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ゆるキャン△の聖地を行く45 その7  伊香保温泉の宿へ

2025年02月20日 | ゆるキャン△

 14時47分、伊香保温泉石段街の一番下まで降りました。バス停が並ぶ温泉街の玄関口にあたり、上図の大きな「IKAHO」のロゴオブジェが記念撮影の人気スポットになっています。このロゴオブジェは、なぜかゆるキャンの作中には描かれていませんので、最近に設置されたものかもしれません。

 

 一昨日とこの日とで、石段街を上から下まで三度上り下りしました。左右の幾つかの路地へも進んでいましたから、石段街のエリアはだいたい回ったことになります。
 上図の石段の中央には、湯桶と呼ばれる導湯路が通っていて、温泉街の各旅館に引湯された残りの分が少し流れていました。

 

 ゆるキャンの作中では、だいたいこんなアングルで描かれています。

 

 このシーンですね。各務原なでしこ達がここのバス停から榛名山へ向かったのでしょうか。

 

 作中のアングルに合わせると、「IKAHO」のロゴオブジェの一部がバス停などで隠れてしまいます。もしかすると、そのために描写を省いたのかもしれません。

 

 石段街口から歩いて2分ほどで、この日の宿である伊東園ホテルズの「遊山の里とどろき」に着きました。友人Mの奥さんのお勤め先であるとかで、Mが勧めて予約もしてくれました。さきの電話で、前橋からこちらへ移動中だと話していましたが、着いているのか、いないのかは、まだ分かりませんでした。

 

 時計をみて15時になっているのを確認し、中に入りました。ちょうど観光バスが横付けして団体客がゾロゾロと入っている時でしたので、エントランスロビーからフロントまでの広い空間はごった返していました。すでにツアー団体が2組入っているほか、個人や家族の客も大勢いて、フロント前には5列の待ち行列が出来ていました。

 それで、すぐチェックインするのは無理だな、と思い、行列がなくなるのを待とう、とエントランスロビーのソファの空いている席を探してひとまず腰を下ろしました。
 しかし、下ろした途端に、ホテルの係員らしき女性の一人がスーッと近づいてきて「星野様」と一礼してきました。

「あ、あなた、増田の・・・」
「はい、お久し振りでございます。ようこそ伊香保へお出で下さいました。手続きをどうぞ」
「え、もう出来るの?いっぱい行列が並んでますけど・・・」
「あ、大丈夫でございますよ、予約の方は窓口が別ですので・・・」

 ということで、フロントカウンターの端の窓口に案内され、手続きをしました。Mの奥さんが応対し、そのまま部屋へも案内されました。

 

「はい、こちらのお部屋になります」
「おお、いい部屋ですねえ、貧乏人の私には贅沢過ぎるかな、高いんじゃないの?」
「うふふふ、そんな高くはないですよ、ここは主人持ちですからどうぞ御心配なく」
「いや、でも・・・、なんかその、申し訳ないですねえ・・・」
「いいえ、23年ぶりの再会ですから主人が大喜びでして、今日は午前中だけで切り上げて退庁してこちらに参りますので」
「それは電話で聞きましたが、前橋からここへは距離があるでしょ、まだ着いてない?」
「ええ、まだ・・・、普通なら一時間もかかりませんけど、きょうは渋滞がかなりあるみたいですから・・・」

 M夫妻とは、平成13年に奈良へ旅行に来たのを案内して以来でした。Mと同じく、奥さんも京都造形芸術大学の出で、学年が3つも下だったので在学中はまったく面識がありませんでした。Mも同様で、知り合ったのは卒業して数年後、地元の職場関連においてであったそうです。私は、平成11年のMの挙式に呼ばれた際に初めて会いましたが、それからもう25年が経ったわけでした。
 少し雑談を交わした後、「では主人が着き次第、直接こちらに参りますので」とフロントへ戻っていきました。

 

 部屋に落ち着くと、とたんに軽い疲労感におそわれました。温泉に入ってあたたまろう、と思いついて浴衣に着替えていると、携帯電話が鳴りました。Mからでした。

「わりい、渋滞で遅れる・・・、もう入ったんだろ」
「うん、奥さんが手続きも部屋案内もしてくれたよ、相変わらず綺麗な人やねえ」
「お世辞はいい、とにかく急ぐわ」
「いや、急がんでええよ、ゆっくり安全運転で来てくれ。こっちはこれから温泉に入る」
「そうか、ゆっくりしていってくれ。夕食は一緒に食べようぜ」
「え、こっちで食べるのか?」
「ああ、ホテルの食堂は宿泊客以外でも利用出来るんでな」

 

 ということで、温泉浴場へ行きました。館内に浴場は2ヶ所あり、1階に水車付きの大浴場、8階に露天風呂が設けられています。

 私の部屋が3階でしたので、はじめは近い方にしよう、と考えて1階の大浴場へ行きました。まだ16時にもなっていませんでしたが、団体客の老人ばかりで満員、芋洗い状態でした。
 それで大浴場はひとまず諦めて、8階の露天風呂へ向かいましたが、そちらは意外にも空いていて、しかも周囲の景色を眺められる展望風呂でしたので、ゆっくりと湯につかってあたたまり、温泉街散策の疲れをいやすことが出来ました。

 この宿のお湯は、伊香保温泉の新しい方の源泉からの「白銀の湯」でしたので、さきに源泉露天風呂と「石段の湯」の二ヶ所で入った「黄金の湯」とあわせ、伊香保温泉の二種類の温泉を両方とも堪能出来たことになります。

 

 ポカポカして心地よくなった状態で部屋に戻りました。数分後にMがやってきて、23年振りの再会を喜び合いました。夕食の時間までまだ間があるので、そのまま部屋にて久闊の語らいで盛り上がりました。

 18時から3階のバイキング会場へ移動し、二人でバイキングの夕食を楽しみました。上図はその際の、最初に選んできた料理の数々でした。御飯は後にしよう、と選ばなかったのですが、Mが「カレーでいってみようよ」と二人分を持ってきてくれたので、有り難く頂戴しました。
 それからの1時間余りは、食べながら色々喋り、馬鹿な話題に笑い転げたりしていましたので、二回目に選んだ料理の写真を撮り忘れました。

 話の成り行きで、今回の群馬旅行がゆるキャンの聖地巡礼であることを話すと「そんなに人気なのかそのアニメは」と訊かれ、既に4期のアニメ化も決定してるから群馬県の聖地スポットがアニメに出て、全国から巡礼ファンが訪れるのは間違いないよ、と教えました。
 するとMは真剣な表情になって「ちょっとそれ、詳しく教えてくれんか、知り合いに県の観光魅力創出課とか観光物産課とかの奴が何人か居るんで、色々話しとこうかな」と言いました。

 

 それで部屋に戻り、それからはゆるキャンの群馬キャンプ編の聖地スポットの話になりました。原作コミックは16巻まで刊行されていて、高崎市と安中市エリアのアプトの道、碓氷峠鉄道文化むらが登場していること、次の17巻はまだ未刊行だが榛東村から榛名山、伊香保温泉、そして野反湖などのエリアが収録されること、などを説明しました。

「それで星野は野反湖まで行ったわけか」
「うん、素晴らしくええ景色ばっかりの最高クラスの観光地じゃないか。あんな太古以来みたいな自然度の高い所ってあんまりないで・・・。野反湖がアニメ4期に出たら、ファンはみんな行きたがると思う」
「で、旧太子駅跡も出てくるわけか。まだそこへは行ってないのか」
「とにかくバスの便が少なさすぎてな・・・、立ち寄るのも時間的に無理なんや。今回行けなかったんで、次の聖地巡礼旅行で旧太子駅跡へは行く積りや」
「旧太子駅跡は中之条町だな・・・。向こうにも知り合いが何人か居るんでな、アニメの件は一度話しておこう」
「あ、それでな、出来たら長野原草津口駅からのバスの便を臨時にでもええから増やせないか、という・・・」
「分かってる、俺もちょっとそれを考えたんだよ、地元の人でもあんまり野反湖は行かないんだが、その原因の一つが交通アクセスの少なさなんだな」
「そう、それそれ・・・」

 話しているうちに、奥さんも19時で退勤してそのまま部屋に差し入れをもってきて下さいました。それからは3人で京都造形芸術大学の思い出やら、京都や奈良の思い出やらで盛り上がりました。
 さらに奥さんには「星野さんの奥様、どんな方ですか、写真とか見たいです・・・」と訊かれ、タブレットに記録している写真を見せたりしましたが、横からのぞきこんだMの方が驚いていて「うわっ、こんな若いんだ、可愛らしい感じの方だねえ・・・なに?26歳も下なの?、えーっ、なんだよそれ・・・するといま32歳?」と騒いでいました。

 それからは、訊かれるままに、嫁さんと初めて知り合ったのが2016年の模型サークルでの交流食事会での席であったこと、当時既に嫁さんが私のブログの読者で私を知っていたことを話しました。それぞれにMはいちいち驚いていました。
 親しくなったきっかけは?と尋ねられて、アニメのガルパン、およびガルパンのプラモデルであった事を話すと、夫妻の両方とも御存知なかったようで、「何それ?」とポカンとしていました。アニメにも模型にも縁の無かった夫妻ですから、無理もありませんでした。

 ともあれ、色々と楽しく盛り上がって、21時過ぎに夫妻が退出するまで「ミニ同窓会」が続いたのでした。帰り際に奥さんが「来年には主人と久し振りに京都か奈良に旅行に行きますんで、奥様にも宜しくお伝え下さい」と挨拶してきましたので、「承知いたしました」とうやうやしく一礼を返しておきました。  (続く)

 


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