横浜のモノクロ専用貸暗室「ダークルーム」で10月24日からコダックフォトサロンで開催される次回グループ展「Lazy Fellows」のための作品制作。候補の4カットプラスアルファで10カットほどプリント予定。展示は2カットのみ。
「ダークルーム」は日本大通りに位置するZAIMビルの4階にある。積極的にプリントの普及活動をしている団体。暗室内は8台のエンラージャーが設置されていて、自分で行うのは定着まで。水洗・乾燥作業はダークルームスタッフが引き受けてくれる。
久しぶりの暗室作業、使うのはFUJIのエンラージャー。まずは依頼されていたK氏の作品をプリント。とんでもなく固いネガ。しかも露出がバラバラで作業は困難を極める。お昼休みを返上して作業するがどうしても1カット焼けない。あんまり手強いので気分転換に自分の写真のプリントを始める。最初はレンズにローゼンシュトックを使ったが、柔らかすぎてフジにチェンジ、程よいかたさに。今回使うのはフランスの印画紙ベルゲールの純黒調、小半切という独特のサイズ。以前はフォルテを使っていたのだが、数か月前に感剤の塗りムラが問題になり、結局そのまま製造中止となってしまった。黒がしっかりしまる印画紙を探し求め、新規開拓でチェコの印画紙FOMAを試してみたが、濡れた状態ではキレイに見えるのに、最終的な仕上がった際に黒のベッチョリ感が気持ち悪く、使うには至らなかった。ベルゲールは以前にも使ったことはあったが割高感が否めない。ここぞという時にしか使えない印画紙だったが・・・、しょうがない。しかし、手応えはかなり。昔のフォルテのような、定着液に入れた時の黒のしまり具合がはっきりと目に見え、感動を覚える。フォルテの持つ「艶のある黒」を久しぶりに感じた。
しかし、そんなベルゲールも、今までフォルテと同じ工場で生産されていたのだが、工場の閉鎖に伴い別工場に引っ越すことになったらしい。ということは、印画紙の調子も変わる可能性があるということだ。デジタルの波に押されまくって手焼きのプリントの世界が窮地に立たされている。私はデジタルと旧式マニュアルの両刀使いなので、まだまだデジタルでは表現出来ない世界がアナログに残されていることがはっきりわかる。特にモノクロプリントの深味は、アナログの専売特許。何とか次世代に繋いでいきたいものだ。
最後に焼き残していたカットをプリント、ようやく結果が出る。しかし時計は17時。11時から立ちっ放しでぶっ通しの6時間の暗室作業で疲弊、とはいえ充実した時間だった。
「ダークルーム」は日本大通りに位置するZAIMビルの4階にある。積極的にプリントの普及活動をしている団体。暗室内は8台のエンラージャーが設置されていて、自分で行うのは定着まで。水洗・乾燥作業はダークルームスタッフが引き受けてくれる。
久しぶりの暗室作業、使うのはFUJIのエンラージャー。まずは依頼されていたK氏の作品をプリント。とんでもなく固いネガ。しかも露出がバラバラで作業は困難を極める。お昼休みを返上して作業するがどうしても1カット焼けない。あんまり手強いので気分転換に自分の写真のプリントを始める。最初はレンズにローゼンシュトックを使ったが、柔らかすぎてフジにチェンジ、程よいかたさに。今回使うのはフランスの印画紙ベルゲールの純黒調、小半切という独特のサイズ。以前はフォルテを使っていたのだが、数か月前に感剤の塗りムラが問題になり、結局そのまま製造中止となってしまった。黒がしっかりしまる印画紙を探し求め、新規開拓でチェコの印画紙FOMAを試してみたが、濡れた状態ではキレイに見えるのに、最終的な仕上がった際に黒のベッチョリ感が気持ち悪く、使うには至らなかった。ベルゲールは以前にも使ったことはあったが割高感が否めない。ここぞという時にしか使えない印画紙だったが・・・、しょうがない。しかし、手応えはかなり。昔のフォルテのような、定着液に入れた時の黒のしまり具合がはっきりと目に見え、感動を覚える。フォルテの持つ「艶のある黒」を久しぶりに感じた。
しかし、そんなベルゲールも、今までフォルテと同じ工場で生産されていたのだが、工場の閉鎖に伴い別工場に引っ越すことになったらしい。ということは、印画紙の調子も変わる可能性があるということだ。デジタルの波に押されまくって手焼きのプリントの世界が窮地に立たされている。私はデジタルと旧式マニュアルの両刀使いなので、まだまだデジタルでは表現出来ない世界がアナログに残されていることがはっきりわかる。特にモノクロプリントの深味は、アナログの専売特許。何とか次世代に繋いでいきたいものだ。
最後に焼き残していたカットをプリント、ようやく結果が出る。しかし時計は17時。11時から立ちっ放しでぶっ通しの6時間の暗室作業で疲弊、とはいえ充実した時間だった。