塗装作業を行ないました。劇中車はグレーの車体に白で冬季迷彩が施され、それが雪にまみれている状態で行動していますので、雪を取り払った状態を再現することにしました。
まず劇中車のグレーに近いと思われる、ミスターカラーの37番のRLM75グレーバイオレットで吹き付けてみました。それが上図の状態ですが、やや暗めに感じられましたので、もう少し明度をあげようと考えました。
そこで73番のエアクラフトグレーを薄く重ねて吹き付けました。少し明るい色調にまとまりました。
続いて62番のつや消しホワイトで細く吹き付け、クルクルと回すようにして白の濃淡をつけ、車体の後部ではジグザクに付けて劇中車の模様に近づけました。
出来上がりはこんな感じでした。劇中車の冬季迷彩は、場所によってはモップで塗ったような痕跡が見られますが、ユリ搭乗車のKV-1ほどではないので、この程度でまとめておきました。
左右に括りつけられた丸太の部品です。
これは白樺の木なので、表皮を62番のつや消しホワイトで塗り、横の縞模様を43番のウッドブラウンで付けました。相変わらず、雑な仕上がりです。
転輪のタイヤゴムはポスカの黒、履帯とクリーニングロッドは28番の黒鉄色、ジャッキ台の木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。
車輪と履帯を取り付けました。
クリーニングロッドとジャッキ台を取り付けました。他の装備品、ワイヤーカッター、消火器、ワイヤーは車体と同じ色になっていますので塗り分けは不要でした。
左右の丸太を取り付けて、塗装後の組み立てが完了しました。
校章マークは2枚、上図のモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.9」から適当なサイズのものを選びました。
車体前面左側のコンクリートアーマーの上に1枚を貼りました。
もう1枚は車体後部の雑具箱の上面中央に貼りました。
最後に、つや消しクリアを薄く吹き付けて仕上げました。
ドラゴンの旧キットで仕上げた劇中車の雰囲気もなかなかのものです。今回はフィンランド軍仕様のパーツをタミヤの有名なキットより転用しました。そのフィンランド軍仕様のパーツが、タミヤか他のメーカーから改造パーツセットとして単体で販売されていればいいのに、と思います。
斜め後ろからの図です。劇中車は、試合中に園みどり子率いる別動隊と接触した際に背面の雑具箱を吹っ飛ばされ、その後も作戦行動をしていましたから、雑具箱は取り外し自在にしようかと迷ったのでした。しかし、接着せずに置いただけではすぐにずり落ちてしまうので、接着固定せざるを得ませんでした。
斜めからの正面観です。今回の製作で有り難かったのは、左右のワイヤーが車体色と同じ色なので塗り分けが不要で、組み立てておいての塗装が可能だった点です。劇中車のように車体形状に沿わせてセットしているワイヤーは、取り付けるのも塗り分けるのも大変ですから、塗装の手間が省けたのは大きかったと思います。
かくして継続高校チームのヨウコ搭乗車、Ⅲ号突撃砲G型がフィンランド軍仕様の姿にて完成しました。製作日数は、2023年11月20日から11月25日までの6日でした。組み立てに5日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。
今回は、劇中車がⅢ号突撃砲G型の後期型であるのに合わせて後期型の適応キットを使用することにし、第4話を初視聴した10月9日の翌日にブックオフにてグンゼ産業の旧ドラゴン製品を見かけて買いました。これに、タミヤの有名なキットのフィンランド軍仕様のパーツ群を転用して組み合わせる形で製作を進めました。
ただ、厳密には戦闘室の天板や車体後部の一部に前期型の様相が見られるため、そのあたりにも留意して戦闘室の天板を前期型のと交換したりしました。それ以外は特にガルパン仕様への改造というものは無く、タミヤのフィンランド軍仕様のパーツ群の取り付けに若干の微調整を施した程度でした。
なので、Ⅲ号突撃砲G型の後期型の適応キットであれば、例えばボーダーモデルやミニアートの製品であっても、劇中車再現へのだいたいの作業工程はほぼ同じであろうと思われます。タミヤの有名なキットをそのまま使っての再現製作も楽しいですが、後期型の適応キットをお好みでチョイスして作ってみるのも、別の楽しさが味わえて良いのでは、と思います。