラオケの存在を知ったのは、カラオケ機器が一般化する前の1970年代始めの頃です。当時は珍しいので、FM東京(現TOKYO FM)でカラオケだけを流すコーナーがありました。現在、素人が歌うカラオケには、ほとんどが「ガイドメロディー」が流れます。歌そのものの旋律を、楽器や電子音で小さく流し歌いやすくしているのです。しかしFM東京のカラオケ曲は、主旋律がなくドラムやベースはリズムを刻む音だけ、弦楽器やトランペットもいわゆる他旋律の伴奏を奏でるので、慣れない素人では歌えませんでした。プロの歌手は、こんな難しいメロディーが流れる中で歌っているのだと、妙に感心したことを覚えています。投稿者は本来の意味である魚の空揚げを食すのは達成しましたが、「生オケ」(生バンド)で歌うのは夢のまた夢・・・
NHKの同番組を参考に、投稿者(5歳+〇〇歳)がその他の内容
を付け加えました。従って番組のイメージとは異なります! バカ~!
前号/から揚げ①|元々は「空揚げ」と書いたが世の中のすう勢が「唐揚げ」に変わった
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