ガルパン最終章第4話にて、無限軌道杯の第3試合にエントリーし、聖グロリアーナ女学院チームと対戦した黒森峰女学園チームは、新隊長逸見エリカの指揮のもと、中戦車と軽戦車を中心とする機動力重視の編成で挑み、終盤では肉弾戦に及んで敵フラッグ車を仕留めましたが、僅差にて敗れ去っています。
上図はチームの唯一の重戦車であったティーガーⅠです。敵フラッグ車を最初に射程内に捉える好機を活かせないまま、島田愛里寿のセンチュリオンにあえなく撃破されています。
このティーガーⅠを初めて観た時、西住まほの搭乗車が使われているのかと思いましたが、よく見ると車番が131で違いました。西住まほの搭乗車212号車、西住みほが黒森峰女学園時代に乗った217号車とは別の車輌でした。
131号車といえば、その実車は第二次大戦中の1943年に北アフリカ戦線にてイギリス陸軍が鹵獲、現在はイギリスのボービントン戦車博物館に保存展示されています。現存するティーガーⅠのうち、唯一走行可能な車輌であることもよく知られています。
これにより、黒森峰女学園チームがティーガーⅠを少なくとも3輌保有していることが分かります。
ティーガーⅠの131号車の適応キットといえば、ドラゴンの6820番の「第504重戦車大隊 `131` チュニジア」がよく知られていますが、手元にあった上図のタミヤのキットにも、131号車を再現出来るパーツやデカールが含まれています。
それで今回は、扱いなれたタミヤの製品で劇中車の再現製作を試みることにしました。ミリタリーミニチュアシリーズのNo.216のキットです。劇中車と同じ初期型が気軽に作れる、おすすめの適応キットです。
組み立てて仕上げた状態です。使用キットも製作手順も、以前に作った西住まほ搭乗車と同じですので、製作手順については西住まほ搭乗車のレポートを参照下さい。
なお、西住まほ搭乗車の製作では省略していた車体上面左右および車体左側面のワイヤーが、劇中の131号車には装備されていますので、これらのワイヤーもキットの取り付け指示に従ってセットしています。
特に車体左側面のワイヤーは、タミヤキットのパーツとは少し形状が違うので、劇中車のそれになるべく似せるべく、カットや改造を行なって上図のように仕上げました。御覧のように、校章マークの上にワイヤーがセットされていますので、校章マークのデカールを貼ってから、ワイヤーを取り付けました。
なお、アンテナは収納時に邪魔にならないように、差し込むだけで取り外し自在としました。上図では外してありますのでアンテナは見えません。
あと、私なりのアレンジとして、上図の車体背面左端のボックスを、キットパーツのままで取り付けました。西住まほ搭乗車212号車では、ボックスが無くてラックのみになっていますが、131号車では背面の劇中シーンが無かったため、212号車との識別ポイントのひとつとして、ボックスが装備されている状態にしました。
塗装は、西住まほ搭乗車と同じ要領で進めました。デカールはモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.5」より校章マーク2枚、131の車番は使用したタミヤキットの3枚のデカールをそのまま使いました。
製作期間は2023年12月12日から14日までの3日間、組み立てに2日、塗装および塗装後の組み立てに1日をあてました。