読書しない息子。
漫画も読まない。
文字や物語が億劫なのか、興味無し。
読書は大事。
本人もわかってる。
でも、そもそも好きじゃないのに、時間に追われ、体力も消耗している毎日の中でその時間を捻出しようなんて思えないようで。
…それより睡眠時間の確保。それもわからなくもない。
とはいえ。
かねてから息子の語彙力、文章力、表現力、読解力…
要するに、国語力には、どうしたものかと溜息をつくことが多々ありまして。
夏休みが始まった頃。
たまたま目にしたテレビで、芦田愛菜ちゃんが自身のお勧め本を紹介していました。
そのうちの一冊が、三浦しをんさんの『風が強く吹いている』。
陸上初心者達が箱根駅伝出場を目指す話。
愛菜ちゃんが超読書家なのは前から知ってはいたけど、納得。
自分の言葉で推奨理由を語る利発さ。
感心するばかり(とても息子と同学年だとは思えない…💦)。
陸上部に所属する息子。
箱根駅伝はスケールが大きすぎるけど、秋からは本格的に駅伝練習が始まる直前の時期に、題材として興味がもてるのでは?
早速購入し、まずは私が読み始める。
個性的な登場人物が魅力的に描かれているし、ストーリー展開も面白く、一気に読み終えました。
そこでしばらくリビングの目につくところに本を置いておくも、息子が手に取る気配は無し。
ある日、午前中の部活を終えて、録画していたテレビも見飽きて、エアコンのきいた部屋でゴロゴロしていた息子に、さりげなーく本を勧めてみた。
”芦田愛菜ちゃん”、”陸上”、”駅伝”そんなワードをちりばめて^^
数日後。
息子、読み終えました。
最初はあまりページが進まなかったようだけど、途中から加速。
さらに、夏休みの間に繰り返し…少なくとも3回は読んだかな。
で、ちゃっかり宿題の読書感想文も書いてました。
愛菜ちゃん、ありがとう^^
陸上と駅伝がはまったようなので、勢いのあるうちに、同じようなジャンルの本をもう一冊購入。
瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し』。
こちらは、中学校の陸上部が舞台。
陸上部員だけでは人数が足りず、部外からメンバーを寄せ集めて作ったチームで駅伝大会に出場するストーリー。
息子の中学の駅伝部みたいな、その状況。
主な登場人物も同じ中学生だし、より身近な感覚で、読み進められたみたい。
ワクワクしたり、ホロリとしたり。
かつて、随分前に中学生だったり大学生だったりした私は、陸上も駅伝も全く無縁だったけど、どちらも面白かったです。
気持ちだけは、走ってみたくなりました^^
そして夏休みが終了。
私の読書種目は、長距離から短距離へ。
高校生が主人公の『一瞬の風になれ』(佐藤多佳子さん)を読みました。
三部作なので長いけれど、読み始めるとグイッと引き込まれ。
読書していたら、日付が変わっていたり。
久しぶりに読書の秋満喫です。
一方、息子はといえば、新学期と共にまた本とは距離が出来てしまったけど。
それでも、この本は読む気持ちはあるようです。
*『一瞬の〜』を読んでいる時、桐生君が100mで日本人初の9秒台を出し、ニュースになりました。
100分の何秒かを縮めるのに4年。
走るって、シンプルで、奥深く、ストイック。
感動です。