追加工作の七つ目は、上図のジャッキ台のパーツI17の改造です。オリジナルのパーツは御覧のようなシンプルな一般的な形状ですが・・・。
劇中車のそれは、留め具の形が独特であるようです。一方が三角状に突き出ており、少なくとも、これまでに作ってきたドイツやアメリカやソ連の色々な車輌では見たことがありませんので、これもフィンランド軍の独自の仕様なのかもしれません。
とりあえず、プラ板で上図のように留め具をこしらえて作りました。
追加工作の八つ目は、車体左右に装備する丸太の形状の変更です。
この丸太もタミヤの有名なキットのパーツを使用します。オリジナルの状態では上図のように斜めに切った形になっています。チェンソーでガーッと一直線に切ったような形状です。
劇中車の丸太は、御覧のように周囲を回りながら斧で芯まで割って切って、それで切り倒したような形状です。だから切断面がデコボコで、だいたいは芯部分が突き出ている感じです。昔の樵が木を切り倒すと、こんな感じになっていたと思います。
そして、以前の記事で述べたように、劇中車の丸太は、フィンランドの国の木にもなっている「Silver birch」(銀の樺)です。日本では白樺と呼ばれる木で、表皮の横の皺もそのまま描写されています。
ということで、丸太の両端をニッパーでバリバリと上図のように切り飛ばしてそれらしい形にしました。
そして三本ずつ組み合わせました。
車体の左右に仮組みしてみました。いい感じになったと思います。丸太は塗装後に組み付ける予定ですので、塗装作業までは別に保管しておきました。 (続く)