昼食を終えて碓氷峠鉄道文化むらへ向かいました。14時48分、ゲートの受付で入場料を払って中に入りました。入って右側の上図のアングルが作中の景色でした。
このシーンです。原作コミック第16巻107ページ1コマ目です。各務原なでしこが「レトロな電車」と言っていますが、これは電車ではありません。
正式名称は新幹線軌道確認車GA-100型です。新幹線において、始発前に線路の異常がないかを確認するための車両です。GA-100型の5号車で、もとは交通建設が所有していましたが、碓氷峠鉄道文化むらの開園10周年を記念してここに移されて展示されています。
このアングルでも作中に出ています。
原作コミック第16巻107ページ2コマ目です。大井川鐡道に乗って以来、鉄道ファンになりつつある各務原なでしこの撮影行動がコミカルに描かれていますが、同じように鉄道ファンになってNゲージを楽しんでいる私も、似たような撮影行動をやっていました。
ゲートから入ってくぐってきた、園内周遊の「あぷとくん」の軌道のレンガ造り高架。作中にも出ています。
このシーンです。原作コミック第16巻109ページ2コマ目です。
近くには上図のアプト式のラックレールの展示がありました。似たようなラックレールを大井川鐡道井川線でも見ていますので、アプト式の線路はみんなこうなってるのだな、と理解しました。
このあたりはシンボル広場と呼ばれるそうです。左端に見える時計塔を囲むように、子供向けの遊具などが設置してあります。このアングルも作中に出ています。
原作コミック第16巻109ページ3コマ目です。広角ワイドの絵になっています。
シンボル広場の北側には上図の189系のクハ189-506号車が展示されています。189系は183系の改造型にあたり、かつての信越線の横川 - 軽井沢間の碓氷峠の急勾配区間を運行するエル特急の「あさま」「そよかぜ」用に製造された車輌です。それを示すように、上図の展示車も「あさま」のヘッドマークを付けています。
この189系も作中に登場します。
このシーンです。原作コミック第16巻111ページ1コマ目です。瑞浪絵真が「カラーリングが昭和っぽいですね」と話していますが、確かに昭和っぽいですな。と言うかこれは国鉄のカラーリングですから昭和そのものですな・・・。
このときは車体の塗り直し補修作業の最中でしたので、普段なら入れる車内への通路は臨時に閉鎖されていました。
原作コミック第16巻112ページ2コマ目には189系の側面観も描かれます。各務原なでしこが「昔の電車ってゴツゴツしてるのに」と話していますが、最近の新型の電車もけっこうゴツゴツしてるのが多いような気がします。京阪の3000系とか、阪急の2300系とか、近鉄の8A系とか・・・。
189系クハ189-506号車の後ろには、上図の国鉄ヨ3500形貨車がありました。国鉄が昭和二十五年(1950)から昭和三十三年(1958)にかけて1345輌を製造したうちの1輌で、かつての信越線碓氷峠越えにて、アブト式電気機関車ED42形1号機を1500Vで走らせるための電源車として使われたものです。 (続く)