ゆるキャンの横川鉄道博物館こと碓氷峠鉄道文化むらの続きです。EF62形54号機の運転室に入りました。
いいですね、こういうメカメカ感あふれる運転席特有の雰囲気がたまりません。幾つになってもこういう場所に入るとワクワクして、血沸き肉躍るような高揚感というか、心地よい緊張感に包まれます。
私も最近は鉄道ファンになってきましたので、マニアの方々がこういう運転席に入って狂喜し感涙にむせぶ気持ちが、だんだんと分かるようになっています。
後から入ってきた鉄道ファンの方と写真を撮りあいまして、運転席にいる姿を記念に撮って貰いました。
運転席から外に出て、かつては検収車庫であった展示館内部の諸設備や備品類を見下ろしました。以前に1/35スケールで製作したガルパン戦車工場の設備や備品によく似たものも幾つか見られましたので、乗り物の整備工場というのはどこも似たり寄ったりだなあ、と感じました。
天井を見上げると、ガントリークレーンが見えました。ダブルガーダ天井クレーンのタイプでしょうか。ガーダ底面に方位板が付いているのが見えました。クレーン作業中に方位を指示するからでしょう。
このタイプのダブルガーダ天井クレーンの容量は最大で350トンだと聞きました。EF63形電気機関車1輌の運転整備重量が108トンですから、余裕で吊り上げられるわけですね。
あらためてEF63形10号機の前から見上げると、車庫の天井が高いことが分かります。鉄道の整備工場というのはどこでも大型の建物がありますが、屋根が高いのはあんまり見かけた気がしません。
ダブルガーダ天井クレーンのレールが建物内部の端から端まで設けられています。つまりクレーンは建物内部のどこへも動かせるわけです。電気機関車を吊り上げて、端から端まで移動する、という作業も昔は行われていたのでしょうか。
横の棚には工具類が置いてありました。どれもこれもサイズがビッグで、家庭用の工具の10倍はあろうかと思うほどの大きさでした。左手前のスパナの端を試しに片手で持ち上げてみましたが、これとて重くて全然持ち上がらず、両手で握りしめて力んでやっと上がる程度でした。鉄道の整備工具ってこんな重いのか、戦車の工具よりも大きいんじゃないか、と呆れました。
戦車の車外装備品とよく似た形状の工具もありました。が、パールとかはもっと長さがあるようでした。よく考えたら鉄道車両は戦車の数倍もの大きさがありますから、工具もでかくて当たり前でした。
工具類を見てから奥の通路に進み、奥の部屋に出てから振り返りました。このアングルで作中に出ているからです。
このシーンです。原作コミック第16巻118ページ3コマ目です。左側の壁にかけてある2つの円板は何だろう、と思いましたが・・・。
実物はヘッドマークでした。いずれも実際に使われていたものでしょう。
そして右側の奥に描かれていたものが、こちらの鉄道関連設備類でした。警報機、信号灯、輪轍器標識、標識灯などが並べてありました。 (続く)