若妻一人の日曜日
お昼はラーメンにしよう!と、お鍋を火にかけたら

ぴんぽーん!
宅配?と出てみれば
作業着姿の男が一人
市原隼人に橋本真也を足したような、ソバカス顔の青年

でしたよ。

「○○さんのところの工事の者です。」
げげっ!セールス!?
屋根直せとか、壁傷んでますねとか、網戸買いなさいとか言われちゃうわけ?
おもむろに警戒色

に変わる若妻。

「○○さんをご存知ですか?」

「知りません!

」
きっぱり。
ところが
市原真也君はそれきり黙ってしまい、何も言わないのだ。
お湯が沸いちゃうよぉ!
待ちきれず

「ご用件は?」

「えっ!?だから挨拶に来たんだけど...」
なーんだ!

「あ、そーですか。それはどーも

」
それだけなんですけどね。
橋本隼人君は怪訝な顔で戻って行きましたよ。
俺、悪くないよね?
物騒な世の中なんだし。
でもさ
ここからは全然見えないところにある、知らない人の家の工事を、いちいち挨拶する必要があるのかね?
奥様方、炊事に忙しいお昼どきに。
親方に

「お前、手が空いてるなら、挨拶に回って来い。」
とでも言われたんですかね?
それにしても
親方、あんたの弟子は言葉遣いなってないよ。