えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

記者会見と映画「それでもボクはやってない」上映会

2007-05-08 | 日記
 日弁連と、現地NGOの方たちの協力で日本の「映画上映会」が準備されていた。
「それでもボクはやってない」・・・
これこそ、日本の司法の現実。

 映画に先立ち、日弁連の先生と杉山さん、そして国際人権活動日本委員会の現地マスコミへの記者会見があった。内容は、代用監獄のこと。そして、夜の映画会のこと・・・。私も、同席して、流れで発言することに。結局、明日の発言とほぼ同じことを話した。でも、「よかったよー!」って言ってもらえて、少しほっとした。

 だけど、スイスの人たちは「映画」をどのように受け止めてくれるだろうか・・・。これが、現実と思ってくれるだろうか・・・。
不安いっぱいの私だった。

 夜の映画会場には約60名が集まってくださった。
主催者の重責を果たした弁護士のK先生は、「当日、開場するまで何人来てくれるか不安でいっぱいだった」と言った。
でも、でも、会場の椅子が、ほぼ埋まっていた。拷問禁止委員の方もマスコミの方も何名か来て下さったと聞いた。
「成功だ!」私はそう思った。「すごい!」と思った。

国連見学しながらも・・・

2007-05-08 | 日記
 会議を前に、国連に入館するには先ず「バッジ」を貰わなければならないという。
現地で案内してくれる日本人ガイドのMさんと先輩方に言われるまま、ホテルを出るところから緊張して付いて行くだけの私だった。
手荷物の検査、「パスポート」の提示。目の前の担当官が何を言っているのか、聞いてきているのか、理解しようと緊張ばかりしていた。
無事、11人が「バッジ」を取得したら、国連見学。
園内案内は、Mさんが丁寧にしてくださった。そして館内は専属のガイドさんが付いてくれたが、この人はフランス人の素敵なお嬢さん。流暢なフランス語での案内を、これもまた流暢なフランス語を話すMさんが日本語で通訳して下さる。
あっという間の時間だった。
しかし、国連という組織の中で、世界平和のために、そして誰もが大切にされ、幸福の追求の保障がされるよう日々そのために力を尽くしている人たちがいることを改めて知った。

食事は、広い庭に面した気持ちいいカフェテラスでゆっくりといただいた。

 会場は別の場所と聞いているが、いよいよ、明日は審査委員の皆さんの前で「発言」の機会をいただく・・・。
他のNGO関係の方も多く参加しているので、発言内容はできるだけ簡潔に、との指示があった。
私の頭の中は「無理ー!」という言葉がぐるぐると駆け巡っていた。どんなに整理してもこれだけは言いたいということが3分を越えてしまうー!・・・と。