漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

なぐさめと励まし(11/13) 何ゆえに…書かれ、読まれ、訳されるのか?

2008年08月09日 15時34分18秒 | 第9話/なぐさめと励まし

ハリソンさんが「トリストラム・シャンディ」を読んだ理由は、
第7話第8話にありますが、デュポン先生が全訳に挑戦して、
ハリソンさんが3コマ目で言っているような活動をしているのは何ゆえなのでしょうか?

 デュポン先生も、いずれはシャンディ氏が誰なのか、
自伝小説の執筆の真の動機は何なのかをウォルポールさんの策略から知ってしまい、
失望する事になるのですが…。


ウサちんよ~。第9話も来週の土曜日が最終で、
第10話ではゴスヲタオヤジが華麗にカムバックして来るらしいぜ。

ホント?
もっと18世紀っぽい感じの、お城や宮殿やお屋敷でのパーティとか
舞踏会とかの場面
ってのがこの話では出て来ないのかしら?
何か登場人物が「ホテル」とか「カフェ」とか「アパート」とか、
今と大して変わらない場所で語り合いばっかりしてる。
そーゆう点でこの話変わってるよ~!!

ルソーさんの書いた話はへ理屈やお説教が多いって、
第9話の間中、非難の槍玉に上がり続けていたけど、
「ハリソンさんはカノ紳士」は議論のシーンがやたらと多いわよね~。

ルソー殿に限らず、18世紀の書き物は全般的に理屈っぽかったり、
著者や登場人物が説教していたり、議論の場面が多かったりするのじゃ。
作者はその雰囲気を真似ているのじゃろ。
「描いて論ぜず」はもう少し後の時代に
なってからの事なのじゃ。

18世紀を舞台にした話といったら、
私はコレが最高傑作だと思うわっ!!

「欲望の聖女(セイント)令嬢テレジア」
うわあぁぁぁっ!!タイトルからしてずげっ!!
「いい…わ、素敵よピエール、最高だわ!」(小学館フラワーコミックス・スペシャル第1巻より引用。句読点は読みやすさを考慮しての物。)
― って、ママン!俺の事言えないじゃないですか~!?
これ凄杉ですよ!スケベ度が高い男程ドン引きする確立が高いくらい凄杉ですよ!!

タッキーちゃんが、「ズバリ言うわよ!」でインリン様のM字開脚のグラビア見てホン投げちゃった時みたいねっ♪
私はね~、もうこういう年だし、そんな場面はどうでもよくって、
あの抑圧の時代にありながら、テレジアさんが陽気でおおらかで度胸満々でしたたかに生きられたって所が素敵で大好きなのよ~!
「私はロベスピエールを断頭台に送った女。」
なーんて、綺麗な顔で微笑みながら、さらりと言ってのけちゃってるんだもの。

ホントに凄いわ!
もっと大勢の人にこういう女性もいたって知ってほしくて、私もデュポン先生みたいに啓蒙活動しているのよっ!!

どーやって買ったんですか?

「どーやった」 ― って?
普通によく行く本屋で、本体+消費税を出して1巻ずつ買ったわよ。



少なくとも第1部「フランス通過編」では議論の場面が多いでしょうな。
その後は議論の場面が徐々に減って行って、
最後は普通の物語進行っぽくなって行くんじゃないかと…予想しているのですが。
今日の続きは明日。


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