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スクリーントーンの節約のためと書きましたが、
本ページもトーンを全く使わず、インクのみで描けました。
本物語、最初の方はかなりトーンを使っていますが、
初心者は背景ナシの顔面アップとトーンの多用が目立つとの事なので、
これでも作者の画力が上がって来てはいるという事なんでしょうか。
まあ、何度か繰り返し書いているように、
話の最初の方は理屈っぽくって議論が多かったので、
顔ばっかしトーンばっかしでも、
それはそれで合っていたのかもしれませんが ―― 。
南フランスとはいえ、緯度は北海道より高い所だし、
初冬の朝は、まだ真っ暗な中を小学生が通学していました。
同じ頃、作者は5時起きでもした気分でホテルの食堂で朝食を取っていました。
プロヴァンス地方全体的に、
昼でもかなり寒くて、
特に曇り空+強風の日は堪え難しといった感じでした。
「 トリストラム・シャンディ 」 の第7巻41章でも、
アヴィニヨンは強風が吹く所とありましたが、
確かに到着した日の風は強かったです。
でも、作者はレ・ボーの町での風の方が、
荒涼とした風景と相まってさらに強いと感じました。
ハリソンさん、
具合の悪い時には温かい物でも食べて早く休もうってトコですが、
ご存じ、プロヴァンスはハーブの聖地なので、
食事もフツーにハーブまみれなのでした。
で、英国のアッサリ味に慣れたハリソンさんは、
オテル法王庁の食堂で、
何も食べられずにどーしよーと困っているのでした。
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それが合わないんじゃつらいわよねー。
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