ホテリアーさんが二輪とか言っていますが、バイクの事ではなくて、
二輪の馬車でシェーズ(chaise)と呼ばれていた物の事です。
主人公が12ギニーが何とか・・・とも言っていましたが、L.スターンがオテル・ダングルテール(英国館)で二人乗りのシェーズを
買った話を元ネタにしてあります。
今回もフランス語が入っていますが、これはあっちで買い物する時の決まり文句なのかどうか・・・。
でも、もしかしたらほとんど全てのフランス旅行ガイドブックにでも入っていそうな表現です。
&ホテリアーさんは英語の比較級かましてるし。
英国館のホテリアーさんは、スターンが泊まって、ホテルの事を小説(センティメンタル・ジャーニィ)に
書いたおかげで大儲けしたらしいです。
・・・しかしこのホテルには、さらに18世紀史の超大物(場合によっては幼稚園生でも知ってる人)
―がスターンの約2ヶ月前に宿泊している事にはどうも気付けなかったようです・・・。
まあ・・・一応神童とは言われていましたけど、10歳にもなってはいませんでしたしね。
いつかは分からぬ遠い未来に賞賛される天才よりも、今か近い未来にお金儲けができるネ申が
英国館のホテリアーさんには必要で、スターンこそがそうだったのかもしれません。
今もしこのホテルが残っていれば(どなたかご存知の方はいらっしゃいますか?革命期には大丈夫だったんでしょうか?
カレー市の郷土史編纂委員会の人に聞かないとやっぱり分かりませんか?)、
室内のドレッサーの引き出しの中にある、紹介パンフ当たりにでも、このような事が書かれているのでしょうか・・・?
当ホテルは18世紀中頃の英国の流行作家、ローレンス・スターンにより、
彼の小説「ボヤージュ・サンティマンタル・アン・フランス(1768年)」に描かれて、
当時の欧米で一躍有名になりました。
―超大物さんについては、何とまぁ!ゲンキンにも庭に宿泊記念の銅像とか、
ロビーの壁に宿泊記念のプレートが目立つように埋め込まれているのかもしれませんね。
<次回の更新は6月9・10日の予定です。>