年が明けてまもなくの新聞に、母校のシンボルともいえる校舎が取り壊されるとの記事を見付けました。
日頃、新聞を丁寧に読んでいるとは言えない私の目に飛び込んでくるくらいの大きさの記事。それによると、解体前の12、13日に見学会を開き内部を一般公開するとのこと。行くことにしました。
在学時から、老朽化の為いつか壊されるという話は聞いていたし、それが今でも不思議ではないけれど、なくなってしまう前に見に行かなければ、という感じ。
12日の土曜日を予定していたのですが、朝から雨だったので、翌日曜日に家族と共に出掛けました。
息子は公園か何かと勘違いしているようで、門をくぐった瞬間から走り出しました(苦笑)。
門を入って件の校舎にたどり着くまでの間も、私の知っている大学とは随分様変わり。キャンパスがきれいになってました。
・・・そうだよね、私が通っていたのは、前世紀(!)だもの・・・。
着いた時は、内部で”ウルトラセブン”を上映中。
68年放送の29話で、ウルトラセブンによって校舎が壊された・・・という場面があるそうで、29話の満田監督を招いて上映会とトークショーが行われていたのでした。
そのためか周囲には人影もまばら。ゆっくり眺めたり、写真を撮ったりできました。息子の背中も物思い・・・?
上映会終了後、校舎内に足を踏み入れると、『懐かしい!』の一言。
壇上や最後部の席の裏の屋根裏部屋のようなスペース等々、学生時代には行ったこともなければ気にもとめなかったような場所まで、うろうろ歩き回ってきました(笑)。
床も木。
古さと歴史を感じる校舎のにおいは、決して嫌なものではなく・・・。
一段一段階段を上がるのも、足の裏に木のぬくもりを感じました。
息子はといえば、迷路か何かとまた勘違いを重ねているようで、好奇心のままに、あちこち探検。でも、外に出るのを嫌がるくらい”面白い”場所だったようです。
実はこの日のことを記事にするのは、少々躊躇。
深い意味はないとはいえ、母校を明かすことにつながるのにもためらいも。
でも、校舎がそれほどポピュラーとも思えないし、この姿だけならいいかな、と。
なぜなら、今回あらためて美しい校舎だなぁと感じたから。
学生時代は、そこにあって当然の古い教室という以上の感想を持たなかったけど、フォルムの美しさを超える何かがあるように思えたから。
なくなってしまうんだ・・・「中央教室」。
ここに近代的な校舎が建つのかな。
ほんの少し感傷的な気分にもなりました。
*当日、奥様と二人の息子さんと一緒のK先輩にお会いしました。偶然かな?必然かな?
他にも学部も名前も知らないけれど、何となく見覚えがある顔を数人見かけました。”お母さん”になって、それぞれ家族らしき人たちと一緒でした。時間の流れを感じました。
懐かしい校舎の写真を見て思わず書き込みです。
取り壊されるのは残念・・・
実は来月、ゼミ同期のOさん結婚祝いのため
ゼミOB会を利用(?)して集まる予定。
その時私もじっくり校舎を見てきます。
今日は全員代休というめでたい日です。www
それはさておき、自分にも実は大変懐かしいです。
●能研の模試の会場でお邪魔した事があるからなんです。
この建物を見た時、
「大学って、スゲーな。。。」とか
子供心に思いました。
昭和では随分と近未来的、かつ前衛的な建物だと思うのですが、
取り壊されてしまうとは。。。
飽くまで私見なのですが、
最近の日本は、旧き良きものを取り壊す事に
躊躇いが無いような気がします。
郷愁と言われてしまえばそれまでなのですが、
言ってみれば、歴史をリセットする事に
悪い意味で慣れ過ぎてしまっているような、
そんな気がするんです。。
こうした理念って、
介護社会や年金問題に、
相通ずる所があるような気がしてなりません。
もう少し、歴史を尊重する風潮があってもいいような、
まだまだ未熟な自分はそんな気がしています。
尤も、我が国は地震国家ですから、
そうも言っていられないという背景もあるのですが、
数百年前の建物が普通に生活に馴染む国を見る度、
そんな想いでいっぱいになります。。。
大学の講堂って、独特な雰囲気がありますよね。
また、あの独特な匂いもなんとなく理解していて、
私も嫌いじゃないです。
歴史の匂い。
懐かしいでしょう~。いつの間にかこんなに白くお化粧されていたんですね。コンクリート色でしたよね、確か。
新聞記事によると、取り壊しは今月らしいですが・・・。
公開日に行きませんか?というメールをお送りしようとも思っていたのです(他にも数名に対して)。でも、直前まで、雨とか雪の予報だったので、ちょっと消極的になってしまいまして・・・。悪天候の中、チビ連れは、まずウチが脱落しますので(笑)。
でも、懐かしい場所で懐かしいメンバーで集まれたら、楽しかっただろうな。ダメもとでメールだけでもすれば良かったかなと、ちょっと後悔です。
ゼミのOB会&お祝い会、楽しんでいらして下さい♪
校舎の取り壊しについては、アニさんの意見に全く同感です。付け足す言葉も見当たらないくらい。
大学を運営するにあたっては、耐震や防水工事などに多額の費用がかかるという現実問題もあるのだろうけど。
こんな見事な四角錐の校舎、美しいというだけでは残す理由にはならないのだろうな、やはり。
その週末はあいにく遠い所に居たので見ることは叶いませんでしたが、こちらにいたら行っていたかも。
内部がどうなっていたか記憶は定かで無かったのだけど、写真を見て思い出しました。
壊しちゃうんですね。残念です。
懐かしさだけじゃなくて、発見とかね・・・ただ単に学生時代は、それほど関心がなかっただけかもしれないけど。
・・・若かったんだよね、きっと(笑)。
久々に、ブログ見て驚きです。
貴女が行った高校は存じ上げていましたが、大学と
なると・・・
実は、我が子は貴女の近しい後輩かも知れません。
この建物は、G大学ですよね・・・
この春、我が娘は、G女子大学を卒業します。
・・・ひた隠しにしてきましたから。というのはウソですが。
お嬢様、ご卒業おめでとうございます。