また、お年寄りの行方不明情報の放送が消防署から流れる。
度々放送が流れるが、今日は86歳の男性である。
我が家からは かなり離れた地域だが、昨日から行方が分からないらしい。
何処でどうしているのか、寒いだろう。
昔、私の父も徘徊で、駅で駅員に保護されたことがある。
姉が迎えに行ったのだが、ステテコ姿でカッターシャツのポケットには千円札の束を丸めて入れてあった。
昔だけの記憶が突如蘇り、自分の生まれ故郷の三重県とか、過ごしてきた和歌山、名古屋に行きたかったのか。
その時父はまだ70代だったが、認知症の症状になるのが早かった。
お年寄りは、邪魔がられたり嫌われたりするけれど、今の平和な日本を築いてきた功労者たちである。
お年寄りの徘徊。 何を考え、どうしているのか。
我慢我慢で生きてきて、今やっと自由になったのかも。
鳥になったような気分で何処かを歩いているのか。
この寒さのなか、どこかで倒れてるのではないか。 早く見つかって欲しい。
メジロよ、あっち飛び回り、こっち飛び回り、あんたは自由やね。