食品のカラクリシリーズ ミネラルウォーターの選び方
ROUND1 何も知らないで飲んでいたミネラルウォーター9
ヨーロッパのミネラルウォーターは地下の水源からそのままボトリング
ヨーロッパは殺菌したらミネラルウォーターの価値はないという考え方
■日本は軟水・“生水は怖い”という考え方から、ろ過・殺菌される
日本では水質(軟水・後号で説明)の問題もあり、“生水は怖い”という考え方からミネラルウォーターには、ろ過や沈殿・殺菌処理などが義務付けられています。一方、ヨーロッパは正反対で、“水は身体に良い影響を与える生きた菌を含んだ自然のままの飲み物”という立場です。
従ってヨーロッパからみれば、日本のミネラルウォーターのように、生菌を殺菌してしまったらミネラルウォーターの価値はないとしています。日本とヨーロッパでは考え方が異なり、ミネラルウォーターの水質や製造基準が違うのです。ヨーロッパのミネラルウォーターは“生水”そのものだけに、かなり厳しい基準があります。
このように日本とヨーロッパのミネラルウォーターは、全く違うものと考えて下さい。どちらが良いのかということではなく、違うことを前提に皆様の体質・体調によってミネラルウォーターを選ぶべきと考えます。
■ヨーロッパのミネラルウォーターは水源に厳しい環境保全対策
生水をそのまま取り込むだけに、ヨーロッパのミネラルウォーターは、日本とは比べ物にならないほど採水地に厳しい環境保全の対策がとられています。ボルヴィック・エビアン・ヴィッテルは、採水地名が商品名になっています。水源地周辺の数万ヘクタールを環境保全の対象にして、排水処理場や工場はおろか、農薬・し尿の影響も考え農場・牧場さえも認められていません。
このような環境保全を徹底的に行なった上で、地下の水源から採水された原水を、その場で直接ボトリングします。日本のミネラルウォーターように、ろ過や殺菌・添加物処理は全くされないのです。従って身体に有益なミネラルを含み、そのミネラル成分も一定なのです。
ヨーロッパのミネラルウォーターは、良いこと尽くめのように思われます。しかし残念ながら、最近の環境破壊はこうした水源地まで押し寄せており、水質汚染が懸念されています。
ご案内 腎臓病などの方は、水分摂取量は医師とご相談下さい。