気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

西住家 Ⅱ号戦車F型 作ります!! その7

2021年12月16日 | ガルパン模型制作記

 エンジンルームの再現製作の続きです。N氏に教わった通りに作ったエンジン等を仮組みして試しに入れてみました。あちこちでズレや間違いが出て、再度パーツを削ったり継ぎ足したりの修正作業を余儀なくされました。

 N氏が送ってくれた資料図には、海外のメーカーのレジン製品とみられるⅡ号戦車のエンジンルームのパーツおよび配置見本図が添えられてあり、それが最も参考になりました。各パーツの原寸図まで付いていたため、それに基づいてプラ材やジャンクパーツを改造してのパーツ作りが出来ました。

 

 エンジンは、N氏より送られてきたSd.Kfz.7のキットから該当のパーツだけを抜き出して、教わった通りに改造しました。Sd.Kfz.7もⅡ号戦車もエンジンは同じマイバッハのHL62ですが、レイアウトが異なります。

 Ⅱ号戦車のHL62エンジンは、正式にはHL62TRエンジンと呼ばれ、吸気管、ファンベルト、フィルター弁等が横向きで、送風ファンは独立して横に並ぶ形になります。その図面を見ながら改造したのが、上図の状態になります。吸気管は上向きになるので、そのノズルを追加し、ファンベルトのシリンダーをジャンクパーツからの改造で追加、フィルター弁を横向きに直してチューブ類をゴムパイプで追加しました。

 

 こちらのパーツもエンジンに繋がる吸気パイプ口、フィルターボックスを追加し、上下のパイプをコトブキヤのプラユニットシリーズのショートパイプ類を利用して作りました。

 

 上図左は、独立して横に並ぶ送風ファンです。Sd.Kfz.7のキットから該当のパーツだけを抜き出して組み立て、エンジンと繋がるファンベルトの回転軸をプラ材で追加しました。ファンベルトはプラペーパーで作って巻き付ける予定です。

 

 さらに、上図のパーツをN氏からいただいた資料図を見ながらプラ板およびプラ棒で作りました。送風ファンからの排気を排気グリルへ送って車外へ出す部分にあたります。プラ棒はエンジンから車外の排気マフラーに繋がる排気管にあたります。

 

 修正および調整ののち、再びエンジンルーム内に全てのパーツを仮組みで入れました。資料図にもとづいて背面部内側にもプラ板で送風板を追加しました。今度はパーツごとのズレや隙間もなくなって、パイプ類もピッタリと繋がりました。これらのパーツは塗装後に組み付ける予定です。

 

 ステップ7ではインテリアパーツの続きを作ります。ステップ8およびステップ9では上部車体を組み立てます。ステップ7にて、さきのエンジンルーム内再現製作にともなう関連パーツの製作が加わります。

 

 ステップ7で追加する、エンジンルーム内再現製作にともなう関連パーツです。プラ板とコトブキヤのプラユニットシリーズのショートパイプで作りました。

 

 上図のように、車内の無線手席の背後からエンジンルーム内に繋がる2本のパイプ、三角形の穴付き支持材、車内左側の側壁板、として仮組みしました。
 以上がN氏から送られた資料類に基づいて追加製作したパーツになります。これらによって、今回のキットで省略されていたエンジンルーム関連のインテリアパーツが全て揃いました。

 

 ステップ7の、ガイド指示分の組み立てに取り掛かりました。無線機、無線手席、視察窓などを組み立てます。

 

 組み上がりました。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く22 その5  終点の井川駅へ

2021年12月15日 | ゆるキャン△

 閑蔵駅を出て10分ぐらい後、また車内アナウンスがありました。それにしたがって窓から下を見下ろすと、大井川を横切るダムの堰堤が見えました。中部電力の奥泉ダムです。大井川にある30のダムのうち、奥泉ダムを含めた半数の15が中部電力の管轄であるそうです。
 このダムへの道は関係者以外立入禁止なので、ダムを外から見られるポイントは大井川鉄道井川線の車輌のみであり、上を通り過ぎる数秒間だけが奥泉ダムを見られる唯一のタイムなのだとか。秘境感マシマシで楽しくなりました。

 

 大井川の深い渓谷を抱く山並みが続きました。これから向かう井川ってどんな山奥なんだろう、奈良県でいうと秘境、天川みたいな所かな・・・。突然に能面にまつわる殺人事件が発生して、たまたまソアラ・リミテッドに乗って取材に来ていたルポライターが謎を解いて犯人に迫る・・・・。・・・迫るのか?  (アホかお前は)

 

 10時58分、また車内アナウンスがあり、右手に大きなダムが見えてきました。大井川をせき止めて井川湖となした井川五郎ダムです。昭和32年に建設された、日本初の中空重力式発電用のダムだそうです。このダムが見えたら、終点はすぐでした。

 

 終点の井川駅に、時刻表通りの11時に着きました。90パーミルの急勾配区間を走り、機関車の連結および切り離し作業があり、カーブも多いし徐行も何度かしているのに、全ての駅を時間通りに通って終点に時刻ピッタリで着く大井川鉄道井川線のアプト式列車は、地味に凄いな、と感心してしまいました。

 

 井川駅の駅名標です。とうとうやってまいりました、井川へ。これで井川線も全線乗車を達成しました。ゆるキャンの聖地はここから更に奥へ行かないと見られないのですから、安堵しているわけにはいきませんでした。これからが聖地巡礼の本番なんだ、と気を引き締めました。

 

 乗ってきた列車はこのまま折り返して29分後に発車し千頭へ向かいます。後尾について列車を押していたDD20形ディーゼル機関車が、帰りは先頭になって列車を引っ張るわけです。

 

 おや、線路はまだ先へ続いてトンネルがあるな・・・。これが堂平駅までの休止区間の線路ですか。その延長上の線路が、観光ハイキングコースにもなっている「廃線小径」にあたるわけですか・・・。
 しかも駅のホームへの線路とは枝分かれしているので、井川駅は一種のスイッチバック方式の駅なのだと分かりました。

 

 改札口を通って駅舎待合室を出る際、出入口の脇に上図の鉄道むすめのパネルがありました。ああこれが「井川ちしろ」か、と思い出しました。苗字が井川だから井川駅に置いてあるわけか、と納得しました。
 大井川鉄道は、二人の鉄道むすめをデビューさせています。もう一人は「家山かなか」ですが、そのパネルはおそらく本線の家山駅に置いてあるのでしょう。つまり、本線と井川線とに一人ずつの鉄道むすめが「配属」されているわけです。

 

 井川駅の外に出てみると、高い石垣の上に築かれた平坦面の上に駅舎が建っていることが分かりました。その脇下を県道60号南アルプス公園線が通りますが、そこまで上図の階段を降りて行きました。

 

 駅の前を通る県道60号南アルプス公園線の位置標識です。井川駅の位置を示しています。その上には畑薙第一ダムの方向と距離が示されています。

 ここからまだ27キロもあるのか・・・・、志摩リンと土岐綾乃がバイクで行った畑薙第一ダムまで。
 なんでゆるキャンの聖地は遠い所ばかりなんだ・・・、聖地巡礼も楽じゃないなあ・・・、と何度目かの溜息をついたことでした。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)プラウダ高校 T34-76(1号車)

2021年12月14日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  タミヤ ミリタリーミニチュアNo.59 (商品コード35059)

  制作期間   2016年1月23日~1月30日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 完成です!!

  総評・備考
 第二次大戦中のソ連を代表するT34中戦車は、ガルパンにおいてもT34-76およびT34-85がプラウダ高校の中心戦力として活躍する。T34-76の劇中車は、1942年から1943年にかけて生産された「ナット」と呼ばれる六角形状の新型砲塔を使用するタイプの1943年型に該当する。「ナット」に良く似た六角形状の「フォルモチカ」と呼ばれる砲塔のタイプもあるが、劇中車の砲塔「ナット」は外周部と上面との間に継ぎ目があり、「フォルモチカ」には継ぎ目が無い。前者のキットでは砲塔と天板が別パーツになっており、後者のキットは砲塔が一体成型パーツになっているので、見分けるのは容易である。
 公式キット(下のキット一覧の1)は劇中車に形状がほぼ一致する1942年型のドラゴン製品(下のキット一覧の6)を用いており、転輪も劇中車仕様に合わせてあるので、最低限の改造でガルパンの雰囲気に仕上げることが出来る。
 適応キットも複数のメーカーから幾つか出ているが、劇中車に合わせて作る場合には砲塔形状と転輪のタイプを合わせる必要があるほか、車体各所の細かい特徴を全て合わせる作業が追加される。1943年型のキットが多く、中にはコマンダーキューボラ付きのものがあるが、これはコミック版「フェイズエリカ」に登場する継続高校チーム隊長トウコの搭乗車の型であるので、そちらの仕様で作ってみるのも面白いだろう。またAFVクラブのキット(下のキット一覧の10)はフルインテリアキットで、内部構造もすべて再現されている。

 

  公式および適応キット一覧(2021年10月現在) 黄帯が今回の使用キット  


目次へ

 

 

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ゆるキャン△の聖地を行く22 その4  奥大井湖上駅の先へ

2021年12月13日 | ゆるキャン△

 10時8分に長島ダム駅を発車、右手に広がる長島ダム湖の輝く湖面をしばらく眺めました。前回よりダム湖の水位が下がっていたので、景色がちょっと変わっているようにも見えました。

 

 10時12分にひらんだ駅を発して、ダム湖の奥の接岨湖を右手に見ながら進むうちに、井川線で最も人気がある奥大井湖上駅への接近を案内するアナウンスが車内に流れました。同時に、列車のスピードがゆっくりと徐行になりました。周辺の素晴らしい景色を楽しんで貰うための徐行運転でした。前方には、5月上旬の巡礼時に降りた奥大井湖上駅への鉄橋および湖上のホームが見えてきました。

 

 レインボーブリッジにはさまれた接岨湖上の天空の駅と謳われてテレビ番組などでも放送され、2016年には「 一度は行きたい絶景CMロケ地TOP10」に選ばれて更に人気を集めた奥大井湖上駅へだんだんと近づいてゆきました。
 この駅が、ゆるキャン原作コミック第11巻56、57ページにも登場して各務原なでしこが降りたため、ファンが全国から聖地巡礼に訪れるようになり、ますます知名度と人気が高まっているようです。

 

 向かって左側の接岨湖の湖岸沿いには、ダム湖で水没した旧井川線の線路や橋梁が見えました。この日は接岨湖の水位がかなり下がっていたため、他でも各所で水没した線路が見えたりしました。

 

 10時18分、奥大井湖上駅に停車。20秒ほど後に発車。今回は降りずに、駅名標を記念に撮り、奥大井湖上駅の先へと思いを馳せました。

 

 次の接岨湖温泉駅には10時23分に着きました。ここで千頭へ向かう折り返しの列車とすれ違いました。あちらは電気機関車が先頭になって牽引していましたが、私たちの列車も終点井川駅で折り返しますから、後尾に付いている電気機関車が先頭になるわけです。

 

 10時32分に尾盛駅を出て数分後、また車内に案内アナウンスが流れました。これから「関の沢橋梁」を渡りますので、列車が徐行いたします、との内容でした。この「関の沢橋梁」は、川底からの高さが70.8メートルを測る、日本でもっとも高い鉄道橋として知られます。

 上図はその「関の沢橋梁」の鉄橋を渡り始めたところです。高所恐怖症なので直に下を見ることが出来ず、窓からデジカメだけ突き出してモニターを見ながら撮りました。下の川が全然見えないじゃないか、どんだけ高いんだ、と背中に這い登ってくる寒気をゾクゾクと感じました。

 

 ですが、次の瞬間に川底が見えました。その周囲の紅葉まじりの緑の上に鉄橋と列車の影が落ちているのを見た途端、その光景の珍しさに恐怖を忘れ、思わず窓に貼りつきました。

 

 日本最高所の鉄橋から見下ろす我々の列車の影。なかなか見られない景色を見ました。素晴らしい、としか言いようがありませんでした。

 

 10時42分、閑蔵駅に着きました。次が終点の井川駅になります。

 

 このあたりの線路は大井川の川面よりも遥かに高い位置にあるので、景色が御覧の通りでした。川が恐ろしいほどの下方に見え隠れし、連綿と屹立する奥静の山岳地帯の景観が終わり近い紅葉の色をまとって流れてゆくのでした。この大パノラマビューが、ここ井川線独特の景観として大勢の観光客を惹きつけているのでした。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)黒森峰女学園 ヤークトティーガー

2021年12月12日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  プラッツ/ドラゴン 公式キット (商品コードGP-10)

  制作期間   2015年6月4日~6月24日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 完成です!!

  総評・備考
 プラッツからは新旧2種の公式キットが発売されているが、今回製作したキットは旧シリーズ(下のキット一覧の1)のほうである。だが現行シリーズのキット(下のキット一覧の2)と中身は同じで、元キットのドラゴン製品(下のキット一覧の7)とも変わらない。
 ヤークトティーガーは、その車台の転輪数により初期のポルシェ型と改良型のヘンシェル型とに大別されるが、ガルパンの劇中車は後者に該当する。大型の重戦車の割にはパーツ数も適度におさえられて組み立て易い。ガルパン仕様への工作は、車体各所の小改造が主であり、あとは車外装備品の形状および位置の修正ぐらいで、全体の組み立て作業も楽である。初心者クラスにもおすすめ出来るガルパン仕様制作の入門キットの一つとされる。

  公式および適応キット一覧(2021年12月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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西住家 Ⅱ号戦車F型 作ります!! その6

2021年12月11日 | ガルパン模型制作記

 ステップ5の続きです。エッチングパーツも含めた細部の部品を組み付けます。

 

 組み上がりました。J37およびJ38は塗装まで接着せずに保管としました。

 

 再び車内に仮組みで入れてみて具合をチェックしました。

 

 パーツの組み合わせはピッタリでした。ズレや歪みや干渉はまったくありませんでした。ドラゴンの製品はこういうところが優れているなと思います。

 

 さて、ドラゴンが手を抜いた、問題のエンジンルームです。御覧の通り何もありません。折角のインテリアキットなのに、肝心の部分が抜けていてはつまりません。全てを再現しパーツ化するタコムやライフィールドモデルやミニアートの心意気を少しは見習え、と言いたくなりますが、このキットはフルインテリアキットがまだ珍しかった昔に発売されたものです。ここは客観的に時代の差を読み取っておくべきでしょう。

 

 キットの車体パーツのエンジンルーム区画内は、このような状態です。しかし、このままですとエンジン以下の再現製作に支障をきたします。

 

 そこで、本来は有り得ない、上図の二ヶ所の赤円内の三角部分をカットします。

 

 カットした状態です。これでエンジンルームの再現製作に進むことが出来ました。

 

 ステップ5で組み立てた隔壁の裏側に、Ⅱ号戦車の資料図版などを参考にしてエンジン関連の各部品を取り付けました。プラ材やジャンクパーツなどを駆使して形をあわせて作りました。

 

 エンジンに関しては、ガルパン車輌の製作で色々と教示をいただいている、サークルの先輩でミリタリートラックマニアのN氏に相談しました。氏は第二次大戦中の戦車や車輌のエンジンを単体で作って集めるという変わったコレクションをしており、したがってエンジンに関しても詳しい方です。

 私が電話して問い合わせた時、N氏はフフフと笑って「さすがに星野君は面白いところに目をつけるねえ、Ⅱ号戦車のエンジンをも再現して作る、か・・・まったくもって面白いなあ」と言いました。
「・・・面白いですか・・?・・・こっちはどうしたらよいか分からなくて悩んでるんですが・・・」
「Ⅱ号戦車のエンジンやろ・・・?・・・あれか、マイバッハのHL62やな」
「すぐに分かるんですねえ・・・」
「まあ、手元にあるからな・・・、これはハーフトラックのSd.Kfz.7のエンジンでもあるからね、キットは幾らでもある」
「そうなんですか!・・・Sd.Kfz.7っていうと、兵員輸送車とか、荷台に対空砲積んでるアレですね。タミヤやドラゴンのキット見た事あります・・・。それにエンジンも入ってるわけですか」
「そういうこと。今手元に余りのドラのSd.Kfz.7のキットがあるからな、1個あげるわ。明日ヤマトで送ったるで」
「有り難うございます!」
「だが、ここからが肝心や。Sd.Kfz.7のエンジンをそのままⅡ号戦車には積めないのやな。レイアウトが違うからな」
「えっ・・・」

 その後の質疑応答を電話およびパソコン上でのメールでのやり取りにて重ね、Ⅱ号戦車のエンジンへの改造法も教えて貰い、あわせて関連の部品の作り方も資料図および図面とともに示していただきました。
 後日送られてきたSd.Kfz.7のキットから該当のパーツだけを抜き出して、教わった通りに改造したのが、上図の三つの部品でした。それぞれの詳細は後で述べます。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く22 その3  90パーミルの急勾配区間

2021年12月10日 | ゆるキャン△

 9時52分、アプトいちしろ駅に入りました。ホームに着く直前に、前々回の巡礼でも見た市代吊橋が見えました。現在の駅ホームは吊橋から見て北に位置しますが、かつての旧駅の川根市代駅は南側、いまアプト式電気機関車の待機線がある辺りにあったそうです。

 

 アプトいちしろ駅のホームに着きました。ホーム下に並ぶ紅葉が綺麗でした。上図の木造の小屋はトイレです。
 今回は行楽シーズン期間にあたっていて、ホームにて川根本町の地元振興会による柏餅の販売が行われていました。アプト式電気機関車の連結作業を見に降りた乗客の大半が柏餅も買っていたようで、その後の車内にはしばらく柏餅の香りがただよっていました。

 

 アプト式電気機関車の「ブッピガン」こと連結作業を見に、乗客の大半が降りたあとの車内です。私は前々回の巡礼時に「ブッピガン」を見ているので今回は車内にとどまったまま、持参のナッツやチョコを食べてまったりしました。

 

 アプトいちしろ駅を9時56分に発して、日本で唯一のラック式鉄道つまりアプト式鉄道の区間に進みました。次の長島ダム駅までの区間で、上図がそのアプト式鉄道の長い登り区間です。右下に流れる大井川の奥には長島ダムがありますが、地形に隠れてしばらくは見えませんでした。

 

 この区間は、かつては線路が大井川の渓谷に沿った低い位置を通っていましたが、2002年に竣工した長島ダムの人口湖に水没することになったため、補償金を受けて新たに湖岸に現在の線路を建設しました。その途中に90パーミルの急勾配があるため、碓氷峠越えの国鉄信越本線で昭和38年(1963)に廃止されて以来、日本では途絶えていたアプト式が採用され、アプト式電気機関車を導入運用することによってこの区間のみが電化されています。

 ちなみに90パーミルとは、水平方向に1000m進むと90m上がる(または下がる)勾配の数値です。日本の鉄道は原則として1000m進むと25mの高さを上る25パーミルを限度としており、箱根登山鉄道の80パーミルが国内有数の急勾配として知られますが、それ以上になると列車が自力で進めなくなります。レールの上を車輪が滑って空回りしてしまうので、パワーを上げても登れない、ブレーキをかけても止まらない、という事態に陥ります。
 私の地元の京都市でも京阪電鉄の京津線に61パーミルの急勾配区間があり、併走する国道1号線も同じ坂道になっていて、何度も行き来して相当の坂であることを実感していますので、今回の90パーミルの急勾配がどんなものであるかはよく理解出来ました。

 上図は90パーミルの急勾配区間を、後ろのアプト式電気機関車の押し上げによって登っている最中です。車や徒歩ではよくある坂道の勾配ですが、鉄道においては登れないキツイ坂です。

 

 途中で、眼下の大井川の対岸にいちしろキャンプ場が見えました。各務原なでしこ、志摩リン、土岐綾乃の三人がキャンプした場所です。前々回の巡礼でその中を通り、前回の巡礼時にも志摩リンビーノで立ち寄りました。キャンプ場の上段の細長い平坦面が、かつての井川線の線路跡にあたり、その廃線跡トンネルを私も歩いたわけです。

 

 90パーミルの急勾配区間がどんなものかは、登り切ろうとする辺りから後ろを見れば分かります。上図のように、短い区間で相当の高さに上がってきていることが実感出来ました。登るのも大変ですが、降りる時も普通の車輌のブレーキでは停まれないため、降りる際にもアプト式電気機関車の助けを借りるわけです。

 

 急勾配区間の終わり近くで、長島ダムの雄大な姿を正面に見ることが出来ます。

 

 今回は、初めて井川線の全区間を通して乗りましたので、行きの車窓から長島ダムを眺めるのも初めてでした。

 

 1分遅れの10時5分、長島ダム駅に着きました。ここでアプト式電気機関車を切り離したので、その作業を見にまた大勢の乗客が降りてゆきました。

 

 私自身は席にとどまったまま、いま登ってきたばかりの急勾配区間の方角をぼんやりと眺めていました。かつての井川線が長島ダムの人口湖に水没することになっても廃止はせずに、現在の急勾配の線路をよく造ったもんだなあ、と思いました。それなりの需要、必要があったのでしょう。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)黒森峰女学園 パンターG型

2021年12月09日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  タミヤ ミリタリーミニチュアNo.176  (商品コード35176)

  制作期間   2015年3月1日~3月13日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 完成です!!

  総評・備考
 パンターの1/35スケールキットは国内外の複数のメーカーから多数が出ているが、A型からF型までの各型に分かれるので、ガルパン劇中車のG型後期型となると数が絞られる。プラッツ発の公式キット(下のキット一覧の1)の元製品は、ドラゴン製品(下のキット一覧の4)にあたり、ほぼ劇中車準拠である。ガルパン仕様への改造も、溶接痕を消す、各所の小改造、の二つぐらいで事足りるため、手間も少なく、組み立てやすい。
 適応キットは、従来はタミヤ製品(下のキット一覧の3)が代表格として利用されていたが、最近はライフィールドモデルやタコムからフルインテリアキットを含む一連の新製品群がリリースされて選択の幅が広がっている。このうちライフィールドモデルのフルインテリアキット(下のキット一覧の9)は、黒森峰女学園乗員のフィギュアを追加したうえで公式キット化されている(下のキット一覧の2)。
 劇中車はテレビシリーズから最終章シリーズに至るまで仕様の変更が無いため、公式、適応キットのいずれを使用してもあまり改造の手間をかけずに製作が楽しめる数少ないガルパン戦車の一つである。
 劇中では、その高スペックにもかかわらず、なぜかやられ役にとどまっているが、存在感はティーガー系列にも劣らず、攻守のバランスがとれた中戦車ならばでの雰囲気と魅力とを備える。デザイン的にも優れた見応えあるフォルムをもつので、模型的にもインパクトがあって作るのも眺めるのも楽しめる。黒森峰女学園推しでなくともガルパンファンならば、一度は作りたい戦車の一つであろう。

 

  公式および適応キット一覧(2021年10月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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西住家 Ⅱ号戦車F型 作ります!! その5

2021年12月08日 | ガルパン模型制作記

 ステップ4に進みました。ギアボックス等を組み立てます。

 

 組み上がりました。塗装指示はブラック一色となっていますが、それは史実の実車の色ですから、ガルパン世界の劇中車においては別の色彩イメージでゆこうと思います。

 

 左右の軸部ケースを組み付けます。

 

 全部が組み上がりました。この状態で車内に組み込みますが、塗装するまでは仮組みのままとしました。今回の製作においてはエンジンも自作して完全なフルインテリアに仕上げる予定です。それで、インテリアの各部分はそれぞれ塗装しながら組み付けてゆくことになります。

 

 ギアボックスを車内に仮に組み込んでみました。キツキツでしたので、両側の軸ケースC44およびC47の外面をヤスって調整し、ある程度隙間をあけてスムーズに入るようにしました。塗装後に塗膜が加わることも計算しての調整でした。

 

 前からみると、ギアボックスの大きさが目立ちます。操縦席のスペースは決して狭くはありませんが、この図でみるとギアボックスの大きさが実際以上に感じられて操縦手の空間を狭めているようにもみえます。

 

 ステップ5およびステップ6でもインテリアの組み立てを進めます。ガイドの指示通りに進め、ステップ5で組み立てた部分をステップ6で車内へ組み入れる際は仮組みのままとします。エンジンルーム内も再現製作するので、ステップ5で組むJ57やJ58のパーツの裏側にもエンジン関連の追加工作を行って幾つかのパーツを付けることになりますが、それは後の工程にて取り組む予定です。

 

 ステップ5で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 車内に仮組みで入れてみました。

 

 ギアボックスも入れてみました。車内構造の大体の輪郭が具体的につかめるようになってきました。ギアボックスのシャフト連接部の延長上にエンジンが位置するので、ちょうど隔壁パーツJ58の裏にエンジンが位置するのだと分かりました。問題は、今回のキットに全く含まれていないエンジン以下のパーツをどうやって調達するか、でした。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く22 その2  アプト式列車再び

2021年12月07日 | ゆるキャン△

 9時1分、終点の千頭駅に着きました。駅構内には、前回の7月下旬の巡礼時にも見かけた「きかんしゃトーマス」仕様の展示車輌が並んでいました。

 後で知ったのですが、赤色の機関車は「ジェームズ」、緑色のは「パーシー」でテレビ版のトーマスファミリーに属します。黒色のは「ヒロ」といい、2010年に公開された劇場版「きかんしゃトーマス 伝説の英雄」に登場する日本製の機関車という設定の登場キャラクターです。
 そのストーリーによれば、「ヒロ」はソドー島に鉄道が建設されたときから働いていたが故障して、長い間放置されていました。トーマスと仲間たちは「ヒロ」を修理し、再び走らせました。最後に「ヒロ」は日本に帰るのですが、その際にトーマス達に「いつか日本へ遊びに来てくれ」と言い、トーマス達も「必ず行くよ」と約束しました。

 その劇場版での設定を大井川鉄道はそのまま生かして、まず「ヒロ」をトーマス機関車運行開始の約4ヵ月前に9600形機関車からの再現で登場させ、その後にトーマス機関車をC11形からの再現で導入して2014年夏より運行を開始し、「ヒロ」とも並ぶシーンを実現させて、トーマスが約束通りヒロに会いに来たという粋な場面を演出したのでした。
 これはなかなかうまいやり方で、たちまちにトーマスファンのみならず、大勢の子供たちの人気を集めることに成功しました。現在も大井川鉄道には子連れの若いファミリー層が大勢遊びに来ていて、きかんしゃトーマスの運行が無くても千頭駅の「ヒロ」に会いに行って遊ぶ、というスタイルが定着しています。

 なので、この日の列車にも何組かの若い子連れの夫婦が乗っていて、トーマスの絵本を持っている子も見かけました。千頭駅に着くや、「ヒロ」や「ジェームズ」を見て子供も親たちもテンションが上がっているのでした。見ていて、大井川鉄道はトーマスとのコラボが無かったらどうなっていたんだろうな、と思いました。

 

 さて、千頭駅に降りました。初めて乗った旧東急電鉄の車輌を撮影し、既に改札口へ行ってしまった他の乗客たちの後を追いかけてホームを小走りに移動しました。

 

 千頭駅においても空には雲一つありませんでした。やったぞ、この上天気のタイミングを長いこと待っていたんだ、と改めて感動しました。

 

 千頭駅の改札口は、上図のように右側が外へ出るゲート、左側がアプト式列車りホームへのゲートになっています。今回はアプト式列車に乗って終点の井川まで行くので、左側のゲートを通りました。

 

 千頭駅のホームにて待機していたアプト式列車です。5月上旬の一回目の巡礼でアプトいちしろ駅まで乗り、それから長島ダム駅から奥大井湖上駅まで乗っています。今回は、まだ乗っていなかった奥大井湖上駅から終点井川駅までの区間をも乗って、初めての井川線全線乗車を果たすわけでした。

 

 今回は前から2輌目の一番前列の席に座りました。普通の電車と違って四方がすべて窓になっているアプト式列車ですので、上図のように1輌目の様子もよく見通せました。

 

 千頭駅を9時13分に発車しました。上図は、次の停車駅の川根両国駅を出た後にすぐ右手に見える両国吊橋です。前回の7月下旬の巡礼時に千頭駅前のカーケア中原にて志摩リンビーノをレンタルし、この吊橋へも行って渡りました。

 

 大井川に沿って幾つもの橋梁を渡りました。橋を渡るたびに蛇行する川が左右に移動して景色が変化してゆくのでした。ほとんどは川上の高い崖面の縁のような地形を走るので、戦前の昭和10年にダム建設のための専用鉄道として敷設された当時は相当の難工事であっただろうな、と感じました。

 

 車内に貼ってあったプレートです。乗っている車輌が昭和37年製造、メーカーは日本車輌会社、現在の日本車輌製造株式会社です。今は亡き父が鉄道工学の技術者として勤めていたので、ひょっとしたらこの車輌の製造にも関わっていたのかもしれないな、と感慨深くプレートを眺めました。

 

 泉大橋の赤い鉄橋を眺め、やがてその下をくぐりました。

 

 9時52分、アプトいちしろ駅に着きました。上図は駅の手前の待機線に居たアプト式ED90形電気機関車です。アプトいちしろ駅でこの機関車を、列車の後尾に連結しました。ゆるキャン原作コミック第11巻14ページにも描かれる「合体」こと「ブッピガン」の場面を、今回も大勢の乗客がスマホ片手に見物していました。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)黒森峰女学園 ティーガーⅠ

2021年12月06日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  タミヤ ミリタリーミニチュアNo.216 (商品コード35216)

  制作期間   2015年1月29日~2月5日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 完成です!!

  総評・備考
 ティーガーⅠは、第二次大戦中の戦車の代表格であり人気もあるので、キットも多くのメーカーから多数が販売されている。ガルパンの劇中車は初期型をベースとして一部に極初期型の特徴も見られるという設定になっているため、基本的には初期型のキットを使えば再現出来る、ということになっている。
 公式キットの旧シリーズ版(下のキット一覧の1)は劇中車の形状と異なる内容であったため、これを補完するグレードアップパーツがプラッツより出されたりしたが、現行の新シリーズ版(下のキット一覧の4)はそのあたりも改善されてほぼ劇中車準拠になっており、おすすめである。
 適応キットで作る場合は、スモークディスチャージャー、エアクリーナー、フェンダー等が劇中車と同じパーツで入っているかを確認すれば良い。最近は内部も完全に再現されたフルインテリアキットも出ており、ガルパンの劇中車を外からだけでなく内側からも楽しめるなど、制作の幅も広がってきている。色々な意味で再現製作をおススメしたい車種の一つである。

 

  公式および適応キット一覧(2021年10月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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ゆるキャン△の聖地を行く22 その1  三度目の大井川鉄道

2021年12月05日 | ゆるキャン△

 2021年11月27日、土曜日の朝は快晴、前の晩から泊まっていた上図のホテルくれたけイン掛川を7時に出発しました。5月上旬、7月下旬に続いて三度目のゆるキャン大井川鉄道エリア聖地巡礼のスタートでした。

 計画は9月から練ったのですが、土日の2日間が雲量ゼロに近い快晴であること、を実施の前提条件としたため、9月も10月も悪天候続きで見送り、11月に入っても土日がなかなか晴れず、半ば諦めかけていました。しかし、ラストの27、28日がやっと快晴の予報となったので、救われたような思いで26日の退勤後に新幹線で掛川へと向かったのでした。

 

 掛川には、二度の天浜線ゆるキャンラッピング車輌での巡礼時にも泊まっており、7月下旬の前回のゆるキャン大井川鉄道エリア聖地巡礼でも泊まっているので、宿も上図のJR掛川駅もすっかり馴染みになっていました。

 

 掛川駅で7時6分発の沼津行き普通列車に乗り、14分後の7時20分に上図の金谷駅で降りました。大井川鉄道へは、過去に藤枝からも一度行きましたが、新幹線の停車駅がある掛川のほうが何かと便利です。

 

 JR金谷駅の隣にある大井川鉄道の金谷駅です。ゆるキャン原作コミック第10巻114ページ1コマ目では「奥静大井川線金谷駅」となっていますが、駅舎の外観はそのまま描かれます。3期のアニメ化が実現すれば、ストーリーの流れからいっても大井川キャンプ編は必ず出ますから、この可愛らしい駅舎も登場することでしょう。

 

 今回の聖地巡礼は1泊2日の行程にて大井川鉄道エリアのゆるキャン聖地未訪地域を二ヶ所回る計画でした。1日目の27日は井川地域とし、上図の井川駅までアプト式鉄道で行って、志摩リンと土岐綾乃がバイクで巡った井川ダムなどの聖地ポイントを歩き回る、という予定でした。それで、27日のレポートは井川編として綴ります。

 

 とりあえず、金谷駅の駅名標を記念撮影。

 

 ついでに記念の自撮り。やっと三度目の大井川エリア聖地巡礼に行けるのだ、と嬉しくてたまらないホシノでした。本当はキリッとした表情で撮りたいのですが、どうしても笑ってしまうのでした。ゆるキャン聖地巡礼に行くと、いつもこんな感じになっていますね・・・。

 

 今回の千頭行きの普通列車は、初めて見る旧東急電鉄の7200系でした。過去の二度の大井川鉄道行きでは全然見かけなかった車輌です。旧近鉄、旧南海の車輌に比べると新しい雰囲気がありますが、昭和43年(1968)製造なので、旧近鉄の車輌とあまり変わらない古さです。
 ともあれ、これで大井川鉄道本線の3種類の普通列車を、全て乗ったことになります。

 

 今回の切符は、御覧のとおり2日間の周遊きっぷでした。27、28の二日とも大井川鉄道を利用するからでした。

 はじめの計画案では、27日の宿を千頭か寸又峡温泉にてとる計画でしたが、コロナ感染沈静化および感染者数の減少にともなう観光需要の回復によって宿はどこも満員となって取れませんでした。そこで次善の策として掛川のくれたけインに連泊することにして、二日とも金谷から千頭までの本線を移動する形となりました。
 ですが、結果的にはそれで良かったのでした。その理由は後に述べます。

 

 快晴の大井川沿いの列車の旅は、三度目となった今回も心地よく楽しめました。もともと、こういう地方鉄道の旅が大好きなのです。山奥へ深く分け入ってゆくような鉄道路線の旅は、とくにワクワクします。次第に深くなってゆく秘境感が味わえるからです。

 

 5月上旬の一回目の聖地巡礼のラストで立ち寄った塩郷の吊橋を車窓から撮りました。あの吊橋を往復したのがもう半年前のことなのか、と月日の過ぎゆく速さに改めて驚かされたことでした。  (続く)

 

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西住家 Ⅱ号戦車F型 作ります!! その4

2021年12月04日 | ガルパン模型制作記

 ステップ1の続きです。組み立てた背面部の、パーツJ44においてガルパン仕様への修正を施します。上図赤枠のパーツで、発煙筒ケースにあたります。御覧のように表面に5つのリベット穴がモールドされています。

 

 ところが、劇中車の同部分には5つのリベット穴がありません。これに合わせます。

 

 パーツJ44の5つのリベット穴をパテで埋めて消しました。

 

 残るはA37から垂れる紐状の部品ですが、これは後で自作する予定です。

 

 ステップ2ではインテリアの操縦席などを組み立てます。ステップ3でもインテリアの各所を組み付けます。ステップ4ではギアボックスなどを組み立てます。

 今回のキットはインテリアも再現出来るので、車内のほうもガイド指示に沿って組み立ててゆきますが、エンジンルーム内のパーツが入っていませんので、エンジン等は作れません。それでは物足りませんので、私なりにエンジンルームのほうも出来るだけ再現してみようと思います。今回の制作の大きなテーマと位置づけてゆきます。

 

 ステップ2に進みました。まずは操縦席などを組み立てます。

 

 組み上がりました。履帯レバーのC1およびC2、操縦席のC59、何かのパーツC41は、塗装するまで仮組みとしておきました。

 

 続いてペダル類などを組み立てます。

 

 組み上がりました。これらはガイドの指示通りに接着して組み立てました。車内への取り付けは塗装後に行う予定です。

 

 一度、仕上がりの状態を確かめるために、全てのパーツを仮組みで入れてみました。

 

 こんな感じです。操縦席が左寄りになっていますので、右の方形台の上にギアボックスが配置されるのだと分かります。インテリアの各パーツは塗装しながら取り付けてゆく予定ですので、自分なりに段取りを決めてメモしました。キットでは省かれているエンジンルーム内も完全再現してみるので、それらも含めた多数の追加作業が加わります。その手順をあれこれ考えつつ、次の作業に進みました。  (続く)

 

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戦車工場、作ります!! その38

2021年12月03日 | ガルパン模型制作記

 大洗女子学園の広報車九五式小型乗用車に積んだミニクレーンが、ガルパン戦車工場B棟に到着しました。

 

 ケイはいつもの到着報告でしたが、園みどり子は初の戦車工場入りなので、生真面目に自己紹介をしました。

 

 ミニアートの3トンミニクレーンは、なかなか好評であるようです。これを積んでいる九五式小型乗用車が、ガルパン世界でのトラックとしては最小クラスであるため、工場内でも自在に動き回れます。クレーン車として重宝がられそうな雰囲気です。

 

 早速、現場責任者のカチューシャが、九五式小型乗用車をクレーン車として使わせて欲しいとの依頼を園にもちかけました。本来はカモさんチームの広報車であるので、はじめは難色を示した園でしたが、カチューシャがきちんと手続きを踏んで角谷生徒会長と西住隊長とに許可を貰う積りであることを伝えると、自身の一存では断れなくなったようでした。

 

 カチューシャはさらにケイからも話を通してくれるように依頼しました。角谷杏とは知己であるケイなので、快諾しました。こうなると、園はいよいよ断れなくなり、何も言わずに事の成り行きを見守るしかなくなったようです。

 

 たまたま見学に立ち寄っていたアンチョビが話を聞きつけ、自チームの修理や整備にも最適で欲しいと言い出しました。カチューシャも自チームに欲しいと返しました。思わぬところで九五式小型乗用車クレーン車が人気になっていることに困惑しつつも、何も言わなかった園でした。

 

 そのうちに腹が決まったのか、九五式小型乗用車を戦車工場でのクレーン車として提供する旨を表明する園でした。みんなで大事に使ってくれ、壊したら罰金をとると宣言しました。もともと大洗女子学園では風紀委員長を務める優秀な人なので、決断も早いですね・・・。ところで、罰金をとった場合、何に使うんでしょうか・・・。
 ともあれ、ガルパン戦車工場に作業車が一台、クレーン車として加わることになりました。  (続く)

 

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西住家 Ⅱ号戦車F型 作ります!! その3

2021年12月02日 | ガルパン模型制作記

 ステップ1の続きです。表面モールドを消した前面装甲A24を車体Zに組み付けました。

 

 続いて、前面装甲A24のリベットの位置を、上図の赤円内のように左右の端に移しました。

 

 次は背面部の組み立てです。まずC34の不要モールドを組み立てガイドの指示通りにパテで埋めて消しました。

 

 公式設定図における劇中車の背面部分です。今回のドラゴンのキットで組み立てる場合、幾つかの改変が必要となります。

 

 背面部分で組み立てるパーツを全て切り出して準備しました。

 

 劇中車に合わせて、四ヶ所の改変を加えつつ組み立てました。

 

 四ヶ所のガルパン仕様への改変ポイントは、上図の通りです。パーツC37はここではいったん左右とも取り付け不要としました。後のステップ23で上下の車体を合わせる際に、フェンダーのA17およびA18に繋ぐスプリングなので、この段階では正確な取り付け状況がつかめないからです。パーツの長さも足りるかどうか分かりませんので、場合によっては改造が必要になるかもしれません。
 C91は車間表示灯ですが、劇中車では取り付け位置がやや上になります。同じようにパーツA36もやや上に付けます。バックランプのJ36は、組み立てガイドでは基板のエッチングパーツM34を伴いますが、劇中車では車体に直接付きますので、エッチングパーツM34は不要です。J36を直接取り付けます。

 

 C70は細い棒なので折れないように注意しつつ、慎重に取り付けました。

 

 あとは、組み立てガイドの指示通りに組み付けました。

 

 背面部がいちおう仕上がりました。牽引器のA37から下げられるチェーンMA15は、劇中車ではパイプ状になっているため、後でパイプ状のパーツを見繕って交換することにしました。  (続く)

 

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