車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

2024年を振り返る

2024年12月26日 21時42分32秒 | 日記
結論からすると、別段大きなターニングポイントの無い一年だった。

けれど、小さい(という表現は使いたくないけれどw)ところでの変化は様々あったしそれを実感出来た一年でもあった。

その積み重ねというか集合体というか、それが結果的に僕の中で大きな変化をもたらしてくれて、一年の終わりのこの時期にはこれまでにない気づき、発想を得ることが出来た、そんな一年になった。

ここで再三言ってるけど、ホント、積み重ねだと思う。

それがどれくらい積み重なるといいものなのかは分からなくて、基準も明確じゃなくて、でも積み重ねなきゃいけなくて、これでどうだ!と思っても足りていなくて、それで打ちひしがれてるとその間に置いていかれるから、だからとにかく歯を食いしばって積み重ね続けなきゃならなくて・・・の繰り返し。

でもそうしていると「あ、そうだったんだ」と気づく、納得できる瞬間があって、それは積み重ねているからこそ気づけること、得られる答えであり、言い換えるなら努力の証(自己評価でこういう言葉を使うのは好きじゃないけど子供たちを含む他者にはよく使うw)で、結果的にはそれを今まで以上に実感出来た一年に思える。

学ぶとか学習するとか情報のインプットは好きな方なので内側の構築備蓄はそれなりに出来ていると胸を張れる。問題は結果というパフォーマンス、アウトプットの部分なんだなぁ。

12月にあったものすごく大切な試合がまさにそれだった。

非公開で行われる来年度の代表選考会。

そこに合わせて取り組んでいたし、コンディションもバッチリの状態だった。

積み重ねてきたことも今までになく自信を持てていたし、今の自分の力を存分に発揮してやろう!という意気込みもあった。

がしかし、練習の成果を発揮できない(笑)

いつまでそんなことやってんだ!と叱咤×10、激励×0の自己評価だった。

確かに良い部分もあった。

でも反省点の方が何十倍も多かった。

自身があったからこそ、今回は特に酷く感じた。

それをどうすれば解決出来るのか?

どうすべきなのか?

もうずっとそれを繰り返している訳だけど、ここにきてまたこの感じというのには自分自身悔しい思いだったしショックを受けた。

ホント、この繰り返し。

そんな感じでこの一年を締めた訳だけど、でも確実に積み重ねているものは実感出来ていて、今までずっと僕を覆っていたモヤモヤがようやく消えて晴れ渡りそうな機運を感じ得ることが出来た。

長かった(笑)

これこそまさに周囲の支えのお陰。

様々なコーチ達の存在、指導、その学びがあればこそ。

これを維持していくには自分自身の根本的な成長が絶対条件であり、その成長があるからこそそれを取り巻く様々なものが成長していけるのだと思う。



「アスリート・ファースト」

という言葉が一時流行ったけれど、僕のお世話になっている専門家曰く、「あれは間違った言葉なんです」と言っていた。

日本では東京2020が決まった頃から使われるようになった言葉だったけど、欧米ではそんな言葉は使っていなくて、基本理念としてはその当時からすでに「アスリート・センタード」という言葉があったそうだ。

その意味は敢えて割愛するけど、自分自身の活動において、センターに位置する自分の更にセンターの部分を磨き成長させていくことが大切だと思う。

そのコアの部分の成長があればこそ、そこから成長が広がっていくというもの。

枝葉の成長の前にまず幹や根の成長がある訳だし。

そっちが育たなきゃ自立すらできない。

そんなのは嫌だ。

「基礎」とか「土台」というけれど、何をもってそれとするのか、解釈それ自体が人それぞれ。

その点僕のそれはしっかり定めることが出来ている。

だからこそ、それを軸としてこれからもしっかり成長していけるようにまず自分を磨いていく。

それが未来という結果を生むはずだから。

でも世界中のみんながそうやって成長し続けている。

だから競技の世界において成長っていうのは自己満足では成り立たない。

他者の存在を認めつつ、受け入れつつ、磨いていかなければならない。

その為に必要なのは・・・

うん、理解出来ている。

現状に満足する訳ではないけれど、だからこそさらなる成長を求めて試行錯誤していける。

この調子で来年も頑張っていこうと胸を張れる。



人生で大穴を当てるようなことはまず無いと言えると思っている。

ゼロではないだろうけど、だからってそれを当てにするのは僕の生には合わない。

だから、僕はコツコツと積み重ねていく方が良い。

来年もそうしていく。



今年もお世話になりました。

ありがとうございました。

来年もまずは体調管理をしっかり行ってケガなどもしないよう十分に注意し活動していきます。

皆さんもどうぞよいお年をお迎えください。

カモン白蛇!(笑)

大阪遠征

2024年12月06日 21時43分14秒 | 日記
毎年大阪舞洲で年に2回開催されているピンポンパーンという車椅子卓球大会があって、今年も参加させていただいた。

一般的な大会や公式戦とは違って、車椅子の卓球チームが主催するものなのでアットホームな感じで、また「もてなしの心」が様々なところで見受けられる温かくユニークで面白い大会。

でも、参加する選手は国内トップの選手が多く、今年の全日本でクラストップの選手が3人、2位の選手が5人、僕を含めベスト4の選手が4人、他にも国内トップレベルの選手が様々に集った錚々たるメンバーによる大会。

更には立位や健常者の方も車椅子に座って参加OKの大会なので、立位の代表選手やプロコーチなども加わったハイレベルな大会なのだ。

だからこそエントリーする価値があるし、大会スポンサーでもある地元企業のマジで美味しいご当地ソースが参加賞でもらえたりもするので2度おいしいのもあり(笑)、パラ卓球界では時期の風物詩と言える大会でもある。

参加する選手それぞれで目的意識は様々あるだろうけど、僕の場合は次の試合に向けた確認と準備という意味合いが強く、テーマをもって挑むものだった。

僕は金曜日に仕事を終えてから移動し、土曜日は会場でお昼から多くの選手達と一緒に前日練習。

そして日曜日が試合という流れ。

ちなみに僕はいつもマイカーで移動。

日曜日も試合を終えたその足で車を走らせ帰京したのでした。



そして試合。

主催者の判断により選手のレベルに応じた予選リーグが設けられ、更に当日のくじ引きによる組み合わせでメンバーが決まるというシステム。

僕は上位のリーグに入れていただいたのだけれど、そこもすごく濃いリーグに。

パラリンピアンがいれば健常者プロコーチがいて、立位代表選手がいて、さらにもう一人代表選手がいるというもの。

障害によるクラス分けはないけれど、考えてみればリーグ内では僕が最も重いクラスだった。

そんなこと全然意識してなかったけど(笑)

その5人リーグで結果は1位と5位が確定。

2~4位は僕を含む3選手が勝敗数もセットカウントも全く同じということでじゃんけんで順位を決めることに(これも事前にアナウンスされていた方法)。

そのじゃんけんで僕は負けて4位確定。

1~3位が上位トーナメント、4,5位が中位トーナメント(更に下位トーナメントもある)進出なので、僕は中位に進むことに。

そのトーナメントでは嫌なイメージのある選手複数と対戦し、なんとか勝利を重ねて決勝戦まで進み、その決勝も苦手意識のある選手だったけど何とか勝つことが出来て優勝したのでした。

上位トーナメントに進めなかったのは残念だったけど、でも結果的にはより多くの試合を行えたことは僕にとって幸いなことだったし、タイミング的にもそれは良かったと思えていて、様々な点で収穫の多い試合となったのでした。



自分自身の現在地のチェックというのは常々心がけていることだけど、僕の場合それを見誤ることが多い。というか正しく認識できたためしがない。

そりゃそうだ(と肯定する自分もいるw)。

だって、その時の調子の良し悪しもあれば、自分自身の、あるいは環境面などといった外的要因のコンディションの違いもあるだろうし、それだけじゃない、対人競技だからこそ、相手のコンディションの違いもあって然りだから、全く同じ条件なんてのはあり得ない訳だ。

だからこそ、自分の立ち位置を確かめたいなんて思ってみても、正確なことをはかり知るのには無理がある。

でもそれでも知りたい。

知っておきたい。

だからその答えを求めてしまう。

そして結果から自分なりに結論付ける。

だけど、今回もそう、自分が持った印象と実際の立ち位置がどうなのか、そこにはギャップがあるんじゃないかと不安が残る。

まぁきっと誰もがそういうものなのだろうなとも思うのだけれど。

唯一絶対に間違いのない立ち位置、それはチャンピオンのみ。

でも頂点に立てば、立つからこそその位置を失いたくない、奪われたくないという不安がより大きくなるものだろうし、それがより重くのしかかるだろうから、他とは比べようのない大きな不安に苛まれるのだと思う。

であれば、やはり誰でも不安と戦う、ある意味その不安と共存しているのだといえる。

だからこそ、結局その不安を取り除くには毎日の積み重ねしかないなと僕は思っている。

しかしそれで必ずしも不安が取り除けるものではないのもまたリアルなところ。

結局はそのループを繰り返すことになる。



でもそのループを上方向のループにするのか、あるいは下方向にするのか、そこが重要になると考える。

そこには主観だけでなく質の高い客観的評価が不可欠であり、まずその環境を有しているかどうかが大きな分岐点になり得ると思える。

だって、自己評価だけでは都合の良い方向へ向きがちだから。

そしてその客観的評価を受け入れられるだけのコーチャビリティが自分自身どれだけあるかにもよるだろうし、そのフィードバックがどのくらいのレベルで行えるかという相互の信頼関係もあるだろうから、シンプルなことではないけれど、でもループを上下どっちに向かわせるか、それを変化させることは可能だと考える。

だから、柔軟な意思で、信念をもって、突き進むのみ。



なんて言うとカッコいいなぁ(笑)

いずれにしても、立ち位置はよく分からないし不安も拭い去れない。

でも手ごたえを実感できる部分もあったりする訳で、それは日々の積み重ねによるものだと思える。

そうやってPDCAを繰り返していくしかない訳だし、この大阪の試合みたいにそれをチェックできる機会があることをまず感謝したい。



ちなみに、よく聞かれるのが「〇〇で何か美味しいもの食べてきたんですか?」ということ。

今回であれば「大阪」であり、魅力的なメニューはたくさんあるのだけれど、実は試合でも合宿でも遠征に行った際にご当地グルメを食するということは全くと言っていいほど無い。

すごく残念なことではあるけれど、体調管理の為にそうしている。

僕の場合障害の都合上その辺りはよりシビアに管理する必要がある為。

じゃぁ何を食べる?

答えは、コンビニ食。

その方が管理しやすいし調整しやすいしどこでもイコール・コンディションだから。

だからどこへ行っても毎回同じもの、似たようなものになる。

ご当地とは真逆(笑)

で、時々ご当地スーパーのお惣菜。

これは超ドキドキで、その買い物なんかは見るだけで嬉しいし楽しい時間になる。

今回の大阪はコンビニでした。

試合を終えてそのまま帰路につくのだけれど、食事をする時間も惜しいので基本は移動中に車内で食べればいいじゃん、となり、某コーヒーショップのハム&チーズのパンとコーヒー、あるいはコンビニで買ったパンとコーヒーという食事で「腹を満たす」。

コーヒーショップのそのパンは気に入っているので、移動時の食事はむしろそれを意識していて、どこにお店があるというのも頭に入れている(笑)

食べやすさもあるから。

大阪と言えばだれでも思い浮かぶメニューは多数あるけれど、それには一切触れずに帰京。

コーチへのお土産も結局は「名古屋みやげ」を買って帰る始末(帰路途中のSAで、クオリティ重視で選ぶからw)

僕はそんな人間です(笑)



さぁ、季節も進み体調管理がまた一段とシビアな季節がやってきた。

コンディションもスケジュールも様々に自分自身を管理し活動していく。

少しでも上に向くように、それが例えループしていても、上に進んでいればそれもまた良し。

未来の自分を悲しませないように今を頑張る。