え~、フレディ君が探していた2冊の中で、
フランソワ・ダレルのノストラダムス研究書というのは、架空の書です。
「 ノストラダムスの大予言 」
で、一世を風靡した五嶋勉さんの創作だと、
SF作家の山本弘さんが、 「 トンデモノストラダムス本の世界 」 で書いていました。
「 パンタグリュエル占い 」 は、実在する書物で、
ラブレーさんが、偽名を使って書いて、
自作の 「 ガルガンチュワとパンタグリュエル物語 」 の付録にしてたようですな~。
内容は、「 1冊あれば毎年使える、お得な占い暦 」 だったようです。
▲ 日本で毎年秋くらいから売り出す、
占い暦もよく見るとそうだよね~?!
毎年おんなじような事書いてあるって感じだしさ~っ!!
ともかくも、 「 ノストラダムスの大予言 」 と 「 占い暦 」 には
散々騙されて来たわい!
若くて人間的に未熟だったから、
占いとか権威とか… and 人の話全般に乗せられやすかったんだけど。
もう、そうはさせないぞっ!
1998年の晩秋にフランスへと行った時、
ついでに書店へも行って調べてみたけど、
本場のはずなのに、日本みたいにコーナーを設けたりとかなんては…
ともかく全然盛り上がって無かったぞっ!
ローレンス・スターン聖下作の 「 センティメンタル・ジャーニィ 」
フランス語版をいろんな本屋で探しても探しても見つからなかったのに、
一見ありそうもない雰囲気だった、地方の小っちゃな本屋さんの店先で、
「 ノストラダムスの予言書 」 と一緒に見付けたのでした。
しかも隣同士に置いてあったんです。
…この場合は、ウォルポールさん的っていうか、セレンディピティなのかな?
こういう不思議な方法での本とのめぐり合いもあるのですが、
フレディ君が言ってるように、
書店や図書館で、本自体が凄い売り込みをしている
という出会い方もあるのでした。
同じく、スターン聖下作の 「 トリストラム・シャンディ 」 の方が、
そのいい例だったのでした ― 。
〈 次回の更新は、3月6 ( 土 ) ・ 7 ( 日 ) 日の予定。 〉