ステップ12では砲塔を組み立てます。E5とE6の選択ではE5を選択します。機銃架のC12は後ろに向けてセットします。
手始めにキューボラ部分を組み立てるべく、関連のパーツを準備して貼り合わせました。
キューボラを砲塔に取り付けました。ハッチ類は全てピットマルチ使用にて開閉自在とします。
ステップ11で組み立てた砲身を組み付けます。
組み上がりました。
ステップ13では砲塔や雑具箱を取り付けます。左右フェンダー前端のエッチングパーツMA17、MA18は不要です。
砲塔を仮にセットしました。一気に九七式中戦車チハ新砲塔型の外観が出来上がりました。
右側フェンダーの後部に載せる雑具箱のパーツを組み立てました。
右側フェンダーの後部に載せて取り付けました。
これでステップ13の工程が完了しました。ドラゴンの車体にファインモールドの砲塔が載っていますが、前者のリベットが大きくて目立つのに対して、後者のは薄いモールドなので雰囲気が全然違います。日本軍戦車の外観上の特徴の一つであるリベットの突起感が良く出ているのがドラゴン、そうでないのがファインモールド、というように分かりやすい好対照を成しています。
同じ九七式中戦車チハ新砲塔型のキットでも、ファインモールド品のほうは全体的に平板的でのっぺりした雰囲気があると言われますが、その評価が外れていないことが上図の対比によって改めてうかがえます。
したがって、今回のドラゴンのキットのほうが九七式中戦車チハ特有の雰囲気をよく表現していると思います。サークルのAFV部会の大先輩の一人で日本軍車輌マニアのD氏が「チハのプラモはドラゴンが秀逸やから・・・」と話していたのにも、納得出来ます。
ラストのステップ14では、履帯を組み立てます。この履帯もまた、日本軍車輌独特の質感と量感とをよく表していて、なかなかリアルに感じられました。それだけではなく、組み立て用の治具も付くので、上部のたるみ部分も治具に押しつけて指で曲げて付けることが簡単に出来ます。
連結式履帯が苦手な私ですが、今回のキットに関しては苦労することなくスムーズに組み上がりました。前回の久保田車もそうでしたが、ドラゴンの日本軍戦車の履帯パーツはこんなに組み易いのか、と感心してしまいます。
上図のように準備して、起動輪に巻き付ける部分、上部のワンパーツ、誘導輪に巻き付ける部分、下部のワンパーツ、の4つに分割して組み立てました。
組み立てた後の4つのパーツの繋がりをチェックするために、車輪に巻き付けて仮組みした状態です。接着は塗装後に行ないます。
これで塗装前の組み立てが完了しました。塗装作業は、前回に製作した九七式中戦車(久保田車)と一緒にまとめて行なう予定です。 (続く)