御存知ガルパンコミックの「フェイズエリカ」です。同じコミックの「リボンの武者」とともに、多数多種の戦車および車輌が登場することで知られます。アニメシリーズには出てこない車輌が多いので、再現製作も様々に楽しめます。
これらの作中車のうち、私の製作においては、既に継続高校チームの戦車を4輌作っています。トウコ隊長が搭乗するT34/76、そしてBT-5、BT-7、T-26、です。これで計画の半分ぐらいで、継続高校チームの車輌をあと3輌を作る積りでしたが、他の車輌の製作がしばらく続いたために、4年ほど中断する形になってしまいました。
残る3輌は、2022年の10月にまとめて、というか連続で作りました。その1輌目が、上図のコムソモーレツ装甲牽引車です。当記事においては、T-20コムソモーレツと表記しています。
「フェイズエリカ」に登場した作中車の図です。作中車は、形状からみて1941年以降に生産された後期型にあたるようです。車体前部右側にある車載のDT 7.62ミリ機関銃のマウントが円形でなく横に長いオーバルの形になっているのが特徴です。
作中では、第2巻の第7話から登場し、トウコ隊長が天板上に仁王立ちして挨拶に来て転げ落ち、めげずに立ち上がって泥だらけのドヤ顔でサムズアップを決めたものの、逸見エリカ以下をドン引きさせるシーンにて、上図のように描写されています。
そして91ページ5コマ目では、先に挙げた図では見えなかった背面からのアングルが描かれ、背面にも校章マークが付いていることが判明します。
その作中車を再現すべく、上図のホビーボスのキットを購入しました。ホビーボスからは1938年型と1940年型の2種類のキットが出ていますが、上図の1940年型キットには車載機関銃マウントのパーツが2種類入っており、1941年型以降の後期型つまり作中車と同じタイプを製作出来ます。
中身はホビーボスにしては割合にパーツ分割もパーツ総数も少ないほうです。コムソモーレツが小型の車輌であるためでしょうか。
製作ガイドと塗装見本図です。いずれも大きくて見やすいです。
製作ガイドはA4サイズで、御覧のように組み立てガイド図もゆったりと大きく描かれます。日本のメーカーの組み立てガイド図はこのような余白の多いスタイルではないので、少し見づらかったりします。ドラゴンのギッシリ詰め込んで見分けるのが大変な図も、なかなかに疲れます。ホビーボスのこういう見やすさを見習っていただきたいものです。 (続く)