ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

南禅寺境内 南禅院

2021年01月19日 | Weblog
鎌倉時代に作られた京都でも屈指の古い庭園を有す南禅院。
亀山天皇の離宮が前身で、後に大明国師を開山として禅寺に改められました。
南禅寺境内、という表記ですが、ここが南禅寺発祥の地!

赤煉瓦の水道橋、南禅寺のシンボルですね。
こちらを潜って、階段を上がって左に南禅院の受付があります。


入ると、本坊の南東に庭が展開しています。


南=下池には心字島、東は上池=曹源池には蓬莱山が浮かんでいます。

下池


曹源池


本坊をぐるりと回って曹源池の裏手に向かいます。



曹源池向かって左の奥に、滝が流れています。


この滝からの水が下の写真、右下から曹源池に注いでいます。


曹源池の後ろから本坊方面。
汀の意匠、大きな石はあまり使われておらず植物が水面と接していて、庭全体が柔和な印象です。


庭の鑑賞ポイントは人それぞれで良いと思います。
庭そのものはもちろん、石や石組に注目したり、池泉と滝、その石組、島だったり、作庭された時代背景、作庭した人物、色々な角度から楽しめることが庭の面白さ。
『画遊』の境地で、その庭に自身を置いて、内側から鑑賞してみるのも楽しいですね。
私は汀、遣水の意匠が好きで、池泉式の庭園を見る時はどこから水が流れてくるのかチェックします。
汀は一見地味かもしれませんが、実は重要な要素で、石か土(植物)か、人工物か、石ならどのような大きさ、素材、配置か等々で庭の印象ががらりと変化します。
禅の庭は、極めて静的ですが、じっと対峙していると動的なダイナミズムに飲み込まれそうになることがあります。
動かないはずの石が動きだす瞬間、悟りの境地にぐっと引き寄せられているのかもしれませんね〜









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