先日の3連休は試合・試合・練習の卓球三昧でした。
まず土曜日は横浜で関東選手権大会という試合。
実はこれ、会場が日産スタジアムのすぐ隣で、当日はラグビーW杯決勝戦が行われました。だから、試合とは別のところでメンタルが揺さぶられていました(笑)
これは「車椅子クラス」としての大会なので、障害による細かなクラス分けは行われない大会(国内の大会は大半がそれ)。
もちろん、同じ車椅子利用者でも障害によって身体能力は大きく異なるので、ハンディキャップは見た目以上に大きいもの。その度合いの大きな選手は当然不利になる。
さらに、この大会は予選リーグも無いトーナメントなので、1回戦敗退は即終了となる。遠方からエントリーして来た選手も多く見られたけど、そうした選手が格上クラスの選手と初戦で当たって敗退というのは、正直気の毒にも思える。
だけれど、選手からそれに対する不満は一切聞かれず、僕を含め選手自身もそれを覚悟の上でのエントリーだと思うので、選手のそうした姿、気概にはすごく力を与えられるものだし、潔さというか、どこか武士道精神を思わせるようなものがありました。
で、僕の結果はベスト8で敗退。悔しい結果です。
そして日曜日は都内の障害者スポーツセンター主催の大会へ。
こちらも同様に「車椅子クラス」での開催で、詳細のクラス分けはありません。
でも内容はちょっと違っていて、まず予選があり、それは4人グループでのリーグ戦でした(1位2位が通過)。
でも、3セットマッチ。それが実に怖い。
しかも開会式前の練習時間は全く無し。
ゲーム前の練習も4本のみ。自分のその日のグリップの感覚を確かめるだけで終わる。
だから、一発目の試合はかなり不安。そこが僕のメンタルの弱さか(笑)
で、僕はトーナメントへ勝ち上がり、準決勝で負け、3位決定戦でも接戦の末敗退という悔しいものでした。
ちなみに、この大会ではお昼のインターバルの時間に「ラリー競争」といって、3分間での往復ラリー回数を競うイベントも開催されるのですが、僕は当日に同じ車椅子の女子選手と出場することに。
途中1度ミスをするとまた0からのスタートとなるのでミスをしないことが前提となるのですが、40数回のところでミスがあり再スタート。結局117回で総合4位。この日初めて打った方との記録としてはまずまずかと。次回は200回超えを目指します。
2大会を通して、試合の結果に満足できてはいませんけど、自分の定めていた課題はクリア出来たのでそれは良し。また内容にも手応えを感じることができました。
この調子でさらに積み重ねていき、結果をしっかりと掴めるようにさらに頑張っていこうと強く思えました。
では最後に車椅子卓球あるある(笑)
まず台。
「車椅子対応」という台があります。
エンドラインから台の足の位置が40cm以上内側にあるというもの。車椅子や体の一部が接触しない為に設けられた安全上のルールだと思います。
が、その為に、逆に台の足が一般的なものよりも少ないものがあって、そうした台は天板が簡単にグワングワンと上下に波打つように動きます(笑)
さらに、足がキャスターだけのものだと左右にも簡単にズレるように動きます。
それはそれですごく気になるので、僕はそういう台で試合をするのが苦手です。
でも、「車椅子対応台」ということで、そうした台を利用している所は、特に専門的な施設ほど多いようにも思えますが、試合、大会を開催する場合は、あらためて台の設置方法を今一度確認していただき、卓球ルールに則って使用していただきたいものです。
そしてこれはネタですが(笑)、パラ卓球では「ボールパーソン(球拾い)」のボランティアが付いてくれることがほとんどです。これは試合の進行をスムーズに行うことと、選手のプレー以外での疲労軽減等を配慮したものだと思われとてもありがたいものですが、まずあるあるその1。
動画撮影をしていると、ボールパーソンがカメラの正面に立っていて、写っているのはボールパーソンの背中だけということが度々あります(笑)それに気づけば立ち位置の変更をお願いするのですが、試合中は集中していますからそこに意識が向くことはほとんどありません。ですので、帰宅してそれを見て初めて気づく(笑)中にはゼッケンをつけた選手が空き時間にやってくださっていることもあるのですが、画面に映るのはそのゼッケンのみ。だから、「◯◯さん、どいてぇ〜」と画面に向かって叫ぶことも度々あります(笑)
善意で行っていただいていることに対してそれをネタにするのもなんですが、選手目線での小ネタとして上げておきます。
そしてその2。
試合中にボールパーソンが「おお!」「あ!」「ん!」などと声を上げてくれること(笑)
それが僕のプレーに対しての歓声であれば心地よくもありますが、相手選手へのものであればメンタルをくすぐられるかも(笑)
ちなみに、国際大会では、試合前にボールパーソンの有無を確認されます。「ノー」と言ってそれを必要としない選手も複数います。そういう選手はボールパーソンの立ち位置も細かく注意したりしていますが、おそらくは集中を削がれない為とか、そうした理由からだと思われます。
実際僕も経験がありますが、ある海外の試合で、ボールパーソンのボランティアは現地の小中学生でしたが、僕の試合中にその所作を審判から厳しく指導されるということがありました。それはやはり選手の集中を削がない為、プレーに集中させる為という配慮だと思いました。
そこに気を奪われることは絶対的に良く無いので、パラ卓球においてはそう言った点での配慮や工夫も必要だと思いますし、逆にそれを僕ら選手側が、ボランティアをしてもらうことが当然だと甘えることなく、ただ任せっぱなしではなく自らが積極的に、互いに協力し合い助け合うように取り組んでいくようにしないといけないなとも思いました。
最後に、連休最終日は朝から練習会。
と言ってもゲストコーチを招いた講習会のような内容だったのでハードな練習ではなかったのですが、逆に良いアドバイスを頂くことができました。
ついでを言えば、そのゲストコーチ、なんと僕の恩師やコーチ陣とものすごく近しい方だということで、おそらく近々同じテーブルにつくことになりそうです。
フィジカル、テクニック、そしてメンタル。
それがバランス良く形作られていないと結果は生み出せないだろうし、より高みを目指すのであればさらにそれぞれもバランスの取れた状態でより大きく、高く積み重ねて行かなきゃならないはずですが、それは毎日の積み重ねでしかなく、一朝一夕でどうにか出来るものではないもの。
今まで積み重ねてきたものは間違いなく身についてはいて、これからはその使い道をどうしていくのか、その部分にも磨きをかけていかなければならないし、誰かに言われるのではなく自分でそう気づけたことで、今僕は新たなステージに立っているのだと実感しています。
いずれにせよ、これからもコツコツと積み重ねていきます。
結果はその先にしかありませんから。
まずは次の試合、本番に向けたコンディショニング。
それをしっかり行い頑張っていきます!
まず土曜日は横浜で関東選手権大会という試合。
実はこれ、会場が日産スタジアムのすぐ隣で、当日はラグビーW杯決勝戦が行われました。だから、試合とは別のところでメンタルが揺さぶられていました(笑)
これは「車椅子クラス」としての大会なので、障害による細かなクラス分けは行われない大会(国内の大会は大半がそれ)。
もちろん、同じ車椅子利用者でも障害によって身体能力は大きく異なるので、ハンディキャップは見た目以上に大きいもの。その度合いの大きな選手は当然不利になる。
さらに、この大会は予選リーグも無いトーナメントなので、1回戦敗退は即終了となる。遠方からエントリーして来た選手も多く見られたけど、そうした選手が格上クラスの選手と初戦で当たって敗退というのは、正直気の毒にも思える。
だけれど、選手からそれに対する不満は一切聞かれず、僕を含め選手自身もそれを覚悟の上でのエントリーだと思うので、選手のそうした姿、気概にはすごく力を与えられるものだし、潔さというか、どこか武士道精神を思わせるようなものがありました。
で、僕の結果はベスト8で敗退。悔しい結果です。
そして日曜日は都内の障害者スポーツセンター主催の大会へ。
こちらも同様に「車椅子クラス」での開催で、詳細のクラス分けはありません。
でも内容はちょっと違っていて、まず予選があり、それは4人グループでのリーグ戦でした(1位2位が通過)。
でも、3セットマッチ。それが実に怖い。
しかも開会式前の練習時間は全く無し。
ゲーム前の練習も4本のみ。自分のその日のグリップの感覚を確かめるだけで終わる。
だから、一発目の試合はかなり不安。そこが僕のメンタルの弱さか(笑)
で、僕はトーナメントへ勝ち上がり、準決勝で負け、3位決定戦でも接戦の末敗退という悔しいものでした。
ちなみに、この大会ではお昼のインターバルの時間に「ラリー競争」といって、3分間での往復ラリー回数を競うイベントも開催されるのですが、僕は当日に同じ車椅子の女子選手と出場することに。
途中1度ミスをするとまた0からのスタートとなるのでミスをしないことが前提となるのですが、40数回のところでミスがあり再スタート。結局117回で総合4位。この日初めて打った方との記録としてはまずまずかと。次回は200回超えを目指します。
2大会を通して、試合の結果に満足できてはいませんけど、自分の定めていた課題はクリア出来たのでそれは良し。また内容にも手応えを感じることができました。
この調子でさらに積み重ねていき、結果をしっかりと掴めるようにさらに頑張っていこうと強く思えました。
では最後に車椅子卓球あるある(笑)
まず台。
「車椅子対応」という台があります。
エンドラインから台の足の位置が40cm以上内側にあるというもの。車椅子や体の一部が接触しない為に設けられた安全上のルールだと思います。
が、その為に、逆に台の足が一般的なものよりも少ないものがあって、そうした台は天板が簡単にグワングワンと上下に波打つように動きます(笑)
さらに、足がキャスターだけのものだと左右にも簡単にズレるように動きます。
それはそれですごく気になるので、僕はそういう台で試合をするのが苦手です。
でも、「車椅子対応台」ということで、そうした台を利用している所は、特に専門的な施設ほど多いようにも思えますが、試合、大会を開催する場合は、あらためて台の設置方法を今一度確認していただき、卓球ルールに則って使用していただきたいものです。
そしてこれはネタですが(笑)、パラ卓球では「ボールパーソン(球拾い)」のボランティアが付いてくれることがほとんどです。これは試合の進行をスムーズに行うことと、選手のプレー以外での疲労軽減等を配慮したものだと思われとてもありがたいものですが、まずあるあるその1。
動画撮影をしていると、ボールパーソンがカメラの正面に立っていて、写っているのはボールパーソンの背中だけということが度々あります(笑)それに気づけば立ち位置の変更をお願いするのですが、試合中は集中していますからそこに意識が向くことはほとんどありません。ですので、帰宅してそれを見て初めて気づく(笑)中にはゼッケンをつけた選手が空き時間にやってくださっていることもあるのですが、画面に映るのはそのゼッケンのみ。だから、「◯◯さん、どいてぇ〜」と画面に向かって叫ぶことも度々あります(笑)
善意で行っていただいていることに対してそれをネタにするのもなんですが、選手目線での小ネタとして上げておきます。
そしてその2。
試合中にボールパーソンが「おお!」「あ!」「ん!」などと声を上げてくれること(笑)
それが僕のプレーに対しての歓声であれば心地よくもありますが、相手選手へのものであればメンタルをくすぐられるかも(笑)
ちなみに、国際大会では、試合前にボールパーソンの有無を確認されます。「ノー」と言ってそれを必要としない選手も複数います。そういう選手はボールパーソンの立ち位置も細かく注意したりしていますが、おそらくは集中を削がれない為とか、そうした理由からだと思われます。
実際僕も経験がありますが、ある海外の試合で、ボールパーソンのボランティアは現地の小中学生でしたが、僕の試合中にその所作を審判から厳しく指導されるということがありました。それはやはり選手の集中を削がない為、プレーに集中させる為という配慮だと思いました。
そこに気を奪われることは絶対的に良く無いので、パラ卓球においてはそう言った点での配慮や工夫も必要だと思いますし、逆にそれを僕ら選手側が、ボランティアをしてもらうことが当然だと甘えることなく、ただ任せっぱなしではなく自らが積極的に、互いに協力し合い助け合うように取り組んでいくようにしないといけないなとも思いました。
最後に、連休最終日は朝から練習会。
と言ってもゲストコーチを招いた講習会のような内容だったのでハードな練習ではなかったのですが、逆に良いアドバイスを頂くことができました。
ついでを言えば、そのゲストコーチ、なんと僕の恩師やコーチ陣とものすごく近しい方だということで、おそらく近々同じテーブルにつくことになりそうです。
フィジカル、テクニック、そしてメンタル。
それがバランス良く形作られていないと結果は生み出せないだろうし、より高みを目指すのであればさらにそれぞれもバランスの取れた状態でより大きく、高く積み重ねて行かなきゃならないはずですが、それは毎日の積み重ねでしかなく、一朝一夕でどうにか出来るものではないもの。
今まで積み重ねてきたものは間違いなく身についてはいて、これからはその使い道をどうしていくのか、その部分にも磨きをかけていかなければならないし、誰かに言われるのではなく自分でそう気づけたことで、今僕は新たなステージに立っているのだと実感しています。
いずれにせよ、これからもコツコツと積み重ねていきます。
結果はその先にしかありませんから。
まずは次の試合、本番に向けたコンディショニング。
それをしっかり行い頑張っていきます!