先日10月25日と26日の二日間、ご講師に桑原浄昭先生をお招きし、婦人会の法座がありました。
先生は何やらアレルギーのために声の調子が悪そうで、お気の毒そうでしたが、お泊り頂いた夜、お酒をお飲みになるということで、僕がちょっとお相伴したのですが、先生はとても上機嫌でとても飲みっぷりが良いのでお聞きしましたら、どうやらかなりの酒豪でいらっしゃるようでした。
何はともあれ、お話の中で印象に残った話をひとつ。
「たわけ」という言葉の奥に、ドラマがあったんです。
話は江戸時代にさかのぼります。
お百姓さんのうちに男の子が生まれると、一人目は喜ばれても、二人目からは産婆さんがそこの主にこっそり渡すのだそうです。そうしたら、裏に抱えていってしばらくしたらひとりで帰ってくるのだそうです。わかります???
そうです、女の子は売りに出すことで何かしらの足しにはなっても、男の子が家にいると、跡取りに田んぼを分けてやらなくてはいけなくなります。
この当時、お百姓さんもある一定の広さの田んぼを持ってないと、小作人を抹消されてしまうことになったそうです。多分、一家全員が野たれ死ぬか、それを避けるために小さい命に犠牲になってもらうか、究極の選択を迫られた時代だったんですね。
ここらへんから、「田分け」という言葉のルーツがあるようです。
ところが、全国で私たち「安芸門徒」の先達だけは、この小さな命を大事にしたのです。
広島県に安芸津というところがありますが、ここは知る人ぞ知るお酒処です。江戸時代ここからたくさんの杜氏が全国に散らばって行ったのだそうですが、家を出なくてはいけなくなった男の子を、この杜氏にしてもらうことで、尊い命を大事にしたそうです。
このお話は「お法のり」を聞かせていただいているからこそのことだと思いませんか?
誇りある「安芸門徒」の名を汚さないように、私たちももっともっとお聴聞を重ねて「お念仏」に生かされる生活をしっかり歩んで生きたいものです。
先生は何やらアレルギーのために声の調子が悪そうで、お気の毒そうでしたが、お泊り頂いた夜、お酒をお飲みになるということで、僕がちょっとお相伴したのですが、先生はとても上機嫌でとても飲みっぷりが良いのでお聞きしましたら、どうやらかなりの酒豪でいらっしゃるようでした。
何はともあれ、お話の中で印象に残った話をひとつ。
「たわけ」という言葉の奥に、ドラマがあったんです。
話は江戸時代にさかのぼります。
お百姓さんのうちに男の子が生まれると、一人目は喜ばれても、二人目からは産婆さんがそこの主にこっそり渡すのだそうです。そうしたら、裏に抱えていってしばらくしたらひとりで帰ってくるのだそうです。わかります???
そうです、女の子は売りに出すことで何かしらの足しにはなっても、男の子が家にいると、跡取りに田んぼを分けてやらなくてはいけなくなります。
この当時、お百姓さんもある一定の広さの田んぼを持ってないと、小作人を抹消されてしまうことになったそうです。多分、一家全員が野たれ死ぬか、それを避けるために小さい命に犠牲になってもらうか、究極の選択を迫られた時代だったんですね。
ここらへんから、「田分け」という言葉のルーツがあるようです。
ところが、全国で私たち「安芸門徒」の先達だけは、この小さな命を大事にしたのです。
広島県に安芸津というところがありますが、ここは知る人ぞ知るお酒処です。江戸時代ここからたくさんの杜氏が全国に散らばって行ったのだそうですが、家を出なくてはいけなくなった男の子を、この杜氏にしてもらうことで、尊い命を大事にしたそうです。
このお話は「お法のり」を聞かせていただいているからこそのことだと思いませんか?
誇りある「安芸門徒」の名を汚さないように、私たちももっともっとお聴聞を重ねて「お念仏」に生かされる生活をしっかり歩んで生きたいものです。
合掌