えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

流されないように

2006-06-21 | 日記
 keikoさんて、若いときから(ワタシは17年間しか分からないけれど・・・)とにかく、「自分らしく」「keikoらしく」ということにこだわって生きてきたんだ。
 負けず嫌いで、根性も意外とあって、いいのか悪いのか「自己責任」でなんでも決めて、なんでも行動してしまう。
自立心旺盛っていうのかな?
その分、失敗すると自分を責め、落ち込みも激しい・・・・けど

 syouji さんを「人生後半のパートナー」と決めて歩き出そうとしたとき、半年間、入部を迷っていた職場の茶道部に「入ります!」って、入ってしまったんだ。
「えーっ?!、おちゃー?!!」っとワタシはびっくり!
どうしたのー?って感じだった。

 でも、今になったら分かるような気がする・・・。
syoujiさんとの生活が始まったら、これまで何でも自分の判断で自分のしたいことを自由にやれてきたkeikoさんの生活が一変することになるんだ。
とにかく「自分を見失わないように」って、一番先に考えたんだ。
自分らしく生きるために、syoujiさんとの人生を選んだんだもの、当たり前だよね。
 
 忙しくなるだろうな・・・
 すべてが夫の活動を中心とした生活になるのだろうな・・・
 流されないようにしよう・・・
 keikoらしさを失わないようにしよう・・・って。

 だからなんだ・・・
活動からも、syoujiさんからも「離れた時間」、「離れた空間」を自分のために取って置きたいって・・・・。
syoujiさんは言ってくれたよ。
「いいよ、遠慮しないで、ちゃんとその時間をとりなさい」って。
でも、月3回のおけいこの日が、やっぱり予想通り取れなくなってきて休みがちになってきた。
決まって、おけいこの日に行事が重なってきたんだ・・・。
先生も、先輩方も、仲間もみんな
「いつでも、来られるときに来ればいいのよ」と言ってくれ、3ヶ月休み、半年休み、1年休むということを続けてしまい、とうとう昨年12月に退部届けを出したんだ。約6年の在籍だった。少し、淋しかった・・・。
全く進歩のない初心者のまま・・・。
 
 今日、先輩と廊下ですれ違い、あの頃のことを急に思い出してしまった。
なにやら、夜になってkeikoさん、お道具を出し
「6月は、もう夏茶碗よね~」とか言いながら、お茶を点てていた・・・。

 中途半端がだいっきらいなkeikoさん。
だから、やめたんだけど、またいつかきちんと再開したいなぁ・・・そう、考えている・・・。
だって、まだsyoujiさんに、「おいしい!」って言ってもらえないんだもの・・・

一生懸命のkeikoさんと、お茶にあまり興味のないsyoujiさんと・・・。
どちらも気の毒・・・