あなたは「三光作戦」を知っていますか

～日本にも戦争があった-2
坂倉清・高柳美知子著
新日本新聞社　2007年


殺光（殺しつくす）
焼光（焼きつくす）
搶光（奪いつくす）
日本軍が華北で行った残虐な掃討作戦を、中国側は「三光作戦」と呼んだ。

南京大虐殺はなかったなんて説もあるし
優しい日本人がそんな残酷なことをするとは思えないし
日本を嫌いな国が誇張して捻じ曲げてるんじゃないの？
なんて思うこともあったけれど
実際に蛮行をしたという生き証人が現れてしまった。

貧しい農村の小作たちは、戦争でも起こって景気が良くならないかと願い
貧しい子供たちは、勇ましい兵隊さんになることに憧れる。

訓練で捕虜を銃剣で突き殺したって。
銃で撃ったあとに、死んだ振りしてないか傷口を踏みつけたって。
普通の農民に、魔女狩りのような拷問をしたって。

普通の若者たちが、平気で人を殺すようになって行く。
捕虜の虐待や、毒ガスの使用が国際法で禁止されてることなどまったく知らずに。

上官の命令でやったことだとしても、実行した者としての罪は残る。
日本が敗れ、戦犯として捕らえられたとき、憎いはずの日本兵を戦犯管理所が人道的に扱ってくれたことで、自分たちの犯した罪の大きさに気付き悔いたという。

憎しみには「徳」で返さなきゃね。

・戦争は無残なものです。
・戦争からは良いことは生まれてきません。
・戦争の兆しがちょっとでも見えてきたら、すぐ消しましょう。