18世紀西洋を舞台にした物語というと、
宮中を舞台にした愛憎劇とか、
地方の富裕階級の邸宅を舞台にした恋の駆け引きとか、
他には階級上昇もしくは転落を到着点とした一本道、
――みたいな物が大方なんじゃないかという印象です。
だから、この話みたいに、
主人公が時代に翻弄され、激しい愛と運命の渦に飲み込まれる。
―― 何て事が今の所無い。
三代革命を控えて、
あちこち綻 ( ほころ ) びが見える中でも依然厳しい身分制度が続いていて、
それでも美貌や知力や才能や努力などで上手く隙間に入り込んで立身位を極める。
―― 何て覇気が全くとまでは言わなくても、
ほとんど感じられない。
―― 何て話は珍しいんではないでしょうか?
まあ、トリストラム・シャンディさんの縁者だという事は差し引いたとしても。
しかも、話の後半はあまりにも卑俗な * * * * ( カタカナ四文字 ) 談となって行くのでした。
このホテル、外観と内装はモダンで立派なんですけど、
とある場所が次回、マー坊の怒りを爆発させます。
多分、マー坊、こういう事だったのなら…ヴェルサイユ宮殿でも激怒して、
たとえルイ15世陛下にであろうともモーレツ説教するんでしょうな!
次回の更新は近日。