年に2回開催される、この時期恒例、地元の一般団体戦(リーグ戦)に出場。
1部~7部、会場には1300人くらいの選手がいて、なんと3スペース、合計60台で行われるというとんでもない規模のローカル大会。
1チームがA~Dとか複数に分かれてエントリーしていて、1部や2部のAチームには現役の実業団の選手もいたりするからかなりレベルも高いし、なによりもみなさん熱い。
ゴルフに夢中のおじさまというのは誰でも分かりやすく想像出来るものだけど、この会場にいる老若男女はそのゴルフが卓球になったような、まさに「夢中」で取り組んでいる熱い方々なんだなと毎回思う。
だから、みんな目が輝いている、活き活きしてるんだなと思った。
で、僕の試合。
もちろん今回も全勝を狙っていた。
6部ということで、正直甘く見ていたところがあった。
会場へ向かう前、自宅でルーティン・ワークは行ったけれど、会場ではまったくボールを打たなかった。
試合も進行上の理由からゲーム前の乱打(練習)は全く無し。
だから「お願いします!」と試合が始まってからその日初めてボールに触れることになる。
案の定、ちょっとボールタッチの感覚が覚束ない。
「あぁ、こりゃダメだ」と後悔した(笑)
けれど、繰り返し練習して身につけてきた技術もあり、それはしっかりと発揮できたし自信も持てる結果だった。
今回の6部の試合、思っていた以上にレベルが高かった。
3試合中1勝2敗。
自分で言うのもなんだけど、どれも結構熱い良い試合だったと思う。
みなさん、車椅子だからというような遠慮は一切なし。
もちろんサーブからも普通に狙ってくるし、隙あらば思いっきりフルスイングして強打を打ち込んでくる。
自分の得意な形をぶつけてくる。
それが嬉しかったしめちゃくちゃに楽しかった。
車椅子同士ではまず無いようなボールがたくさん飛んでくる。
逆に相手からしても、車椅子の僕のようなボールは普通ではない。
だからお互い新鮮な感覚で「本気」でやれた、楽しめた。
試合の後の「ありがとうございました!」の握手が、お互いに息を切らしながら、汗を流しながら満面の笑みで固く交せたのがすごく嬉しかった。
達成感以上の幸福感を得た瞬間でもあった。
だからこそ、負けた悔しさも大きいのだけれど。
傍で見ているおじさま方が車椅子の僕のプレーを「レシーブをあそこへやって、次の球をあそこへやってって狙ってるんだね・・・なるほどねぇ」と解説したりもしていて、初めて車椅子のプレーを見る方々も多少は楽しんでもらえたようで、それも嬉しかった。
敗戦の課題は明確。
それはコーチからもいつも言われることだし、自分自身常に意識していること。
その意識をさらに高めなければいけないと痛感。
まだまだそれを自分のものに出来ていないのはそういうこと。
今回対戦したレベルの健常者と普通に試合をやって勝つ。
そうなりたい。
多分、相手ベンチのアドバイスがなければ僕はストレートで勝ててたと思う。
だっていつもと違ったボールに選手本人は戸惑っていたから。
だから1セット目はどの試合も圧勝だった。
逆にそこで流れをグイッと変えることをした相手ベンチのアドバイスは素晴らしいと思う。
相手の戦術が2セット目からガラッと変わって、逆に僕は自分のペースを保てなくなったわけだから。
余談だけど、去年一年間いろいろとご指導いただいたことで、受けたその指導だけでなくその背中を拝見出来たことから、指導者のあるべき姿、コーチというものがどうあるべきなのか、僕の中での「普通のコーチ」「良いコーチ」「素晴らしいコーチ」そして「ダメなコーチ」の判断基準が明確に出来た。
この場合のコーチというのは試合におけるベンチコーチも含むわけだけど、今回の対戦相手のベンチコーチ、というかチームメイトなのだけれど、その方々はみなさん素晴らしい方だった。
それはチームワークの表れであり、それぞれの選手が高い意識を持って卓球に取り組んでいる証でもあったように思う。
だからこそ、僕も気持ちよく試合が出来たのだと振り返る。
でも次は負けない。
僕の方がもっと大きく成長してやる!
海外も含め、公式戦ではお互いにベンチコーチを有しての試合が当然になる。
だから相手と言うのはベンチも含めてのものになり、プレーの技術だけでなくベンチワークも含めて戦わなければならない。
そこにはチームワークや信頼関係も構築していく日々の取り組みもまた重要になるということ。
新年早々の試合でそれを再確認出来たのはラッキーなことだった。
そして、新年の抱負。
実は今年は国際大会へは行けなくなった。
派遣選手に選ばれなかった。
年に1度の選考の対象となる試合では基準を満たす結果ではあったけれど、去年の海外での試合の結果から選考は見送られる形となった。
残念だけれど仕方ない。
でも考えてみれば、国内大会で優勝している訳でもないのに代表になろうとするのは確かにおかしな話。
僕のコーチ達は実際にオリンピックや世界選手権の代表を競った経験があるし、そういう世界を深く知る方々だから、今回の僕の結果を報告した際には開口一番「そんなもんよ!」と言ってくださった。
そして「優勝するしかないね」と言われた。
考えてみれば、今まで「勝つ」と強く思っていても、「優勝する」と強く思ってプレーしたことは1度しかないかも。
だから今回も例年の選考基準をクリアした段階でどこか気が抜けてしまったところがあったのだと思う。
まずそういうところがあまちゃんだったとあらためて気づく。
すると、同じ地元の卓球選手で、東京選手権というメジャー大会で4連続優勝されている方がいるのだけれど、先日練習会場でその方に偶然お会いしてお話を伺うことが出来、その中で「優勝の重み」というのを聞くことが出来た。
偶然とはいえ絶妙なタイミングでこのお話し。
「お前もそれを狙う、そういう意識で取り組む段階を迎えているんじゃないのか?」
と、どこか遠くから言われている気がした。
そう、今回の選考漏れはまだノックダウンってわけじゃない。
今はロープ際で相手に打たせているだけ。
これから巻き返す、消耗作戦だ!
(映画の台詞w)
ということで、今年は・・・
国内大会、まずクラス1位になります!
「目指します」ではなく「なります!」とします。
そして、地方を含め複数の大会へ出場すると思いますが、それらの大会でも優勝を勝ち取るように、そう出来るように日々取り組んでいきます。
何をどう取り組むべきなのか?積み重ねていくべきなのか?
それは僕の中ではもう暗中模索ではなくなりました。
そしてそれに協力してくれる、共に進んでくれる方々にも出会えて、その力を得て、前進していく道筋も見えています。
車椅子卓球活動もいよいよ6年目。
さぁ、しっかり頑張りますよ!
遠慮や気づかい、心のどこかでそういったものを常に有していたけれど、こと卓球においてはそれは一切を捨て去ります。
人から何と言われようと、どう思われようと、競技の世界はまず結果ありき。
それを肝に銘じて、ストイックに活動していきます。
今年から、僕は目つきが変わります(笑)
1部~7部、会場には1300人くらいの選手がいて、なんと3スペース、合計60台で行われるというとんでもない規模のローカル大会。
1チームがA~Dとか複数に分かれてエントリーしていて、1部や2部のAチームには現役の実業団の選手もいたりするからかなりレベルも高いし、なによりもみなさん熱い。
ゴルフに夢中のおじさまというのは誰でも分かりやすく想像出来るものだけど、この会場にいる老若男女はそのゴルフが卓球になったような、まさに「夢中」で取り組んでいる熱い方々なんだなと毎回思う。
だから、みんな目が輝いている、活き活きしてるんだなと思った。
で、僕の試合。
もちろん今回も全勝を狙っていた。
6部ということで、正直甘く見ていたところがあった。
会場へ向かう前、自宅でルーティン・ワークは行ったけれど、会場ではまったくボールを打たなかった。
試合も進行上の理由からゲーム前の乱打(練習)は全く無し。
だから「お願いします!」と試合が始まってからその日初めてボールに触れることになる。
案の定、ちょっとボールタッチの感覚が覚束ない。
「あぁ、こりゃダメだ」と後悔した(笑)
けれど、繰り返し練習して身につけてきた技術もあり、それはしっかりと発揮できたし自信も持てる結果だった。
今回の6部の試合、思っていた以上にレベルが高かった。
3試合中1勝2敗。
自分で言うのもなんだけど、どれも結構熱い良い試合だったと思う。
みなさん、車椅子だからというような遠慮は一切なし。
もちろんサーブからも普通に狙ってくるし、隙あらば思いっきりフルスイングして強打を打ち込んでくる。
自分の得意な形をぶつけてくる。
それが嬉しかったしめちゃくちゃに楽しかった。
車椅子同士ではまず無いようなボールがたくさん飛んでくる。
逆に相手からしても、車椅子の僕のようなボールは普通ではない。
だからお互い新鮮な感覚で「本気」でやれた、楽しめた。
試合の後の「ありがとうございました!」の握手が、お互いに息を切らしながら、汗を流しながら満面の笑みで固く交せたのがすごく嬉しかった。
達成感以上の幸福感を得た瞬間でもあった。
だからこそ、負けた悔しさも大きいのだけれど。
傍で見ているおじさま方が車椅子の僕のプレーを「レシーブをあそこへやって、次の球をあそこへやってって狙ってるんだね・・・なるほどねぇ」と解説したりもしていて、初めて車椅子のプレーを見る方々も多少は楽しんでもらえたようで、それも嬉しかった。
敗戦の課題は明確。
それはコーチからもいつも言われることだし、自分自身常に意識していること。
その意識をさらに高めなければいけないと痛感。
まだまだそれを自分のものに出来ていないのはそういうこと。
今回対戦したレベルの健常者と普通に試合をやって勝つ。
そうなりたい。
多分、相手ベンチのアドバイスがなければ僕はストレートで勝ててたと思う。
だっていつもと違ったボールに選手本人は戸惑っていたから。
だから1セット目はどの試合も圧勝だった。
逆にそこで流れをグイッと変えることをした相手ベンチのアドバイスは素晴らしいと思う。
相手の戦術が2セット目からガラッと変わって、逆に僕は自分のペースを保てなくなったわけだから。
余談だけど、去年一年間いろいろとご指導いただいたことで、受けたその指導だけでなくその背中を拝見出来たことから、指導者のあるべき姿、コーチというものがどうあるべきなのか、僕の中での「普通のコーチ」「良いコーチ」「素晴らしいコーチ」そして「ダメなコーチ」の判断基準が明確に出来た。
この場合のコーチというのは試合におけるベンチコーチも含むわけだけど、今回の対戦相手のベンチコーチ、というかチームメイトなのだけれど、その方々はみなさん素晴らしい方だった。
それはチームワークの表れであり、それぞれの選手が高い意識を持って卓球に取り組んでいる証でもあったように思う。
だからこそ、僕も気持ちよく試合が出来たのだと振り返る。
でも次は負けない。
僕の方がもっと大きく成長してやる!
海外も含め、公式戦ではお互いにベンチコーチを有しての試合が当然になる。
だから相手と言うのはベンチも含めてのものになり、プレーの技術だけでなくベンチワークも含めて戦わなければならない。
そこにはチームワークや信頼関係も構築していく日々の取り組みもまた重要になるということ。
新年早々の試合でそれを再確認出来たのはラッキーなことだった。
そして、新年の抱負。
実は今年は国際大会へは行けなくなった。
派遣選手に選ばれなかった。
年に1度の選考の対象となる試合では基準を満たす結果ではあったけれど、去年の海外での試合の結果から選考は見送られる形となった。
残念だけれど仕方ない。
でも考えてみれば、国内大会で優勝している訳でもないのに代表になろうとするのは確かにおかしな話。
僕のコーチ達は実際にオリンピックや世界選手権の代表を競った経験があるし、そういう世界を深く知る方々だから、今回の僕の結果を報告した際には開口一番「そんなもんよ!」と言ってくださった。
そして「優勝するしかないね」と言われた。
考えてみれば、今まで「勝つ」と強く思っていても、「優勝する」と強く思ってプレーしたことは1度しかないかも。
だから今回も例年の選考基準をクリアした段階でどこか気が抜けてしまったところがあったのだと思う。
まずそういうところがあまちゃんだったとあらためて気づく。
すると、同じ地元の卓球選手で、東京選手権というメジャー大会で4連続優勝されている方がいるのだけれど、先日練習会場でその方に偶然お会いしてお話を伺うことが出来、その中で「優勝の重み」というのを聞くことが出来た。
偶然とはいえ絶妙なタイミングでこのお話し。
「お前もそれを狙う、そういう意識で取り組む段階を迎えているんじゃないのか?」
と、どこか遠くから言われている気がした。
そう、今回の選考漏れはまだノックダウンってわけじゃない。
今はロープ際で相手に打たせているだけ。
これから巻き返す、消耗作戦だ!
(映画の台詞w)
ということで、今年は・・・
国内大会、まずクラス1位になります!
「目指します」ではなく「なります!」とします。
そして、地方を含め複数の大会へ出場すると思いますが、それらの大会でも優勝を勝ち取るように、そう出来るように日々取り組んでいきます。
何をどう取り組むべきなのか?積み重ねていくべきなのか?
それは僕の中ではもう暗中模索ではなくなりました。
そしてそれに協力してくれる、共に進んでくれる方々にも出会えて、その力を得て、前進していく道筋も見えています。
車椅子卓球活動もいよいよ6年目。
さぁ、しっかり頑張りますよ!
遠慮や気づかい、心のどこかでそういったものを常に有していたけれど、こと卓球においてはそれは一切を捨て去ります。
人から何と言われようと、どう思われようと、競技の世界はまず結果ありき。
それを肝に銘じて、ストイックに活動していきます。
今年から、僕は目つきが変わります(笑)