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ゆるキャン△の聖地を行く41 その23  碓氷峠鉄道文化むら なでしこが見たかったED42形

2024年10月24日 | ゆるキャン△

 ゆるキャンの横川鉄道博物館こと碓氷峠鉄道文化むらの続きです。かつての検修車庫を利用した鉄道展示館の奧、西展示室に入りました。入って右側の天井に、上図の看板がかかっていました。各務原なでしこと同じように「あ、あった、あった」と声に出してそちらへ向かいました。

 

 同じアングルで原作コミック第16巻118ページ4コマ目に出ています。「日本国有鉄道関東支社」の文字だけが省かれています。
 それで、コミック上で国鉄の名称を出したらダメなのかな、と疑問に思いました。なぜならば、「準鉄道記念物」というのも国鉄の制度名であるからです。国鉄の各支社において、地方における歴史的文化価値の高いものを対象として指定するという制度であり、これは民営化後もJR各社に引き継がれています。

 

 その「準鉄道記念物」である、ED42形電気機関車の1号機です。信越本線最後のアプト式電気機関車として昭和四十二年(1967)に指定されています。静態保存機ですが、後ろに連結した軌道モーターカーTMC200Bによって動くことも可能で、年に1、2日ほど屋外展示と模擬走行が行われているそうです。

 

 同じアングルで原作コミック第16巻119ページ1コマ目に出ています。各務原なでしこが「これが一番見たかったんだ」と話しています。以前に大井川鐡道井川線のアプト式列車に乗り、アプト式機関車ED90形の「ブッピガン」も見ていますから、こちらのアプト式機関車ED42形にも興味があったのでしょう。

 

 なにしろ、いま現存しているアプト式機関車は、大井川鐡道井川線の現役のED90形を除けば、このED42形しかありません。かつては信越線にて蒸気機関車が4型式、電気機関車が4型式の計8型式が運用されていましたが、その最後の型式にあたります。
 ED42形機関車は、この1号機のほか、2号機が軽井沢の東部小学校に静態保存されています。

 

 見学路の一部は上図のように階段で下に降りられるようになっていて、機関車のアプト式機構を間近で見る事が出来ます。

 

 御覧のように、信越線のかつての三条のラックレールに噛み合わせた三枚のピニオンギアがよく見えます。作中でも各務原なでしこ達がこれを見ています。

 

 このシーンです。原作コミック第16巻12ページ1コマ目です。ピニオンギアが「オイス」と挨拶してくるのは、松ぼっくりなどが「コンニチハ」などと挨拶してくる、ゆるキャンならばでのお約束です。

 

 走行用ボギー台車を見ました。軸間のドラム缶状のものは主発電機で、その側面ジャック軸から動力が連結棒(カップリングロッド)で各動輪に伝達されるシステムです。

 このシステムは、大井川鐡道井川線のED90形でも同様だと聞きますが、あちらの走行用ボギー台車は防護フレームや外郭板に囲まれていてよく見えませんので、こちらの走行用ボギー台車を間近で見る事が出来たのは良かったです。

 

 車体側面中央のナンバープレートの下にはメーカーズプレートもあり、この1号機の製造元が日立製作所であることを示します。

 ED42形は、昭和九年(1934)から昭和二十三年(1948)にかけて28輌が製造され、日立製作所のほか、芝浦製作所、川崎車輛、三菱重工業、汽車製造が製造を分担したそうです。当時は国鉄でしたから、国策としての機関車製造を国内の主要各メーカーに割り当てて発注していたわけです。

 

 このED42形機関車は、模型のNゲージではワールド工芸やマイクロエースから出ています。

 私が、大井川鐡道や天竜浜名湖鉄道の車輌とは別に、ゆるキャンに登場する車輛をも集めようとしていることを知った嫁さんが、ヤフオクでワールド工芸の中古品を落札してくれましたので、1輌が手元にあります。いつでも手に取って眺められますが、この碓氷峠鉄道文化むらの展示車輌の姿そのままですから、実車を見た際の感動が鮮やかによみがえります。

 

 同じアングルで原作コミック第16巻122ページ4コマ目に出ています。

 

 もう最高でした。記念の自撮りは必須でしたが、撮影時にどうしても笑ってしまう癖はなかなか治りませんでした。

 

 ED42形機関車の後ろに連結されている、軌道モーターカーのTMC200Bです。これがED42形機関車を推進または牽引することで、年に1、2日ほどの屋外展示と模擬走行が行われているそうです。

 

 西展示室は二階建てになっていて、二階は多目的スペースのようになっていましたが、その端からは上図のようにED42形機関車を見下ろせました。下からは見えない屋根部分の様子がよく分かります。戦前のタイプのパンタグラフもよく見えました。  (続く)

 

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