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ゆるキャン△の聖地を行く41 その17  アプトの道 碓氷関所跡と電気機関車

2024年10月12日 | ゆるキャン△

 ゆるキャン群馬キャンプ編の安中市エリア聖地巡礼、「アプトの道」の続きです。碓氷関所跡に着きました。上図は作中のアングルです。

 

 このシーンです。原作コミック第16巻102ページ1コマ目です。

 

 この碓氷関所跡には、平成八年(1996)の夏、大学時代の群馬県の知人に誘われて、彼の地元である碓氷郡松井田町へ行った時に訪れています。彼の実家が氏子になっている妙義神社に参拝、その後、横川駅の横を通って坂本宿の街並みを見て、それから碓氷関所跡に寄ったのでした。そのあと、関所跡からの旧中山道を少し歩いたのを覚えています。

 当時はまだ信越線は新線で運行されていましたが、その頃は鉄道には関心が無かったので、横川駅とその広大な車両区を横目に通り過ぎ、その帰りに横川駅前で「峠の釜めし」を食べたのでした。

 

 現存する上図の関所門は、かつての碓氷関所の東門にあたります。昭和三十年(1955年)に碓氷関所跡が群馬県の史跡に指定されたのにともない、昭和三十四年(1959)に江戸期より残されていた当時の柱や門扉や礎石などを用いて復元され、現在に至っています。ただし、位置はかつての門の場所ではなく、番所の跡に移動しています。
 上図のアングルでも作中に出ています。

 

 各務原なでしこと斉藤恵那が「ゴーーール!!!」と勘違いしたシーンですね。原作コミック第16巻102ページ2コマ目です。

 

 しかし、よく江戸期当時の部材が残されていたものです。碓氷関所は、明治二年(1869)2月に廃止されて4月から門や番所や塀などが取り壊されていますが、そのうちの門の部材を何らかの事情で廃棄せずに残していたということでしょうか。

 

 案内説明板です。碓氷関所は、上野国の松井田宿と坂本宿の間、現在の群馬県安中市松井田町横川にあった中山道の関所です。平安期の昌泰二年(899)に太政官符により碓氷坂に設けられたのが始まりで、関の設置と通過の取締が「類聚三代格」に記されています。が、当時の関の場所は現在の碓氷関所跡とは別であったそうです。

 

 江戸期の碓氷関所の古絵図と説明です。江戸期には幕府によって東海道の箱根関所、中山道の福島関所とともに重要な関所とされ、設置当初は「横川関所」と呼ばれましたが、宝永五年(1708)より「碓氷関所」と改称しています。

 碓氷関所の警護は元和二年(1616)に、彦根より分知されて安中藩に任じられた井伊直勝が任命されたのが始まりで、代々安中藩主が務めていました。上図の古絵図にあるように、街道の東西にそれぞれ門があり、その間に関所の番所や関連施設が建ち並んでいました。東門は安中藩の所管でしたが、西門は幕府の所管なので「天下門」と呼ばれました。このうちの東門が位置を変えて現存しているわけです。

 

 碓氷関所跡から引き返して「アプトの道」に戻りました。眼下には碓氷峠鉄道文化むらの敷地が広がり、トロッコラインの引き込み線には幾つかの車輌が並んでいました。背後に聳える岩山は、龍駒山といいます。

 

 電気機関車が2輌停めてありました。かつて信越線の碓氷峠越えで活躍した機関車でしょうか。パンタグラフが折り畳んであるので、少なくとも通電はしておらず、運行状態にはなっていないと分かりました。

 

 デジカメの望遠モードで引き寄せて撮りました。EF63型ですね。上図は12号機、後ろに繋がってるのが11号機でした。

 EF63型は、日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した直流電気機関車の一種で、ここ信越線の横川~軽井沢間の碓氷峠専用の補助機関車として開発されました。つまりは信越線碓氷峠越えの急勾配用専用機であり、「峠のシェルパ」の愛称がありました。横川~軽井沢間を通過する列車の横川側に、重連で連結して運用されていたそうです。カッコイイですね。

 この機関車、Nゲージでも買いました。トミックスの92128番、その名もズバリの「碓氷峠・EF63形電気機関車(1次形/2次形・青色)セット」です。最近はゆるキャンに登場している車輛も色々と買い揃えていますので、ここのEF63型機関車はどうしても欲しかったのでした。それで嫁さんにヤフオクで落札して貰いました。当時のポストはこちら

 

 しばらく眺めていると、背後からウィーンというモーター音と共に上図のEF63型が微速で進んできました。

 

 おおっ、動いてる、動いてるやん、と驚き慌ててカメラで何枚も撮りました。

 EF63型は昭和三十七年(1962)から昭和五十一年(1976)までに25輌が生産され、平成九年(1997)に全車が廃車となっています。現在は9輌が保存されており、うち1輌が長野県の軽井沢駅に、うち1輌が「峠の湯」の近くに、残る7輌がここ碓氷峠鉄道文化むらに居ます。そのうちの3輌が静態保存、4輌が動態保存となっていて、今回動いてるのを見たのは24号機でした。

 

 この日は平日で、トロッコラインの列車が運行されていませんでしたから、その線路上をEF63型24号機が走っていたわけですが、その走ってきた方向の線路を見て、引き込み線と繋がっているのを初めて知りました。
 それで、先に見た、引き込み線に停めてある2輌のEF63型機関車も、動態保存機なのだろう、と考えました。

 後で碓氷峠鉄道文化むらの展示を見て知ったのですが、ゆるキャンの作中でも紹介されていた、EF63型電気機関車の運転体験というのがあって、その体験講習にこのEF63型の動態保存機が使用されているのだそうです。鉄道マニアや子供たちが喜びそうな内容ですが、費用としては講習料が30000円、運転体験料が7000円もするそうです。
 作中の116ページ3コマ目で、斉藤恵那が「これ地味にお金かかるね」と言い、瑞浪絵真が「完全に大人の趣味ですね・・・」と話しているように、子供には無理ですね・・・。  (続く)

 

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